皆さん。こんちにちは。 私は千葉でひっそりとたたずむとある喫茶店のマスターです。 もうかれこれ十数年ここで営業しておりますが、経営も順調でございます。 そんな、しがないマスターの私ですがひっそりとした趣味がございまして・・・ 実は私、腐男子でございます。 そうＢＬが大好きで、自分で入れたコーヒーでＢＬ漫画を読むのが至極のひとときでございます。 本当は、お店に置きたいのですが、腐男子ということは女房にも言えない極秘事項でございます。 そんな私にリアルな推しカプ…そう気になる２人がいらっしゃるのです。 彼らは、子供の時からご家族でいらっしゃっていて 社会人になった今でもこうやって足を運んでくださるのです。 卓くんと遼くん。 ２人の仲を見ているだけで私の胸は張り裂けそうになるほどキュンキュンするんですよ。 くっつきそうでくっつかない… 卓くんの遼くんにかける思い。切なくて切なくて… そして、遼くんがまたその事に全く気づいていないんです。 あんなに分かりやすい態度を取っているのに 彼は全然気づかない。 あぁ、彼らが恋人になる日は来るのか！？ ２人を陰ながら応援するのが私の今の楽しみ… おっとお客様が来たようです。皆さん この事はくれぐれも内密にしてくださいね。 それでは… 「いらっしゃいませ！あれ？今日は、別の方なんですね」 卓さんに珍しい新しい連れ！これは…なにかありそうです。 「今日は、何になさいますか？はい。卓様はいつものですね…お連れ様は……」 「俺は初めてなんでオススメでお願いします。あとと俺、海斗って言います！大阪に今出張中なんですけど、関東へ戻ったら卓とここにちょくちょく足運ぶと思うんで俺の名前も覚えてください！」 「承知いたしました。海斗様ですね。覚えました。卓様。良い友達と出会いましたね」 「あっはい。そうですね…」 「それではご用意いたしますので、暫くお待ちくださいませ」 なんですか！？あの子は！新しい子！海斗くん…！ これは！まさか三角関係！？ すごくいい子そうでしたけど、これは一波乱起こりそうですね… 海斗くん。要チェックしておかなかればいけないですね… これで私の楽しみがまた一つ増えました、 これは見守らねば…！