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第181話 R18

 今朝はとんでもない夢を見てしまい、下着を洗うことから始まった。  昨夜眠りについた後、すぐにその夢は始まった。決して自分の願望の表れだとは思いたくない。  降谷の部屋のベッドで眠っていた。すぐそこには降谷の顔がある。なぜか腕枕をされていてお互い裸だった。目を覚ました降谷が秀治の体を抱きしめてくれる。おそらく、親の温もりのようなものを感じて安心しきっていて目を閉じていたのだが、ふと降谷の手つきが怪しげなものになり臀部をなぞってきたのだ。しかし、それを喜んでいる自分がいた。もっとその大きな手で触って欲しくて、体を近づける。降谷の筋肉質な腹筋を撫でていると軽く口を吸われた。初めて出会った頃と同じような触れて離れるだけのキスに喜んでいると、だんだんと深いものに変わっていく。降谷の部屋のホワイトリリーの匂いに微睡みながら、その愛撫を一心に受けていく。身も心も解放されたようだった。最後に舌を絡め合ってお互いの熱を感じ合う。降谷の腕の中は雛鳥である俺の唯一の住処のようで心地いい。そうして、耳元で囁かれたのだ。色欲の悪魔のような言葉を。 「もっとして欲しいのか」  その瞬間、お腹の奥が疼いて目が覚めた。足の間の濡れた感覚に急いで下着を持ち上げると白い液体が飛散した後だった。 「嘘……」  夢精なんてしたことないのに。パニックになって下着を脱いでお風呂場でじゃぶじゃぶと洗っている状況に陥っている。いつもより早く目が覚めたが、眠気なんて吹っ飛んでいた。

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