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第169話 R18
「シュウくん。どうしたいか言って。そうしないとイかせてあげない」
「あっあ……出したい、出したいっ……」
「よくできました」
ぐっと最奥を穿たれて、前を縛り付けていた指が離れた。その瞬間、溜まりきっていたものが精路を駆け上がる。
「ふっ……んんっ」
きゅっと後ろの締め付けが強まり、唯斗は耐えきれずに果てる。どぷっと音を立てて飛沫が上がった。
「……イったばっかっ……やめ…っ」
がつがつと後ろを犯され、秀治は口を閉じる力もなく唯斗にされるがままにされる。鈴口をぐりぐりと弄られ、また達した。そのたびに後ろをきつく締め付け唯斗のものが弾ける。終わりのない快感の渦で溺れながら秀治は意識を手放した。
翌朝、ベッドの隣には唯斗の姿はなかった。ぼんやりとする視界の隅でおにぎりが置いてあるのが見えた。震える腰に気合を入れて両手が自由なことに気づく。昨晩の秀治の従順な様を見て抵抗はしないと踏んだのだろう。手首は赤々とした跡がついている。それを指先でさすりながら海苔で丁寧に巻かれたおにぎりを頬張る。中にはツナマヨが入っていた。それをしくしくと涙をこぼしながら食べていると、口の中でしょっぱさが増えた。嗚咽を上げておにぎりを頬張っているのが情けなく思えてさらに涙が溢れてくる。
食後、なんとなくテレビをつけて世間のニュースを眺めていた。大臣の汚職だとか海外のデモなんかの様子が報じられている。しかし秀治はそれらを理解することができなかった。現に今、秀治は監禁されているのだ。恐怖で頭が働かない。一人きりの唯斗の家で部屋をくまなく探る。どこかに家の合鍵でも隠してないか、窓が開いてるんじゃないか。そう思ってもリビングの窓は二重鍵で自力では開けられず、玄関に続く廊下のドアには向こう側からしっかりと鍵がかけられている。書斎と称した監禁場所は鍵がかかっておらず、唯斗がわざと開けて行ったのだと理解する。
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