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第116話 嫉妬120% (R18)
「わっ。これ、俺?」
あの日の香水のイメージ撮影から1週間後、桜の写真が香水ブランドのホームページにお披露目となった。
「ああ。桜本人だ。今、俺の腕の中で甘えてる桜と同じ男の子だな」
「睦月さんてば意地悪言うなよっ」
「こら。今更ほっぺを膨らませても離してやらないからな」
手足をぱたぱた動かして俺の腕の中から逃げるふりをする桜を宥める。
「それにしても、素敵な写真になって良かったな。新しく設立したSNSのフォロワーも増えてるんだろう?」
「うん。これがさ、先週開設したばっかなのにフォロワーさんが1万人もついたよ。マネージャーに聞いたらこれってバズり状態らしい」
桜の言うマネージャーとは、香水のイメージ撮影の時に見学していたアパレル雑誌の編集長から紹介された女性マネージャーのことである。桜は正式にそのアパレル雑誌の専属モデルとして契約をし、モデル用のSNSのアカウントもマネージャーの指示で設立した。
俺から見ても容姿端麗な桜は、芸能の世界に入ってもダイヤモンドのように輝く存在になるだろう。俺は雛の頃から育ててきた小鳥が、独り立ちをしていくような感覚に親鳥の切なさを感じた。
「アパレル雑誌の撮影はいつになったんだ?」
「来週の土曜日の午後」
「そうか。それなら少しゆとりがあるな」
「え? 何の?」
「俺が今からお前を激しく抱いても仕事に響かないだろ」
「……なっ!」
「最近俺の仕事が忙しかったし、家にいてもくっつくだけで桜を感じられなくて物足りない。今も押し倒したいくらい、発情気味だ」
「発情って……」
ぷぷ、と桜が堪えきれずに笑い出してしまった。
俺は変なことを言っただろうか?
「笑うくらい余裕があるんだな」
「わっ、ちょっと!」
ベッドまでお姫様抱っこをして運ぶ。この流れはいつものことだ。
「んむ……っ」
ベッドに桜を縫い付けて口付けを落とす。いつもは余裕があり自制心も働くから、軽い口付けからはじめて徐々に深くしていけるのに今日はそんな余裕はなかった。
はやく肌と肌を重ねたい衝動に駆られ、勢いよく桜の衣服を脱がす。自分も服をベッドの下に脱ぎ捨てた。お互い一糸まとわぬ姿でベッドに寝転び向き合う。暗い明かりの中でもわかるくらい、桜は恥ずかしがっている様子で俺の腕をきゅっと掴む。
「展開、はやすぎて追いつけない……」
目元を赤らめた桜を見て、俺はやってしまったと己を叱る。いくらなんでも性急すぎたか。そんな自分がひどく情けなくて男としてダサく感じて、しぼむような声で桜に告げた。
「すまない。はやく繋がりたくて性急すぎたな。驚かせたか?」
すると桜は首を横にふるふると振って俺を真っ直ぐ見上げる。あどけない丸みを帯びた瞳で。
「嬉しい。そうやって睦月さんに求められるの」
「……桜」
俺は1度急停止した勢いを取り戻し、桜の胸にかじりついた。胸の突起を指先で甘く弾き、舌の上で転がせば桜は高い声で鳴く。
「あっ……や……っ」
「ここが気持ちいいのか」
執拗に胸の突起を舐めたまま、桜の首筋を優しく撫でると鳥肌が立っているのが指先から伝わってきた。下肢に手を滑らせ固く閉じられた足の間を押し開く。熱く脈打つものが俺の手の中におさまった。そこはどくんどくんと鋼のように熱く硬さを保っている。
指先で優しく愛撫し、とろけるようなキスを与える。桜の口からはとめどなく嬌声が溢れて、とろりとした唾液も口端に伝う。扇情的な桜の表情に身体の熱がぐっと籠る。俺は桜の胸に手をあてて腰を引き寄せた。
「んぐっ……!?」
「こら。ちゃんと濡らさないと痛くなるのはお前だぞ」
桜の口内に人差し指と中指を差し入れ、舐めさせる。はじめは驚いて固まっていた様子だが、次第にぺろぺろと子猫のように指先に舌を絡めて吸い付いてきた。
これだから本当にツンデレ猫は……。
静かに閉じられた蕾に、俺はその濡れた指をつぷりと入れる。入口を柔らかくほぐして、中のしこりをとんとんと押せば簡単に桜の身体が跳ね、先端からは滴を垂らしている。
「挿れるぞ」
「うん……」
くびれた部分を難なく飲み込むと、桜の中が導くように俺を受け入れた。柔らかく熱い胎内は、何度挿れても飽きることなく満たされた気持ちにさせられる。
「痛くないか?」
「大丈夫」
そう確認をしてから静かに桜の身体を揺らした。身体を密着させ腰を埋めていると桜の両足が俺の背中にまわり、強く絡めてきた。小さく声を上げる桜を見て、強く求められているような気がしてたまらなく幸せになる。
「あっ……ん……っ」
「中、すごい締まるな」
「きもち、っい……」
「ああ。俺もだ」
今にも弾けそうな桜のものに手をかけ動かしてやると、ぎゅっと一際強く中が締まった。
「っ!」
危うく搾り取られそうになる。達さなかった自分を心から褒めたいと思った。桜はいわゆる名器と呼ばれる部類だと思う。桜はびくんびくんと腰を跳ねあげてイっていた。腹から胸に白蜜が吹き散る。それは顔にまで飛んでいた。それを俺は親指の腹で掬いとり舐めた。
「……っ!」
その一連の動きに動揺したのか、桜の中が再び収縮し始めた。熟れた果実のような柔らかな肉に包まれ、俺も惚けるほど感じていた。
「イ、く」
情けない声が洩れた。最後にぐっと腰を打ち付けると桜の中もぎゅっと絡みついてくる。桜はその瞬間、俺の背中にまわした腕を強く抱き締めたから離れられなくなった。そのまま桜の胎内に注がれる俺の片鱗。荒く息を吐けば桜が俺の頬に両手を添えた。
「俺の中でイっちゃったんだ。かわいいね。睦月さん」
「……!」
余裕ありげな表情。俺は思わず赤面して目を逸らす。確かに事実ではあるが、受け止めきれない羞恥を感じた。
「ほんと好き。大好き」
ちゅ、と桜からキスをされた。触れるだけの優しいキスに惚けているとくすくすと笑われてしまった。
「あっ。中でまた大きくなった。2回戦、する?」
「っ桜……」
挑発してきた桜もかわいくてそのまま食べてしまいたいくらいだった。
結局その夜は3回戦までした。2回戦目で桜が果てても、俺は抱き続けた。俺のことを「すきすき」と言い続ける桜の唇を塞ぐのも己の意に反していたし、キスもしていたかった。
3回戦目が終わって腕の中で疲れ果てて眠ってしまった桜の頭を撫でてやる。
俺だけの抱き枕。
桜と過ごす夜はいつも愛おしい。
Fin
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