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第3話
無言で手を引いて歩く雄馬くんの背中について行く。目的地は楽屋だったらしく、後ろ手で施錠した音がやけに響いた。
「雄馬く……んっ、はぁ」
「あんた、そんな顔見せてどうなりたいわけ」
それはこっちのセリフなんだけど。喰らいつくしてしまいたいと言わんばかりの視線を向けられて平常心で居られるわけない。
荒く唇を奪われる。息継ぎしようと開いた口に熱い舌がねじこまれて、上顎をくすぐられると足の力が抜けた。そのまま壁に押し付けられ、濡れた前髪を払われる。
「ずっと綺麗だと思ってたけど、まさかそんな綺麗になって出てくるなんて」
「は、はあ♡雄馬くんの隣に立つ、から……」
チッと舌打ちをしてガウンを脱ぎだす。そのまま僕のガウンも脱がして既に勃起した熱を服の上から撫でてきた。びくっと腰を引くと一気に下着まで下ろされる。隠そうとした腕は壁に縫い付けられ、唇だけじゃなく耳や首にキスが降ってきた。冷たい肌に熱い唇が這うのが気持ちいい。
「あっ♡ま、ここっ♡楽屋……!」
「バタバタしててこねぇよ」
骨ばった少し冷たい手が陰茎を扱く。直接的な快感に顎が上がり、舌を突き出した情けない顔を見られてしまう。先走りに濡れて滑りのいい芯はどんどん硬くなり、興奮しているのを自白しているようで恥ずかしい。
「やっ♡あ、あぁ……はぁっ♡だめ、だ……っんん!♡」
「まだイくなよ。ほら、俺も気持ちよくして」
「え?あ……っ♡♡」
ぼろんっ♡
寛げた前から出された陰茎は自分のよりも一回り大きく、ビキビキと裏筋が浮き出ている。
自分より上の雄を相手にしている。思わず喉を鳴らせば、頭をくしゃりと撫でられた。
「俺の見て興奮してるの?変態じゃん」
「ちがっ!そ、んなこと……っ」
「ほら、扱いて」
そろりと触れば火傷しそうな熱が伝わってくる。握りこんで上下に動かせば、ぴくりと腹筋が痙攣するのを見て安心した。止めなきゃいけないのに、自分の手で快感を拾っている雄馬くんの顔から目が離せない。
眉根を寄せて感じ入っている顔がエロくて、その顔でこちらを見て欲しくてキスをした。少し驚いた後、挑発的に笑われる。
「なんだ、余裕そうじゃん」
「え、そんなこと……っ!あ、やめっ♡♡ふ、ぅは♡」
くちゅくちゅ♡ちゅぽっ♡
耳の淵をわざと音を立てながら舐められる。尖らせた舌先が穴を突いて、耳たぶを甘噛みされると下腹部に熱がずくりと溜まっていく。
ぞわぞわと頭の後ろに靄が掛かって甘く痺れた。自分も知らない弱点があぶり出されていって怖い。
「んんっ♡♡やだ、みみ……♡あ、うう♡は、はぁ、んッ♡♡」
「ほら手止まってる」
「むり、そんな♡あ、あんっ♡ふ、うぅぅんッ!♡♡」
何とか扱く手を再開しても、初めての快感にすぐ止まってしまう。雄馬くんはわざとらしくため息を吐いて体を離す。止めないといけないのに、体温が離れていくのが寂しくて上着を掴んだ。
「そんな物欲しそうな顔して、悪い大人だね。涼介さんは」
「ちがっ……」
「舐めて?俺のちんこ」
「え、それ、は……」
「そしたらもう、何もしないから」
フェラしたら止めてくれる?
もう正常な判断ができない頭は、そろそろと膝を曲げてしゃがみこむ。ぶわりと雄の匂いが広がって尻込みするが、舌を伸ばして鈴口をちろちろ舐めた。
苦みが口に広がるのも興奮材料になってしまう。僕で興奮している雄馬くんがいる、という事実が理性をどろどろに溶かしていった。
「口開けろ」
「んあ、はぁ♡」
何をされるか分かっているのに、かぱりと口を開ける。涎でぬかるんだ口内に熱い肉棒が入り込んでくる。歯を立てないように目一杯開いても苦しい。上顎に亀頭を擦りつけられ、チカチカと快感が見え隠れした。
「んぐっ♡ん"ん!ご……っ♡♡あ、ん!♡じゅる……ッ♡ぐ、ぇ……ッ♡♡」
「喉締まるときもちいわ。ちんこ咥えるの上手いね」
「ん"ん"んんんっ!あ、はぁ♡ん、ちゅ……♡♡ぐ、あぁッ!♡♡」
じゅぽじゅぽっ♡じゅるるるっ♡
両耳を塞がられると、自分が陰茎を頬張る音だけが頭に響き渡る。苦しさから涙があふれて目の前の太ももにしがみ付けば、やさしく頭を撫でられた。
褒められている、という事実だけで心が満たされていき、頭を必死に振り続ける。えづきながら上目遣いで雄馬くんを見れば、ギラギラと色欲を隠さない瞳がこちらを見ていた。
「フェラして床オナするとかヤバすぎ。涼介さんってこんなМだったんだ」
「あ"……っ?♡ち、ちが!うぶっ♡お"、お♡ごっ♡♡う"、うぇっ!♡ぐ……えぶっ♡♡」
「ほら、もっと喉開け」
がぽっ!♡♡
後頭部をがっちりと掴まれて喉奥まで突っ込まれ、下生えが鼻に当たる。今、雄馬くんのちんこを全部咥えてるんだ。かくかくと腰を揺らして、オナホのように扱われて興奮してる。
パニックと苦しさと、自分で床に擦り付けている事実が信じられなかった。あられもない姿を雄馬くんに見られているのが恥ずかしくて、気持ちいい。
「あ~イキそう。もっと吸え、ほら」
「がぽっ!お"♡あ"♡♡うぐっ♡お"♡え、お♡お"♡うぶっ♡♡~~~~~~~~~ッ!!!!!!!♡♡♡」
「はははっ!口ん中で射精されてイってんのやば、かーわい」
喉奥に直接出された精液は戻すことも出来ずそのまま何とか飲み下す。急に酸素が回って咳き込めば、自分が吐き出した精液が床を汚しているのが目に入った。
イラマチオされてイっちゃったんだ……。事実を突きつけられ、ぼんやりと座り込む。
「涼介さんがこんなに変態だと思わなかったな」
「あ……♡こんな僕、いや?」
こんな変態な僕のこと、愛想尽きちゃったかな。涙の膜が張った目で見つめると、何かのスイッチを入れてしまったらしい。また舌打ちをした雄馬くんは手荒に僕を抱き起して、机に手をつかせた。尻を突き出すような恰好に抵抗しても、立っているのがやっとで碌な力も入らない。
並んだスキンケアのボトルの一つを開けて尻にかけられた。冷たくてびくりと揺らせば、楽し気な声が降ってくる。
「あーそんな煽ってくるんだ。早くここに俺のぶち込んでほしいんだろ」
「ちが……っ!♡あ、つめたっ……。も、なにも、しないって……!」
「こんなに欲しがっといて何言ってんだよ」
無遠慮な指が2本無理やりこじ開けてくる。痛みの奥に快感が見えて全身に鳥肌が立った。雑に解そうと暴れる指が、たまにイイところを掠めて身体がしなる。
ダメだ、止めさせないと。そう思うのに、求められる快感が、欲の奥に見え隠れする恋慕が気持ちよくて抗えない。
もっと僕を求めてほしい。もっと僕で気持ちよくなって。
異物感が快感に変わり始めたころ、ずるりと指が引き抜かれた。ほっとする間もなく、また勃起している熱く重たい質量がずりずりと尻に擦り付けられる。さっき口に押し込められたのを思い出して腰が無意識に揺れた。
「んぁっ♡♡」
「は……っ、ゴムないけど、いいよな」
「あ……だ、だめ……♡ひっ!あ、あぁ!?♡♡むり♡こんなおっきいの、む、り、だか、らぁ……ッ!♡♡」
「尻振っといてどの口が」
くぷ……♡とちゅとちゅ♡
熱い切っ先が秘部を割り開いて、浅いところを抜き差しする。前立腺をカリが引っ掻いていきバチバチと目の前が光った。ナカで気持ち良くなるなんて知らない。快感と恐怖がない交ぜになって机の淵を掴んだ。
また芯を取り戻し始めた陰茎を後ろから握りこまれ、ちゅこちゅこと先っぽを扱かれる。
「あああああぁぁぁぁっ!!♡だめ、だ、ぇッ♡♡いっしょ、はぁ……ッ♡♡きつ、いッ!♡♡」
「だめ?こんなに気持ちよさそうな顔して?」
「あ……♡う、うそ……♡♡♡」
顎を掴まれ鏡の自分と目が合った。そこには真っ赤に染まり、快楽に溺れた情けない顔。涙でアイラインは擦れて、リップは涎で汚くよれていた。止めないといけないのに、媚びた表情をした自分を見たくない。
いやいやと首を振ると、ダラダラ先走りを零す鈴口を強く抉られて腰を前に突き出す。抜けそうになった雄馬くんの陰茎が、逃がさないと言わんばかりに突き立てられた。
ばちゅんっ!♡♡パンパンパンッ♡
律動が激しくなるにつれ、ぷるぷると揺れる自分の肉棒が情けない。楽しむように先っぽだけ掴まれて手の平でもてあそばれると、神経を直接触られた感覚がする。
いやだ、怖い。でも気持ちい、止めないで。同時に襲い掛かってくる快感に、後ろ手に雄馬くんの首へしがみ付いた。
「あっ!♡♡やだ、見たく、な"いッ♡♡ひ、あ"、あぁっ!♡♡ふ、か……ッ♡♡そこ、や"ぁ……♡♡♡」
「とか言って、すっげー締めてくるのはわざと?ちんこ突っ込まれてよがってる姿も、ちゃんと撮っとこうな」
ピロン。
スマホを鏡に向けられ、録画される。嫌だ、と首を振っても雄馬くんは意地悪な顔で笑うだけ。撮影の時の昂りがフラッシュバックする。レンズが、雄馬くんが、乱れた僕を見つめている。
後孔がひくついたのが自分でも分かった。律動がどんどん早くなり、自分から鳴っているとは思いたくない水音が楽屋に響き渡る。
「あうっ♡あ、あ、お"っ♡♡も、むり、しんじゃ、う♡♡ゆ、まく……ッ♡♡あ"ぁ、そこっ!♡♡あ、きもちぃ、からぁ!♡♡お"、お、あ"あ"あ"ああぁぁぁぁっ……♡♡♡」
「あ~~~~……♡こんなことならもっと早くヤッとくんだった」
「とらな、でッ♡♡や、あぁっ♡♡ん、んんんんんんんっ!!♡♡あ、だめッ♡♡イぐ、イっちゃ……うぅ~~~~~~!!♡♡♡」
ぎゅっと後ろから抱き込まれる。僕がメイクした雄馬くんはかっこよくて、えっちで、なにも逆らえない。
だって、僕がかっこいいと思うようにしているんだ。そんな顔に迫られて、断れるわけなかったんだ……♡
獰猛な性欲を隠さない雄の顔が、耳元に唇を寄せて甘く囁いた。
「中に出すからさ……」
どちゅんっ!♡ぐりぐりぐり♡
「あんたもイっちゃえ♡」
「あ"、あ"、おっ……ッ!?♡♡やだ、ちんこ♡♡ぐ、りぐりぃ!!♡♡あ、む"り、う"ッ♡♡あ、あああああぁぁぁぁ……♡♡♡」
どくっ!♡びゅるるるるる♡♡
いつも見ている鏡を白濁が汚していく。乱れた髪やメイクでもやっぱりかっこいいんだな。なんて現実逃避をしていても、ずるりと引き抜かれ中に出された精液が太ももを伝う感覚は変わらなかった。
ちゅっと涙の跡を吸うようにキスをされる。
「涼介さん、めっちゃ綺麗だよ」
「その顔に言われてもなぁ……」
ぐちゃぐちゃな顔が綺麗なんて。そう思うのに、目の前の満足げな顔は憎らしいほどかっこよくて。あぁ、どこからメイク直そうか……と茶色い髪の毛を梳いて撫でた。
後日、この撮影の雑誌が重版に重版を重ね、駅の広告に2人の写真がでかでかと飾られることをまだ知らない。
嫉妬に狂った雄馬が拘束、目隠し、言葉責めして涼介が連続絶頂する話
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https://fantia.jp/posts/3439345
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