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第75話

「でも、別れたらそこで終わるじゃないか……。これまで積み上げてきた友情も関わりも無くなる」 「でもさ、相手が1番に自分のこと思ってないなんて耐えれなくない?」 嫌だけど、でも。 「分からない」 「あのさ、試しに俺と付き合ってみない?相手も浮気してるなら別に魅弥がしたっていいでしょ?」 ありえない。 バートと付き合うなんて。 「俺は魅弥のことしか見ないよ。浮気なんて絶対しないし、大事にする」 考えられない提案なのに、うなづいてしまったのは酔っていたからだと信じたい。 「そっか!嬉しいよ、魅弥。よろしくね」 「でも、恋人らしいことはできないと思うぞ」 「全然、いいよ!魅弥のペースに合わせてゆっくりいこうよ」 バートって顔綺麗だよななんて考えながら、酒に溺れていった。

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