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いっぱい 2

強姦みたいに服を剥ぎ取られて、横腹も太ももも甘噛みされて どこをどう触られているのか情報処理出来ないくらい、全身が熱くて溶け出してしまいそうだった。 「…サナギさん…狡いですよ…、 俺だってサナギさんがそういう顔見せるのは…俺だけであって欲しいって思ってる…」 乱暴にされているようなのに、彼の手は優しく触れてくれていて ゆっくりと解くように内部を撫でられると、もっともっと触って欲しくなってしまう。 「サナギさんに見てもらう度に…、俺の身体全部…サナギさんの所為で爆発しそうになるのに… もっと見て欲しくて…もっと笑わせたくて、もっと喜んで欲しくて…もっと触れたくなる…」 ナカを探る優しい指先は少しもどかしくて、腰が動いてしまう。 「っ…はぁ…、はしなくん…」 片足を彼の肩に触れさせると、橋名はその足を掴んで口付けてくる。 べろ、と足の裏を舐められるとくすぐったいような恥ずかしいような感じがしてついぎゅっと足の指に力を入れてしまう。 「君…いがいに、こんななるわけ…ないじゃん…」 こんな風に彼にメチャクチャにされているとDom失格かもしれないと思うけど、 自分の事で頭をいっぱいにして、まるで捕食者みたいな眼をしている彼を目の当たりにすると、 やっぱり自分は面倒で難儀なダイナミクスという性なのだと思い知る。 自分が彼を支配している事にあり得ないくらい喜びを感じてしまうから。

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