「す…好きだよ…ぅ、橋名くん……」 涙を溢れさせながら、沙凪は呟いた。 「だから、さぁ… 俺でいっぱいになってるとこ…もっと見せてよ…ぉ」 懇願してしまうと、橋名は眉間に皺を寄せて泣きそうな顔をしながら沙凪の中に入って来た。 びくびくと身体を震わせながら楔を受け入れると、それだけで意識が飛びそうになってしまう。 「ぁ…ぁあ…っ…は…ぁ…」 「…サナギさん」 ぎゅうと抱き締められるように身体が密着して、耳元で聞こえる彼の声に、とろ、と唾液がこぼれ落ちてしまう。 「…かわいい…、サナギさん…」 譫言のように呟かれて、その声を聞いてると頭がくらくらして。 息苦しいはずなのに、心地よくて、もっとその熱を振り回していたいような気持ちになってしまう。 「ァ…は、しな…く、ん…っ…」 激しく揺すぶられながら彼の頭を、めちゃくちゃに髪を乱すように抱き竦める。 「…っ…す、すきって…いって…」 「ん…、好きです…サナギさん…すき…」 そうやって、気持ちを教え続けてくれているから 自分のナカが勝手に彼の事をぎゅううっと締め付けてしまって 歯向かうように奥に進まれると、何も考えられなくなってしまう。 「好き…」 「う、ん…っ…」 「っ…あなたのことしか…考えられない…」 「…っ、うん…」 自分がただの熱い塊になっていると思えるくらい ただその言葉をひたすらに浴びて、幸せを感じながら頷いている事しかできない。