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第150話 ※
奥まで届いている熱に、アスカの体は敏感に反応していた。
呼吸のたびにそれを意識してしまい、自然と奥がきゅっと締まってしまう。
唇を重ね合い、濡れた舌が絡まり、そこに籠もった熱がさらに二人を火照らせた。
「ぁ……リオールさま、気持ち、いいです……」
「……ああ。私もだ」
リオールの腰がゆっくりと引かれ、再び奥深くまで押し入ってくる。
優しいけれど、確かな熱を持った動き。その一つひとつに、アスカの体は甘く反応し、声がこぼれるのを止められなかった。
「あっ……っ、ふ……ああ……」
「少し、激しくするぞ」
「っ……は、い……ぁ、ひっ……あ、あぅ……っ」
動きが次第に熱を帯びていくたびに、アスカの思考は霞み、快楽に包まれていく。
リオールに抱かれているという安心感と、何もかもを預けられるという信頼が心地よくて、胸の奥がとろけそうだった。
「アスカ……私の首に、腕を回せ」
囁くような声に、アスカはぎゅっとリオールの首に腕を回す。
額が触れ合うほどの距離で見つめ合えば、ふたりの息遣いが溶け合っていく。
「アスカ……そなたが、愛しい」
「……わたしも、愛しています……リオールさま……っ」
その言葉が、胸の奥を優しく満たしていく。
トン、トン、と奥を突かれ、自然と背中が浮く。
いつの間にか自ら腰を揺らし、彼を求めている。
「ぁ、あ、リオールさまぁっ」
「っ、ああ、いいぞ」
切羽詰まったような、しかし甘さの含まれた声。
リオールは、その声色と体の反応からアスカが再び絶頂を迎えるのだとわかり、ふっと口元を緩めた。
「──っぁ、ああ……ッ」
心まで震えるような幸福に包まれながら、許しを得たアスカは静かに絶頂を迎える。
体を震わせて甘く果てていく。
その直後、リオールもまた深く繋がったまま、全てをアスカの中へと注ぎ込んだ。
重ねた体がそっと力を抜く。ぴたりと寄り添ったまま、ふたりはただ、静かに鼓動を感じていた。
触れ合ったぬくもりが、互いの愛情を何より雄弁に物語っていた。
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