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テリオス・マギア魔法学園──。
大陸の中で最も栄えている大国、フィオリジア・レグヌムの都市部にある学校は、優秀な魔法使いを育てるための専門学校である。
女人禁制である学校は、座学の他に実際に魔法を唱え、繰り出す実技の授業もある。
魔法を学ぶならここしかないと言われるぐらい同じ志を持った者達がこぞって門を叩く。
元々は名門校で、貴族と呼ばれる者か才のある者しか通えなかったが、年々減少していく魔法使いの存在が危ぶまれており、それを危惧し、より多くの人材確保のため、各国からも寛容に招いている。
そのような伝統的な学園の中庭では、今日も国を栄えるために研鑽している生徒達がホウキで空を飛ぶ授業を受けていた。
そんな生徒達を壁に背中を預けて眺めている生徒がいた。
その生徒──ミコは人知れずため息を吐いた。
いいなぁ、みんなは当たり前に飛べて。
羨望の眼差しを向け、また一つため息を吐く。
というのも、ホウキの柄に付いているディルドがただ痛くて、興奮が高まらないからだ。
クラスメートの大半は、吐く息も艶めかしく、感度が高まっているようで、その影響で高く飛んでいる。
ネコ側である彼らはタチ側に魔力を込められた精液をナカに注いでもらい、魔力補助であるディルドを精液で満たされたナカへと挿れると、飛べる仕組みだ。
タチ側はその補助がなくとも飛べる。
例外に好きで挿れて飛んでいる者もいるようだ。
しかしとて、例外にも当てはまらないミコはディルドが合わなくて、苦痛を覚えているわけでもない。
ミコの小さな局部の根元に嵌められている魔道具のせいだろう。
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