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最終話

「ちょっ…待って…っ…」 「もう待てないよ、三年も待ったんだからっ…ほら」 一度溢れ出したら止まらない熱が二人をあの場所へと導く。 初めて亮介さんと出会った場所 期間限定で一緒に暮らした場所 今はもう誰もいないそこで俺達は三年分の熱を確かめ合った。 「もう、挿れていい?」 「…うっ…ん…」 「優しく…抱くから…ちょっとだけ我慢…して」 そんな言葉とは裏腹に亮介さんのが容赦なく中へと入ってくる。 「…りょっ…んっ…ああ……」 「ななちゃんの中凄いよ、熱くて溶けそう」 無心で脱がし合った服は二人が沈むソファーの辺りに散らばり、汗ばむ身体が揺れるとギシギシと音が響いた。 凄い圧迫感にどうにかなりそうで短く息を吐くと、そんな俺を気遣ってか、ゆっくりと出し入れを繰り返され何時しか漏れる声は高くなっていく。 こうして男相手にとか初めてだから加減が分からず、いっぱいいっぱいの俺に対して亮介さんはやっぱり余裕で、 「んっ…や…」 「嫌じゃないでしょ…」 そうイジワルに見下ろし囁く声も大人で、色っぽい。 「まさか…」 「…え」 「まさかここでななちゃん抱くとは思ってなかったよ…殆ど、諦めてたから」 不意に動きを止めた亮介さんが口にした意外な言葉に視線を上げると、俺が口を開く前にその口を塞がれてしまう。 甘くて激しいそのキスは亮介さんの想い全てみたいで俺はまた愛しさがこみ上げてしまった。 「りょ…す、き…っ」 浅く呼吸を繰り返し、息継ぎの合間に吐息混じりに溢れる想いを口にすると、俺の中に埋まるそれが質量を増す。 「ちょっと…ななちゃんそれ反則だから」 「だっ…てっ」 だって、嬉しいんだ。 ずっと好きだった人とこうして結ばれ、その人は同じくらい俺を想ってくれている。 嬉しさに泣きそうになるのを堪え、亮介さんの背中に回した腕に力を込めるともう一度と好きと告げた。 「まったく…優しくしたかったのに我慢出来ないじゃん」 するとそんな余裕ない声が聞こえ律動が激しさを増し、お互いの理性はあっという間に崩れてしまった。 「…もうっ……イきそ…っ」 「オレもヤバい……出すよっ」 「んっ……ああっ……!」 「くっ…」 そしてお互いが限界にのぼりつめた時、律動を繰り返していたそれが最奥を突く。すると俺の中にいる亮介さんのが一気に膨張して俺の奥深くへ何度も何度も熱を注ぎいっぱいにしていった。 荒い息が整った頃に亮介さんのが俺の中から引き抜かれると、中から熱が流れ出てソファの布に染みを作っていく。 ふと、離れていく身体に寂しさを感じ不意に亮介さんの腕を掴んでしまった。 そんな俺を優しく見下ろし唇に触れるだけのキスをすると、そのまま俺の手を取りあの日とは違う軽いキスを手首の内側に落とされた。 「跡…」 「もうオレの想いは届いたから付けないよ。でも付けて欲しいなら付けてあげる?」 「そうじゃなくて……」 「じゃあ、全身に付けてあげようか?」 「ち、違くて!」 からかうような言い方に、少しだけむくれた俺は亮介さんの手を取り、あの日と同じように跡が残る程のキスをそこへお返しした──── ────結ばれた想いが色濃くずっと続くようにと、キツく……キツく…… END

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