9 / 9
9.
反応が鈍くなったと思い、ハンカチを退かし、顔を覗いてみると、初田君は目を閉じていた。
どうやら、気絶したようだった。
それもそのはず。あまりにも初田君の反応が良くて、欲が出てしまった。
興奮が抑えきれず、主に前立腺を責め続け、何度も達せさせた。
誰かにこういうことをするのは初めてだった。だが、一番好きになった子のことを悦ばせることが出来て、幸せだ。
眠る初田君の頭を愛おしく撫でた後、拘束衣を解いた。
脱がした時、むわっと蒸気が立ち込めているのではないかと思うほどの熱気と、暑かったのだろうと思わせるかいた汗が滴となって流れていた。
両手を頭上に上げ、用意していた手枷でそれぞれ嵌め、それをベッドの柵に繋げる。
「はぁ⋯⋯こんなにも汗をかいて⋯⋯もったいない」
興奮で息を荒らげながら、まずは腋を嗅ぎ、それから流れ落ちそうになる汗を舐めた。
ああ、美味しい。
次に首、胸、そしてへそ辺りと嗅いでは舐めた。
「ん⋯⋯んぅ⋯⋯」
寝言のような呻き声を呟いた。
感じているのだろう。可愛い。
このまましていると起きるかもしれない。でもそれでいい。
また可愛らしい反応を見せて欲しい。
「起きて、ねぇ⋯⋯起きて⋯⋯」
ぷっくりと膨れた無防備な乳首を反応を伺うように舌先で舐め、それからかぷっと口に含んでは吸い上げた。
「あ⋯⋯っ、あぁ⋯⋯っ」
さっきよりも大きい嬌声を上げた初田君は、薄らと目を開けた。
嬉しくて、頬を緩めた。
「初田君、おはよう。また僕と愉しいことをしようか」
ともだちにシェアしよう!

