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「おめ…でと、……これでもう……フツー…に…
生きていける……な……」
頼むから喋らないでほしい。
俺はその憎くて憎くて堪らない顔を見下ろしたけど、
赤い水溜りの中で苦しんでいる姿には
初めて高揚する感覚を感じていた。
「…何言ってんだよ……
お前のせいで俺はフツーに生きられなくなったんだ……
絶対に許せない…」
こんな奴は世界にいない方がいい。
生きているだけで害悪で、最悪の人間だ。
そんな奴を消してやった。
いつか絶対そうしてやろうと思っていた。
清々する。本当に。
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