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第25話 大天使アレイラの気苦労②

「これが中に入ったら、お前は私の言葉通りに生きなさい。お前は今からハネシア様の天啓を聞くのです」 「天啓……、ハネシア様の……御言葉……」  アレイラは一気に奥まで突っ込んだ。 「ぁあ! ぁ……、ぁ……」  淫気をたっぷり流し込まれたトビーの顔は快楽に染まって蕩けている。  アレイラの動きに合わせて腰を振る。  トビーの体を抱きあげると、足を開かせた。 「股を開いて突っ込まれるなんて、恥ずかしいですね。突く度にトビーのおちんぽが揺れていますよ」 「やぁ、はずかし……、きもちぃ……、もっとぉ」  支える足の下から腕を回して乳首を摘まみ上げる。  ビンビンに硬くしこった乳首を捻りあげると、トビーが背筋を伸ばして射精した。 「またイったのですか。締まりのないちんぽですね」 「ごめんなしゃ……、俺は、アレイラしゃまの下僕、なのに、ごめんなさぃぃ……ぁ、ぁ、きもちぃぃぃ」  トビーのペニスからとろとろと精液が流れ続ける。 「ずっときもちぃ、早く、はやくおれを、アレイラしゃまのものに、してぇ!」  絶頂するたび、トビーの中にアレイラが刻まれる。  アレイラは腰を振ってトビーの中に射精した。 「そうです、お前は私の下僕です。勇者となり、魔族討伐のパーティを組みなさい。なるべく屈強な仲間を揃えて、魔王城を目指しなさい。お前は勇者になるために生まれてきたのです」  絶頂し過ぎてアクメ顔がオホ顔に変わったトビーが、焦点の合わない目で頷いた。 「俺は、勇者……、大天使アレイラ様の下僕、神に選ばれた特別な存在……はは、あはは」  狂った笑いが流れる。  一際強く突いてやると、トビーがまた絶頂した。 「負けない、俺なら、魔王を殺せる。神様に選ばれた、勇者。あは、ははは」  狂気を纏った笑みが顔に昇る。 「なるべく大勢の人間を引連れて魔王城を討伐なさい。王都の騎士団を連れていけるくらいに、成長してくださいね」 「大天使様の御心のままに」  首を垂れたトビーを降ろして草むらにうつ伏せにする。 「良い子です、トビー。御褒美に、今日一番に気持ち善くしてあげましょうね」  寝そべったトビーの腰を抑えて、激しく奥を突きまくる。 「あぁ! ぁっ、ぃぃっ、アレイラしゃまのおちんぽ、ぃぃっ!」  快楽から逃げようとする腰を抑え込んで何度も突き回した。 「ふふ……、たとえ好まぬ仕事でも、人間が堕ちる瞬間は、何度見ても、キますね」  アレイラに突きまわされて、またアクメ顔をキメているトビーを愉悦に塗れて見下ろす。  堪らずにアレイラは絶頂して、トビーの中に射精した。 「魔王様なら、もっと気持ち善くしてくれますよ」  言葉を流し込んで、アレイラはペニスを引き抜いた。  アヘ顔で悦っているトビーを置いて、その場から消えた。  森から出たトビーは家に向かい早足で歩いた。 「トビー! 牛を放ってどこに行っていたの? 心配したのよ」    マリの声に視線すら送らずに、歩き続ける。 「牛なんかどうでもいい。俺には他にやるべきことがあるんだ」 「何言ってるの? 仕事を放りだすなんて、トビーらしくない……、きゃっ」  トビーの腕を掴んだマリを払い除ける。 「触るな。お前程度の女が触れていい男じゃないんだよ。俺は神に選ばれた勇者だ。魔族を滅ぼすために生まれてきた男だ」  冷たい目がマリを見下ろす。 「急に、どうしちゃったの?」 「天啓を受けた。俺はもう、今までの俺じゃない。時間を無駄に出来ない。さっさと王都に行かないと」  マリを突き飛ばして、トビーは家に向かった。  突き飛ばされたマリが転ぼうが泣こうが、どうでも良かった。  トビーの姿を眺めて、アレイラはホっと息を吐いた。 「ポテンシャルは高いから、魔王城に辿り着けるでしょう。騎士を連れて従軍してくれれば良い餌になる。魔王様への謝罪程度にはなるでしょう」  ハネシアがたびたび迷惑をかけるので、その度に魔王が玩具に出来そうな人間を送り込んでいるのだが、気が付かれないように事を運ぶのも骨が折れる。 「誰でも良かったとはいえ、ちょっと心が痛みますか。ま、人間を間引くのも神や魔王の仕事ですから。放っておくと、どんどん増えるから始末におえませんね、人間は」  適当に数が減ってくれたら、天使の仕事にもなって一石二鳥だ。  にしても面倒な仕事だと思いつつ、アレイラは天上に戻った。

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