ずっと食欲がなくて、寝ても寝ても疲れが取れなくて 妙に眩暈とか立ちくらみが頻発して、 気付いたら気絶するみたいな事が多くなったから 仕事も出来なくなって。 で、病院に行ったら難病だと言われて うちでは治療は無理だ、と紹介状を渡されて だけど紹介された病院も同じような事を言って 俺は紹介され続けたわけだ。 「病院だったんだろ。どうだった？」 「あー…」 櫻太もそれを分かっているので、 俺の反応を見て、またか、というような顔をした。 「……あのさ…別れん？俺たち…」 「は？何言ってんだ急に」