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聞いてあげるからさ 7

「ふふ…、なかで、びくびくしてる…可愛いね橋名くん…」 沙凪は乱れた呼吸の隙間で言葉を紡ぎながら、橋名の腕に触れた。 彼の上擦った声に充てられて、ゆっくりと律動し始める。 「ん…、っ、ふ、ぁ…」 内部で擦れる度に腰が止められなくなっていってしまう。 律動を早めていくと、頭がぼうっとなって目の前の沙凪の表情を脳に焼き付けるので必死だった。 「っ、ぁ…ッ…ん」 沙凪は自分の手の甲を口元に押し付けて耐えているようだった。 滲んだ瞳、赤らんだ顔に、僅かに漏れている甘い声。 橋名は彼のその手を口から引き剥がすように触れた。 「サナギさん…声、聴かせてください…」 「ん、え…?ヤ、だよ…」 「なんでですか?」 「だっ…て、あ…っ、や…待っ…」 喋りながらも止められなくて、その手首を掴んでベッドに押し付けながら 欲望を突き立てていく。 背中が跳ねて、内部が絡みついてくるのに彼は唇を噛んでいた。 「聴きたいです…サナギさん…」 「ッ…、ん…」 橋名は彼の耳に口付けながら呟いた。 喰むようにすると、例の透明のピアスがカチカチと歯に当たる。 「俺…の、声聞きたいなんて…本当へん、たい…だな…」 どこか呆れたように言われると、何故か興奮してしまって 彼の両膝を抱えるように持ち上げ、楔を深く沈めていった。 「っ…あ、ッ…ぁ…!」 仰け反る沙凪の身体を抑えつけるように欲望を打ち付けていく。 開いた口から唾液がとろ、と溢れていて 自分のせいで彼がそんな風になっているのだと思うとまた余計に頭に血が昇っていくのだった。
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