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君といつまでも
「デュラハンの、嘘つき! バカ! アホ! 変態!」
彼のモノを受け入れた結果、ちょっとどころではない痛みと異物感に驚き、泣きながら思いつく限りの罵詈雑言を投げ付ける。
「ん……、ごめんな。これでもまだ半分しか入ってねぇから、がんばって! けど慣れたら、マジでめちゃくちゃ良くなるはずだから。だから、亮太。これから、い―――っぱいシような?」
こいつ、本当に最低だ!
最初胸元にあった彼の頭部は、気づくと僕の顔の真ん前に。
「大好きだよ、亮太。だから俺たちを、受け入れて」
ぴょんと跳ね上がったかと思うと、彼の唇が僕の唇に軽く触れた。
彼の身体が器用に僕の腰を支えたまま、頭部を抱えて僕らがキスしやすい体勢を作る
さっきまでは痛みと、異物感しかなかった行為。
なのにキスをしながらだと、徐々にその感覚は変化していった。
そして彼がある一点を突いた瞬間、目の奥に火花が散るような、これまで経験したことのない鋭い快感が僕を襲った。
「見つけた。亮太、ここだろ?」
さっきの場所を的確に狙いすまして、何度も激しく突かれる。
そのたびに、悲鳴にも似た矯声があふれた。
「そこ、やだ! デュラハン、そこダメ……!」
「亮太は、ワガママだなぁ。それに、嘘つきだ」
ニヤリと不敵に、デュラハンの口角が上がる。
「素直に言えよ。ここが気持ちいいって。もっとして、ってさ」
「や……、ダメ……! デュラハン、気持ちい……!」
やめてほしいのか、続けてほしいのか。それすらも分からなくなりもう何も考えられなくなった僕を彼らは貪り、何度も達して完全におかしくなってしまった身体に、白濁した体液をすべて吐き出した。
***
「りょ〜た♡ めちゃくちゃ気持ちよかったな♡ 身体の相性まで、こんなに良いとか……。もうこれマジで、嫁に来てもらうしかねぇな?」
上機嫌で僕にキスをする、首無し騎士のデュラハン。
「うるさい、デュラハン。君は少し、黙ってろ! 腰が痛くて全然動けない……」
彼の身体の方はオロオロと、不機嫌全開な僕を撫でたり抱きしめたりを繰り返している。
気持ちよかったか、よくなかったかと聞かれたら。……ぶっちゃけ、めちゃくちゃ気持ちよかった。
だけどこのままあっさり彼らを許してしまうと、今後も今日みたいに好き勝手された挙げ句、今みたいに動けなくされてしまうだろう。
……イヤじゃないけど、それはさすがに困る。
「動けないなら、このまま泊まってけば? なんならもういっそ、住んじゃえよ! 3食昼寝付き、さらにおまけで気持ちいいセックス付きの薔薇色生活をお約束します!」
パンパンと、拍手をするデュラハン(身体)。
……こういう時はこいつら、本当に息がぴったりだな。ホント、ムカつく!
「丁重に、お断りさせていただきます!」
しょんぼりと、彼の身体の方はうなだれて。
頭部の方は、なんでだよ、お断りすんなと騒ぎ立てた。
本当に、面倒くさい奴らである。
だけど、近い将来。……この提案に乗っかってみるのも悪くないかもしれないななんて思ってしまっている僕はきっと、同じくらい彼らを愛しちゃってるんだろうなと気付き、ひとりこっそり赤面した。
【了】
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