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第104話

「なになに〜?なにはしゃいでんの??」 華弥が風呂から上がったらしく小走りでこっちに来た。 「あー、社長の誕生日のことでちょっとな」 「ん?何かするのー?」 華弥は好奇心で目を輝かしている。 「まだ、何も考えてないけど」 「魅弥、誕生日会しないか?」 誕生日会って…… そんなのしたことないけど。 喜ぶだろうか。 子供っぽいと呆れられはしないだろうか。 「やりたい!この3人とはー兄でやろーよっ。サプライズでさ、絶対驚くって!」 「よし。それじゃあ、場所はここでいいよね。魅弥はケーキと料理手作りしてみたら?足りない分は頼めばいいし。 華弥くんは俺と一緒に飾り付けと、神奈氏を呼ぶ口実作りね」 2人がやる気満々で話を進めている。 「ほんとにやるのか?」 「当たり前じゃん!はー兄喜ばせたいんでしょ?」 「うぅ、まぁ……」 押し切られるように誕生日会は決定した。

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