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バルーン処置②
【ましろサイド】
グスン……痛い……
森田先生いなくなったらまた腰痛くなってきちゃった。
自分で腰摩っても森田先生みたく上手く摩れない……
ましろ「グスン……」
友輔「大丈夫?」
腰をポンポンと優しく叩かれて後ろをふりかえった
友輔さんの顔を見たらブワッと涙が溢れてしまい止まらないよ……
友輔「バルーン挿れたって聞いたから心配で見に来て正解だった」
友輔さんいつもいい匂い……この匂い安心する
腰も摩ってほしいところをピンポイントで摩ってくれるし、力加減もちょうどいい……
友輔「バルーン痛いよなー」
ましろ「挿れたことあるの?」
友輔「しょっちゅう挿れられてた。加藤先生めちゃくちゃ空気入れてくるよ。良かったね、森田先生の処置で」
そうなんだ……森田先生当たりだったならちょっと頑張れる
でも痛いな。
友輔「昼寝どうする?」
ましろ「寝たいけど無理そう……」
友輔「寝ちゃった方が楽だよ。夕方なっちゃったら寝たくても寝かせてもらえないし」
目にタオルをかけられ、トントンと優しくお腹を撫でられた
同室の患者は処置で不在だったり、ベッドで1人ゲームをしていて、寝るには最適な環境だったのもあり、スッと眠気が襲ってきた
気持ち良すぎる……
・
・
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【加藤サイド】
加藤「暇だなー」
竹内「暇なら点滴オーダー手伝って下さいよ」
加藤「レッスン室見て来ようかなー」
竹内「加藤先生来ても歓迎されないんだから行かない方が患者のためです」
加藤「よし!行く!」
竹内先生の反対を無視してレッスン室へ
ピッと職員証をかざして中へと入るといつも通り泣き声が響いていた
今日の青木先生も激しいなー
どの部屋入ろうかなー
ここでいいかー
ガラガラ
<<<カシャ>>>
新 「え??」
加藤「………何やってんの」
あらた「加藤先生……」
たまたま入った部屋には俺が主担当をしている新 がいた
俺が担当する患者は賢かったり、小生意気なのが多いんだけど、珍しく天然君でちょっぴりおバカだからよく遊んでやってる
加藤「写真撮ってなかった?」
あらた「あーー……ビフォーアフター見せようと思って」
加藤「どういうこと?」
あらた「今ビフォー。扱いてアフターにして、あとで加藤先生に画像見せようと思って」
こわいこわい笑。
俺あとで勃った画像見せられる予定だったの?
なぜ?!
加藤「俺にそれ見せてどうするの?」
あらた「……?褒めてもらえますか?」
加藤「褒めるって……別にあらたが勃つの珍しくないじゃん。俺がちょっと触るだけでも勃つじゃない」
あらた「……前から聞きたかったんですけど、勃つようになったら退院ですよね?」
加藤「は?違うよ。君の病気は前立腺!前は元気だから関係ないの」
あらた「えゔ!!」
何回も説明してたんだけど。。。
加藤「だからエネ勝手に抜いたりしないで大人しく挿れててほしいんだけど」
あらた「あれは痛いから無理です」
加藤「君が使ってるのグネングネンじゃん。あれ痛がってるようじゃ退院できないよ」
あらた「じゃあ俺別に退院しなくてもいいや!まぁまぁここ楽しいし」
加藤「あっそ。じゃあ毎日森田先生担当付けてって佐々木先生に伝えておく」
あらた「やだやだ!加藤先生で我慢するから、森田先生は勘弁して」
加藤「俺で我慢ってなんだよ」
あらた「加藤先生だけだもんご褒美に前イジってくれるの」
加藤「ご褒美じゃないから!」
やっぱりアホだ。
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