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 何と…大変…――。 「……、…、…」  今俺の眼前には、夢にまで見た初恋の美男子のあらわなお尻があった。  これに至った経緯はこうである。  まず――まだまだ、十分にほぐれるにはまだまだ時間がかかるだろう、と俺はユンファさんの膣内に入れた二本の指が、ちっとも開かれぬほどキツく締めつけられているのにそう遠い目をしたが――それでもその後は、初恋の美男子のためと(たが)を締めなおして根気よく、やはりしばらくはその二本指を動かさないでじっとさせていた。  さらにそのさなかには、やはりユンファさんの乳首を吸ったり舐めたり――はたまた唇をはみ合うなどキスをしたり、耳を舐めたり…と、愛する人を飽きさせないための愛撫も欠かさなかった。  そしてそうしているうちに、俺の二本の指を根本まで挿入された彼のなかは、多少のゆるみを――やわらかさを――帯びてきた。  つまり俺の指の太さにも大分馴染んできたようだったので、俺は今度はゆっくりと、その二本指を往き来させはじめた。――()ずるときは指先まで完全に外へ出し、再び挿れるときは根本まで。  ユンファさんのとろめいたその美貌をじっと眺め下ろしながら――。  するとユンファさんは『ぁ…♡』とより一層つやの増した声をもらしながら、とろりと細められたその切れ長の目に、じわりと火照った涙をうかべ――はぁ、はぁとなまめかしい呼気と時々そのような声をもらす、その紅い濡れた唇を小さく動かし、こう吐息まじりに言った。 『ぁ…♡ …ぁ、だめ…♡ だめ…、僕のなか…そんなに、優しく……、溶け…ちゃいそうです、僕……』 『…ふふふ…、可愛い…、……』  俺はあまりの愛おしさにたまらず、――ぬちゅ……ぬちゅ…と往来はつづけたまま――頭を下げ、彼の半開きの唇をはむ…と食んだ。…するとそのふくよかな唇は甘えるように、力なくあむ…あむ…と俺の唇をはみ返してきたのだ。  そして『は…』と唇を離したとき、間近に見えた俺に甘える潤沢な紫の瞳は、しかし切なく困ったように小刻みに揺れている。 『ぁ…♡ あ…♡ …ごめん、なさ…、ぃ、イッちゃい…ます……』  ユンファさんは声を震わせてそう言いながら、俺の唇を熱い吐息でしめらせた。  事実彼の膣内は、俺のゆっくりと行き通う二本の指を、きゅっ…きゅっ…と速い速度で締めつけはじめていた。それは絶頂前の反応で相違ない。 『……、…』  だがそれにしても、と俺はしみじみと彼の美貌に見入った。――俺を想い慕う涙に濡れたその紫の瞳、とろめいた切れ長のまぶた、震える長いまつ毛、…肉厚な唇は紅く濡れて、頬は薔薇色、美しい眉は切なく曇り、高い鼻先までほんのりとうす赤くなっている……。 『貴方は何て綺麗なのだろう…』 『……ぇ…、あっだ…ゆ、ユンファのおまんこ、ィ………♡♡♡』  するとユンファさんは俺に「綺麗」だと言われたことで、ある種油断をしたそのうちに、なかをきゅーっと(すぼ)めながら絶頂した。――眉間に快楽のしわを生じさせつつも眉尻を下げ、恐ろしそうにぎゅっと目をつむり、く、とわずかにつき出された下腹部をびく、びくと跳ねさせながら、とっさすがるようにころりと、隣に寝そべる俺に体を向けて。  そして――さらにその後も、ユンファさんは何度も何度もオーガズムを迎えた。  たとえばぬちゅ…くちゅ…とゆっくり二本の指を往来させれば、きゅっきゅとなかが甘く締まる程度の軽度な絶頂を、ぐちゅぐちゅと前立腺のあたりを素速くこすり上げれば、ビクビクと激しく下半身が痙攣するような絶頂を、…と――また、そうして度重なる絶頂のうちに、当然彼の膣内はほどよくほぐれた。  しかし俺は――無論挿入を急ぎたい気持ちは、かえって『まだまだか…』と遠い道のりを憂いていたあのときよりも増してはいたが…――といって、この俺たちにとっての「初めての夜」においてはたったの一つも後悔をしたくない、という気持ちもまた募りはじめており、…  そこで『はぁ、…はぁ、…』と息を切らしながら、俺のカッターシャツの胸もとに額をあずけてその顔を伏せ、またそこの布をきゅ…と力なく掴んでいるユンファさんの背中を撫でさすりながら、さりげなく彼にこう頼み込んだのである。 『好きな人の…その、…い、挿れる前に少し、見てもよいですか。――男としてどうしても見たいのです、…愛するユンファさんの、…好きな人の、…ですから、当然、見たいのです、…その、…ですから、つまり、…あの、…い、今、俺が触れていた…、……』  だが、…さりげなく…? いいや…――(流れで目にするというのではなく)わざわざ「見たい」などとは変態的だろうか、ユンファさんに幻滅されやしないだろうか、との恐れ、そして我ながら初心(うぶ)な羞恥心から――自分で思うよりおぼつかない物言いとなってしまった俺を、ふとユンファさんは見上げた。  そしてぽうっと、その美貌に恍惚と脱力した表情をうかべていた彼は、俺の目をあまりにも澄んだ紫の目で見上げながら、 『……、えっと…つまり、僕の…おまんこ…ですか…、見たい、というのは……』  と、俺のどうも言いにくかった「まさにそれ」を口に出してくださったが、――でなくともその単語を言いたくもないのに日ごろ言わされているユンファさんに、それこそ俺よりも言いづらかろう彼にそれを言わせてしまったとの、――強い罪悪感と己れの情けなさから焦った俺は、 『は、はいっ! ユンファさんのおまんこ見せてください!』  と…馬鹿に元気はつらつと返事をしてしまった、…いや、俺も同じつらさを味わうことでユンファさんの気持ちを多少なりとも軽くできたら、という思いがあって、かつここで俺がなおももごもごとしては、彼が「それ」よりもっと過激なワードを口にしかねない、と慌てたせいなのだが――これではいよいよ(あまりにも(いさぎよ)い)変態である。  俺の顔はたちまち羞恥の大火事に見舞われ、その混乱のあまり、もはや『す…すみません…、すみません…』と(しぼ)みきった声で謝るくらいしか、言うべきことが見つけられなかった――もっともこの暗がりでは、およそもう暗闇に目も慣れてきただろうとしても、ユンファさんには俺の顔色までははっきりと見とめられなかったことだろうが――。  しかし、すると俺の初恋の美男子は――俺のその様子を『まるで少年みたいだ…』と微笑ましく思い――、ふっとあまりにも優しく…そしてあまりにも美しく、俺に微笑みかけてくれた。 『ふふ…何だか、可愛い…、いえ、謝らないで…――あの…どうぞ…。もちろんどうぞ…、よろしければ、どうぞ見てください……』  だがそう言ってすぐ、ふとその人の長いまつ毛が(うれ)いて伏せられる。 『ただ、あの…き、汚い…性奴隷のおまんこ、ですから…、あ、貴方のご期待には、その、絶対添えないかとは思いますが……それでも、よろしければ……というか……』 『……それは…、間違いなく汚い、なんてことはないでしょうけれど…、……期待通りか否かは、見てみないことにはわかりません、から。…』  俺はもちろん即座に否定したかった。が、しかし、見もしないで「絶対に期待通りだ」と言っては軽薄と思われるだろうと言葉を呑み込み、そしてひとまずはそう言ったのだった。  さて、そういったわけで今…――。  俺の目の前にあるユンファさんのこのお尻――。  四つん這いもお尻だけを掲げ、今や敷布と化した黒いベルベットのマントに片頬をあずけて、その造りこそ凛と整った横顔を今真っ赤にし、切なげな嬌羞の表情をうかべている、少々はだけた紅いチャイナドレス姿の、俺の初恋の美男子の――今はチャイナドレスの下半部の布をまくりあげ、それを腰の裏にのせているためにあらわな、…この、この、… 「……、…、…」  ……何てエr、…綺麗なのだろう!  まずは広い肩、肩甲骨からあばらと徐々に窄まって、そしてひと際きゅっと細くくびれているこのほっそりとした腰、これは比較的大柄な俺の両手であれば、あるいは両側から掴んだときに指先同士が触れるか触れぬかというほどに細い。――だのに、その腰から八の字に広がるこの大きな腰骨、そしてこの大きなお尻!  ユンファさんはそもそもが痩せ型で、その腰もまた驚くほど細いというのに、…いや、腰骨の大きさから見て、ここばかりはオメガ属男性らしく、そもそも――子宮を内包するに必要なため――骨盤から大きいのだろうが、それにしてもこのお尻にばかり、たっぷりと肉が蓄えられているようなのである。――といって全く垂れてはおらず上向きで、また、その月白の肌はやはりここもつるりとした光沢を宿すほど肌理が細かい。  それこそ今は愛液に濡れているために、まるでつきたての(もち)のようななめらかな光沢があるのである。  俺の両手は思わずがしっと、その豊艶(ほうえん)な左右の尻たぶをそれぞれ(わし)掴みにした。 「…ッはぁ、?♡ …あ、あの…っん、♡ ……っんぅぅ、♡」 「……、…、…」  なるほどもみ心地も最高だ、…  見ようにも肉眼じゃまずちっとも確認できない無数の微細な毛穴が、それでいて俺の両方の手のひらに一つ残らず吸いついてきているかのような、このしっとりとした極上の手ざわり――そしてそのやわらかくなめらかな皮膚に覆われた、ふっくらとしてふわふわ、むにむにとした豊かな脂肪と、さらにその奥の質量の多い筋肉のコリコリとしたハリ――非常にむっちり、もっちりとしている。触り心地も良すぎるほどだ。  ……結婚したらこのお尻ももみ放題……。 「絶対に結婚しないと……」 「……ん…♡ ぁ…はぁ…♡ ぁ…うぅ、♡ お尻()まれるの…きもち、いぃ……♡」 「……、…」  しかも、お尻をもまれてこれほどまでに感じてくださるだなんて、…何という最高の肉体だろう? ――俺は絶対にこの人を夫にしなければならない。  さて……、 「……ッ!」 「……ハッ、…ッき、…――っ!」  俺は思わず目を(みは)りながら声を呑んだ。  くぱぁ…とそのふくよかな尻たぶを左右にわり開けば、そこにはあまりにも美しい…――美しい……!  今にあらわとなったユンファさんの真っ白な尻たぶの中央は、その秘めやかな谷底に、甘やかなうす桃色の小川が流れているかのように一面濡れて艶めいていた。  そしてこの艷色(えんしょく)、一切のくすみのない、まるで白桃の断面かのような美しい清らかなグラデーション――中央の、まるで白桃の種周辺のようなやや濃いめの桃色に色づいたアナル、そのやや縦割れのふちのぽってりとしたアナルから、やわらかなお尻の月白へと向けて徐々にあわくなってゆくこの桃色、…――その濡れてつやつやとしたアナルが、拡張によってか多少淫靡(いんび)に縦に割れていようが、またひくっ…ひくっと奥まってはくぱ…くぱ…と少し口を開けて俺を誘おうが、――昔のヤマトではよく、女性の秘めやかな場所を見ることを「観音(かんのん)様を拝む」と言ったそうだが、…わからんでもない、実にわからんでもないことである、…もちろんユンファさんは女性ではなく男性だが、…まして、俺は今どちらかというと「神を拝んでいる」といった気分だが…――とにかくもはや人間のものとさえ思えない、そのような(おそ)れ多い神秘性さえ感じられるほど、美しい……。  さらにそのアナルから二、三センチほど下にある彼の膣口も、やはり多少濃いめの――しかしアナルよりは薄い――綺麗なくすみのない桃色である。  それも、そのいかにもやわらかそうな粘膜らしい濡れた肉をひくっひくっと収縮させ、一センチもないほどの穴を閉じては開きながら、そのたびこぷ…とろ…と透明な蜜を溢れさせるそこは、目が冴えるほどエ…――あでやかで、大変だ、…とにかく美しい……! 「あ、あまり…ごめんなさ…、あまりじっくりは…み、見ない、で…くださ…――いえ…ごめんなさい、性奴隷の癖にごめんなさい、――ユンファのいやらしいおまんこ、い、いっぱい、見てくださ……」 「ッ綺麗すぎる゛、」  俺は自分でも驚いたが、まるで腹を殴られた瞬間に出したような、うめくような詰まった声でそう(ひと)りごちた。  ……たしかに俺はこれまで、あらゆる映像でユンファさんの性器のすべてを目にしてきた。したがって彼のそこが色味も形も、とにかく美しいことは知っていたのだ。――知ってはいたが、…こうして肉眼で見るのとモニター越しに見るのとでは、やはり覚える感動の度合いが桁違いである。  これはたとえば絶景といわれる名所を写真で見るのと、実際にそこへ行って自分の目でその景色を見るのとでは、間違いなくほとんどの人が後者になお深い感銘をうけるのと同じことだ。  しかも――これだけ愛液に濡れそぼった性器が近くにあるのだ、当然だが――わり開けばより強く薫るこの桃のタルト、… 「な、…何て綺麗なんだ、っ何て美しい、…あぁ綺麗だ、綺麗すぎる、…俺が想像していた何百倍も綺麗だ、…」  俺はその桃のタルト(初恋)のにおいにもなお増して、胸に迫ってくるこの感激に、泣きながら嘆賞した。  なぜって、十一年前のあの日から見たくて見たくてたまらなかった、俺は彼のこの秘めたる場所が、見たくて見たくてたまらなかったのだ、…――この感慨無量には、いっそのこと勃起さえもゆるまっていく。  あまりにも憧れていたからだ。そしてその憧れを今、俺はたしかにこの目で見ているからだ。  とても欲情など、そんな俗なものをなど覚えてはとても畏れ多い、…  もちろんユンファさんの陰茎もそうだ。何もかもがそうだ、…まさか俺がつとに思い描いてきた、その理想化された空想さえも現実には及ばないとは、――夢想家の俺の理想をも(ゆう)に超えたユンファさんの秘めやかな神殿、…どうして夢の中のように(いや)しく欲情などできよう、ああ、できるだろうか、自信がない、俺は今から本当にここに……、 「……、…――。」  俺は今からここに…――この折れそうな腰を鷲掴みにし、このたっぷりとした白いお尻に恥骨をパンパンと打ちつけて、――『んっ…♡ ああっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ …あんっだめ、♡ 貴方のおちんちん、すごく大きい、♡ ああっ…だめぇ、奥、♡ …っ僕、奥弱いんです…っ!♡ あぁっイッちゃう……♡♡』――ぁ、無理だ。  ……欲情しないというのは無理だ。  俺も所詮(しょせん)は人の子一人の男、申し訳ないが。――やっぱりムラムラはする。それをするなとは無理な話である。  崇拝の念はそのままに、しかしそれとこれとはまた話が別。 「……ぁ…あの…、き、綺麗…」と黒いベルベットに片頬を押し当てたその真っ赤な横顔に、含羞の泣き出しそうな表情をうかべているユンファさんが、忍び声で俺に話しかけてくる。 「…僕…そ、その…おまんこにも、綺麗…だとかは、…あ、あまり言われたことがないので、はは、…あの…、お世辞でも嬉しい…です…――ただ…、あの、…もしかして…な、泣かれて……?」 「ええ、感激して、…だってあんまり綺麗で、…」  きっと俺は何度見てもユンファさんの肉体の美しさに、初めてのように感動するのだろう――そう確信できるほど、とにかく綺麗で綺麗で。 「ぁ、……はは、……、…、…」  するとユンファさんは苦々しく笑ったなり、その顔の赤らみをカーッと濃くしてゆく。  要するにユンファさんは、自分の性器を見た俺に感涙されたのが、言おうようなく恥ずかしい――ともすればそこを見ていやらしいの何のと嘲謔(ちょうぎゃく)されるよりも、よっぽど恥ずかしい――らしいのである。  しかし、 「んあっ…?!♡♡」とユンファさんが、にわかに甲高い声を上げてビクンッと腰を反らしたのは、俺がなんの前触れもなく――彼の尻たぶを両方鷲掴みにし――その人の膣口もアナルも関係なしにむしゃぶりついたから、である。  ……そのなまめかしい羞恥の表情についムラムラときてしまって…――彼の愛液は唾液にも増していっそう甘味が濃く、またその桃の薫りも非常に濃い。   「ぁ、♡ あ、♡ 駄目、…汚いっそ、♡ そんな、っところ…な、舐めちゃ、駄目、です、♡」 「……っ、」俺はむっとしながら一旦口を離す。 「全く汚くなんかありません、失礼な、…誰のここよりも一番に貴方のここは綺麗だ、…汚いと思っているところを舐めしゃぶるわけがないだろう、…」  とそして、俺は興奮のあまり怒ったように早口で言ってから、その人のアナルに吸い付き、――それから膣口に吸い付き、じゅるると甘い蜜をすする。 「んぁあっ…!♡ だ…だめ、…ぇ…っ!♡」  するとユンファさんはお尻をよじって――感じつつも――逃げようと抵抗しながら、「駄目、本当に、」と焦ったように言う。 「き、汚いんです、本当に、本当に、――洗いました…けど、…今日、今日も僕、たくさんなかにザーメン……」  しかし俺は譲らない。彼の尻たぶを鷲掴みにして捉えたまま、こう熱心に否定する。 「いいやっだとしても、貴方のお体の綺麗さというものは一向変わりません、所詮そんな精液なんてものは洗い流せる、そうでしょう、…貴方の体は誰に何度抱かれていようとも、決して穢れてなどいない、――綺麗だ、綺麗なままだ、ずっと、…本当にユンファさんは綺麗だ、……」  そして俺は構わず、そう言ってすぐにゅるりと舌を、そのひくひくとしている膣口に差し込んだ。 「……あっ、♡ ……ん…♡ うぅ……♡ そ…な…、なか、まで……」  としかし、ユンファさんは――そのなかを舐め尽くさんばかりに舌を動かす俺を――なおも制止したそうではあるものの、それでいてその声は途端に甘くとろけている。  ――幸福に、とろけている。 「……綺麗だなんて、そんな、そんなまさか、…なのに、なかまで舐めて、くださるなんて、……っ、ふ、……っ、…、…、…」  そして彼は小さくしゃくりあげながら、泣いたのだ。――俺の愛があまりにも嬉しくて、泣いたのである。

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