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第103話

バートと話していると、LINEが来たらしい。 「ごめん。LINE来たからちょっと見るな」 「おっけー」 “今日はありがとうございました(*´▽`*) 早速で申し訳ないんですが玻璃さんの趣味などを教えてもらえませんか?? 誕生日にサプライズで何かしたくて。 よろしくお願いします(> <;)” 社長の誕生日は1週間後の休日。 俺も何かしたい。 でも、その日は彼女といるだろうから、違う日だな。 「なになに〜?何悩んでるの?」 バートがさっと俺のスマホをのぞきこんだ。 「うわっ、ちょやめろよ」 慌てて隠そうとすると、バートが真剣な顔で見つめてきた。 「魅弥、この女は神奈氏の恋人?」 「え…?まぁ、、そう、なるな」 ここまで来ても恋人だと認めたくはない。 「俺は絶対に魅弥の方が、愛されてると思うよ。この人は彼女じゃない。魅弥と俺が会ってるのみた神奈氏は、本当に怖いから」 怖いって…… 社長はいつも優しいけど。 「励ましてくれてありがとな。俺はちょっとでも愛されてるって思うだけで幸せになれちゃうんだよ」 「ばか!ちょっとじゃないって。いっぱい愛されてるよ!」 力説してくるバートが面白くて、少し涙がうかんだ。

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