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すると、隆光の深い呼吸音が聞こえてきたかと思えば、そこから激しい痛みがやって来た。
「いだっ!!」
隆光は歯を立てて慶吾に噛みついてきた。ビクリと身体を震わせてしまい、隆光の歯が余計に食い込んだ。痛みで萎えるどころか、慶吾は余計に興奮していた。
ふふっ、と隆光は笑っていた。次の瞬間には、触れていた隆光の口が慶吾の胸元を思いきり吸い上げる。
「ああぁぁ!」
ひときわ甲高い嬌声とともに、昂りから漏れ出る感覚がした。じわじわと濡れる範囲が広がっていき、だんだんと気持ち悪さが増してくる。
「ふふっ……乳首だけでイケましたね。すごいですよ、ケイさん」
「んなこと、知らな、い……」
「じゃあ、もっとエッチなケイさん見せてくださいよ」
カチャカチャと慶吾のベルトを緩める隆光は、いつもより無邪気な笑顔だった。そんな彼の姿に、慶吾は鼓動が速くなっていた。隆光がズボンに手をかけるのと同時に、腰を浮かせて脱がせやすいようにした。
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