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聞いてあげるからさ 6

「まって…ダメ…」 「お願いします、っ」 「ん…だから、ここじゃ、ダメ…だから…」 沙凪は困ったように目を逸らして、近付けた橋名の顔を掌で覆った。 「ベッドあるから…運んで…?」 橋名は少し泣きそうになっていたが、その言葉が紡がれると 胸を鷲掴みにされたようなゾワゾワとした甘い痛みが走った。 あんなに腰砕けになっていたのに、急に力が漲ってきて彼の身体を抱え上げながら立ち上がる。 奥の扉を開けると、相変わらず物が少なくほとんどベッドしか置いていないと言ってもいい部屋があった。 暗がりに沈んだ部屋の中に入り、彼の身体をそっとベッドに横たえ 脱げかけていた服を脱ぎ捨てる。 「橋名くん…」 紅潮した顔で見つめられて、橋名は彼の上に覆い被さり その両足を広げさせて蕾に欲望を充てがった。 「いい、ですか…?」 「ん…橋名くんがほしい…」 彼に頷かれ、そんな風に求められていることが堪らなく嬉しくて ゆっくりと欲望をその身体に沈めていくと、沙凪は震えながら橋名を受け入れていった。 「っ…ん、ぁ…はぁ……」 切なげに眉根を寄せている沙凪に 気を遣ってやりたいのに、彼に触っているだけで、繋がっているだけで暴走しかけていて 勝手に腰が揺れてしまう。
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