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第89話

緊張してテンションがあがってしまい、酒を魅弥にたくさん飲ませてしまったらしい。 なぜか、魅弥はこちらにとろんとした目を向けてくるし、したったらずな口調がかわいい。 ほんとに、どれだけ理性を試してくるんだよ。 いや、飲ました俺のせいだけど! 「魅弥、ベッドいくよ」 「ん〜、あしにちからはいんなぃ」 俺の服のすそをつかんで、見上げてくる。 酒はいると変わりすぎ! 一つ大きなため息をついて、魅弥を抱えあげた。 「ふふふっいがいとちからもちー?」 魅弥はこちらがどれだけ耐えているかも知らず、陽気に鼻歌を歌っている。 ベッドにゆっくりおろすと、ふわふわーと言いながら、ごろごろしている。 幼児に返ってんのか?

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