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全部いや
【ミーティング】
佐々木「ましろ来られそう?」
伊織「一応起き上がってはいました」
佐々木「疲れちゃったかなー」
伊織「もう一回見て来ます」
午後のミーティングで宿題発表予定のましろさんがなかなか登場しないため患者カンファレンスを先に進めていたけど、そろそろ終盤に差し掛かってきた
森田先生と加藤先生の治療で体力を消耗したはずだが、昼寝が出来なかったらしくグズグズしているらしい
竹内「あっ来た」
ヨタヨタとゆっくり現れたましろは顔が蒼白くみえた
森田先生も同じことを思ったのかすぐにイスを用意すると腕を掴み座らせていた
森田「だるい?」
ましろ「………はぃ」
森田「………宿題添削してあとで返すから、今日はもう寝な」
時刻は18時……この年齢が寝るにはあまりにも早すぎる時間だが、ましろの疲労感を考えると寝かせてあげた方がいいだろう
食事が十分に取れていないことが課題ではあるけど、今日は食事免除でもいいと森田先生からの許しが出たようなものだ
下を向いたまま頷きゆっくり立ち上がると、チラッとこっちを見て何か言いたげな表情をしている
佐々木「何か心配ごとある?」
ましろ「………あした…さいけつ…ありますか?」
なるほど、苦手な採血を心配していたのか
森田「あるよ」
ましろ「…………青木先生がいいです…」
森田「処置担当は選べません」
ましろ「……………」
森田「明日自分で青木先生にお願いに行きな。青木先生空いてたらやってもらっていいよ」
ましろ「…はぃ………。」
森田先生のこの判断は珍しいな。たしかに処置担当は選べないのがルールだからと、そうつっぱねる事もできたけど
ましろのメンタルを考慮しての判断なのだろうな
佐々木「他に何か聞いておきたいことある?」
ましろ「………だいじょうぶ…です…」
佐々木「伊織先生部屋まで送ってあげて」
伊織「はい」
足元がおぼつかないましろの肩を伊織先生が支え部屋へ戻っていった
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翌朝……
昨日は19時には寝たというのに、今朝起きたのはみんなが朝ごはんを片付け始めている時間だった
採血はだいたい朝ごはん前に看護師さんや先生が周ってくるから、この時間に起きてしまったのは完全に寝坊だ
やってしまった……
もはや朝診察が始まってもおかしくない。。。
起きたけど…起き上がる力がでない……このままずっとベッドとお友達していたい。
採血も嫌だし朝ごはんも薬もパスしたい。。。
伊織「起きた?」
呆れたように伊織先生がカーテンの隙間から顔を覗かせていた
ましろ「……もう一回ねます……」
伊織「起きてください。
採血はどうするの?青木先生のところ行きたいんでしょ?」
ましろ「…ぅぅん……採血明日がいいな……」
伊織「今日だよ」
はぁぁ……もう全部嫌。
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