34 / 34
最終話
俺が、芙実のそこにムスコを押し込んでいくと、少しずつめり込むように入っていった。中は柔らかいけど、入り口の部分で強く締め付けられる。
「圭太…あぁ…ゆっくり挿れて」
「…うん…芙実…ゆっくり挿れるからね」
あぁ…芙実…俺たち、今、結ばれてる。
俺は、狭い芙実のそこに、少し挿れては慣らしてを続けながら進んだ。
「あぁ…圭太…もう少し…あん…先に」
芙実は俺を感じてくれている。たぶん、もう少し奥に、芙実の気持ちいいところがあるんだ。
「芙実…ここ?…もっと奥?」
俺は、腰を動かしながら、探った。芙実が蕩ける場所を。芙実が感じてる顔をもっと見たい。俺がそうさせてるって実感したい。芙実は更に腰を浮かして、俺を奥に誘おうとする。芙実の腹の上で芙実のアレが大きくなって、先がテカリ始めている。
俺は、ゴクリと生唾を飲んだ。
「あぁ…芙実…素敵だ…芙実…可愛いよ」
「圭太…あぁ…もっと…もっと…奥まで…ねぇ」
俺の腰の動きも、芙実の喘ぎ声も、激しくなってきた。
「ああん…圭太…圭太…凄い…ああ…いい…」
俺の腰の動きで、甘く、色っぽい声を出して、眉根を寄せて感じている芙実…俺の可愛い恋人。
ああ、大好きだよ。
すると、急に何処かから、テレビの音が聞こえてきた。まぁまぁの音量だ。
えっ…⁈これはもしかしてお隣の西村のおばちゃんの部屋の音か…そうだよ、シングルマザーの部屋は、平日の午前中は誰もいない。
ってことは…おばちゃんに俺たちのこの声が聞こえてる?…だから自分家のテレビの音が聞こえにくいのか、俺たちの声を聞こえないようにしたのか…?
うわぁっ…まずい…いや、まずいというか…おばちゃんは耳はそんなによくないって、芙実言ってたよな…えぇっ!…どっ…どうしよ。
芙実は、顎を上げて、ああん、圭太、もっと、ってねだっている。
ああ、わかってるよ、可愛い芙実。もっとだよね。俺は更に深く大きく腰を動かした。
「ううん…圭太…凄い…ああ…あぁ」
芙実の喘ぎ声は更に大きくなった。
俺は芙実にキスをした。というより、唇で塞いだ。
そうだ、ウチも何か音を流そう。
スマホ、スマホはどこだ。
俺は腰を動かしながら、片手で傍にある座卓の上を探った。あっ…あった。スマホを手にした俺は、ホーム画面のアイコンをタップした。
そう、ラジオ体操だ。
俺は、音量上げた。
急に、ピアノの音とおじさんの軽快な声がして、芙実は驚いて、俺の顔を見た。
俺は、お隣を指差すと、芙実も理由がわかったようで、はにかんだ笑顔を見せた。
その顔が本当に可愛いくて、俺は思わずキスをした。芙実、いっぱい感じさせてあげるからね。
それから、ラジオ体操第一から第三までを何度もリピして、俺たちは、たっぷりと愛し合った。
ねぇ、お隣さん。
これからも、大音量でラジオ体操するけど…
どうか、許して…ね。
おしまい
ともだちにシェアしよう!

