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02.お隣の旦那さん②
俺は自らケツを晒したまま、お隣の旦那さんのちんぽを待ちわびる。ベルトを緩め、ボタンを外し、ファスナーを寛げながら膨らんだちんぽが顔を覗かせるのをドキドキしながら見つめてる。
俺のよりずっと大っきくて♡ それに太くて♡ 上反りした♡ いやらしい色のちんぽ♡
パンツのゴムを引くと、ぼろん♡ という勢いで飛び出したそれはもうバキバキ♡ に勃起してる。俺の乱れる姿を見て興奮したのだろうか? って思ったら、それが愛しくてたまらなくなる。
お隣の旦那さん本人のことは、そんな風に思ったりしない。俺はちんぽに逆らえない身体になっちゃったけど、ゲイじゃないから男を好きになったりはしない。キスだって嫌だし、荒い息も、柔らかくない身体も嫌だ。低い声も、太くて節ばった指も、好戦的な目付きも、俺を支配してしまう全てが嫌だ。
なのにバキバキ♡ に勃起したちんぽを見せられると、その雄臭さにぞくぞく♡ する。それにヌルヌルのローションを塗り込められて、雄まんこにされた俺のケツの穴にハメられる準備されてるの見てると、息が出来なくなりそうなほど興奮してくらくら♡ する。ハァハァ♡ と息を荒げながら、早く♡ 早くぅ♡ ってせがみたくなる。
涎を垂らしながらちんぽの先っぽを待つ俺に、やっとその亀頭が押し付けられる。ヌルヌルを伴ったままちんぽの先を擦り付けられて、ぱくぱく♡ と欲しがる動きで蠢くのが自分でも分かった。心拍は泣き出しそうになるくらい速く打って、焦れるのにゆるゆると尻を振るのを止められない。
「~~ッ――ンンンン♡ 入って……キたぁあ♡♡♡」
旦那さんのおちんぽの先が俺のおまんこに押し込まれてく歓喜に、俺はだらしない声を上げていた。
「そーだな、ちんぽハメたな、良かったな~」
喜びを隠しもせぬ俺を、褒めるようなだめるように言う彼の声を聞く。
「ッう、気持ちイイ♡ 気持ちイイです♡」
見上げた天井がぐらぐらと歪むのを見ながら、入れられていくというよりもハメられていくと言った言葉がぴったりなほどの圧迫感が、俺の中に押し込まれる。サオだけじゃなく先っぽも太くてデカいそのちんぽは、俺の前立腺をごりっ♡ と押し退け頭の中真っ白にする。
「ホモセックスそんなにいいかよ? てめーノンケだったんじゃねーのかよ?」
先っぽハメられただけでイキそうなほどの震えが込み上げて、
「ッ! ごめんなさい! ごめんなさい! 嫁さんもいるノンケなのにホモセックス気持ちイイです♡♡♡」
そのまま射精してしまいそうな気持ち良さに、びくぅ♡ びくぅ♡ と震えながら叫ぶ俺を、
「まだ入れただけだぞ?」
彼は一旦止めた腰を進めずに、鼻先で笑った。
「でも気持ちイイ~~♡」
イキそう~♡ まだ先っぽだけなのにイクぅッ♡ ケツイクぅッ♡
「あぅっ♡ あぅっ♡」
緩んだ声を漏らし、イキかけながら悶えた俺のちんこの根元は彼に握られ、
「ちんぽ無しじゃ生きていけない身体になっちまったなぁ、旦那さん」
俺の理性の淵でその先に行くことを意地悪に邪魔する彼が言うまま、
「っあ! ああ! やだ! ッちんぽ無しなんて、ムリですぅ♡」
それを思った絶望に喚きながら何度も頷くと、
「ほら、生ちんぽだぞ? いーのかよ?」
彼はそう言いながら、ゴム無しで入れたちんぽを擦り上げるようにして腰を揺らした。
「っう、ナマ……生ちんぽ気持ちイイ!! 生好きぃ♡」
もっと♡ もっと欲しい♡ って悶える俺をイカせてくれずに、
「嫁さんとは生でヤッてんの?」
尋問でもするよう訊くから、
「まだ、赤ちゃ……だめだから、生でしたこと……なぃ」
俺はちんぽの先で擦ってもらえるなら、何だって吐き出してしまう。夫婦で決めた俺たちだけの約束も、プライバシーだって、もう何もいらない。ちんぽが欲しい♡
「ハー! 嫁さ~~ん! 旦那さん生のが好きみたいッすよ~! ハメられる方だけどね~!」
すると彼はギクリとさせられるほどに大きな声でそんなことを叫ぶと、取り乱しそうになる俺の太ももを強く掴んで、
ぬちゅぬちゅ♡ ぬちゅぬちゅ♡ ぬちゅぬちゅ♡ ぬちゅぬちゅ♡ ぬちゅぬちゅ♡ ぬちゅぬちゅ♡
音を立てながら腰を揺らし始めた。
「ッあ! ッああああああああ!! 生やばい……生ちんぽスゴイ!! 生ちんぽ好きぃぃ♡♡♡」
襲い来る快感に身を躍らせ、俺ははしたない言葉を口走ってる。ちんぽが、生ちんぽが好きすぎて♡ 生ちんぽが俺の前立腺の上を、
ぬちゅぬちゅ♡ じゅぽじゅぽ♡ ぬちゅぬちゅ♡ じゅぽじゅぽ♡ ぬちゅぬちゅ♡ じゅぽじゅぽ♡ ぬちゅぬちゅ♡ じゅぽじゅぽ♡ ぬちゅぬちゅ♡ じゅぽじゅぽ♡ ぬちゅぬちゅ♡ じゅぽじゅぽ♡
擦ってるの♡ 気持ちのイイとこに当たり続けるの♡ たまらなくって♡♡♡
「もう完全にメスにじゃねーの? 夫婦の寝室でメスになって、もうテメーのちんぽいらねーだろ? でけークリトリスで充分だよ!」
メス扱いされるのすら嬉しくて♡ まんこにされるだけじゃなく、ちんこまでクリトリスにされちゃうの嬉しくて♡
「あん…ッ!! ぃ……っで、す……クリトリスでいいです!! ちんぽがいい!! お隣の旦那さんのちんぽがいい!!」
俺の充血したクリトリスがぶんぶん♡ 揺れるほど腰を振られるのに、深く浅くを繰り返すピストンに、
「イぐッッ♡ イぐッ♡ イク♡ イクぅッ♡♡♡」
追い上げられるまま射精した。ビュー♡ ビュー♡ と勢いよく弾けた精子が自分のシャツに掛かって、噎せるような青い匂いが広がるのすら興奮する。
ニヤッと笑うお隣の旦那さんが、俺のシャツを脱がし床へ放り投げるととうとう全裸にしてしまった。
「そんなに俺のちんぽ気持ちイイ?」
尋ねながら、彼も着ていたシャツを脱いだ。着痩せする彼の身体は、デスクワークがメインだという活動スタイルからは想像もつかないほど締まって見える。そして右の胸元から肩にかけてを飾られた、服を着ていては見ることの出来ないアライバルタトゥーにいつも視線は惹かれてしまう。
「うん♡♡♡ 気持ちイイ♡ 気持ちいい♡」
イッたのは俺だけで、尚も硬くて太いままのちんぽがゆっくりと俺の奥までその先を押し込んで来る。
「俺のちんぽ好きかよ?」
囁くような低い声に聞かれれば、
「好き♡♡♡ 好きぃ♡♡♡」
完全にちんぽのとりこになってる俺には、他に正解なんてない。
「手応えなさすぎなんだよ、テメーのまんこは!」
彼は舌打ちを落としながら言うけれど、その目は笑っている。
「オラ、ケツ突き出せ! 奥まで欲しいんだろ?」
そして俺に甘い蜜を与えるような優し気な声で言うと、一旦抜いてしまったちんぽを、今度は後背位から受け入れるポーズをとった俺のケツにゆっくりとだが滑らかな動きで深くまで押し込んだ。
「お、おくっ♡ 奥ぅ♡♡♡」
かはっ! と息が出来なくなった俺が、それでもすぐに歓喜の声を上げるのに、
「俺のちんぽは奥のまんこまで届くもんなぁ?」
愉し気な声が背中で聞こえる。
「奥されたら、おかしくなる……おかしくなるよぅ♡」
ガクガク♡ と震えながら受け入れるポーズが保てなくなってく俺の後ろで、彼はゆるゆる♡ とピストンを始める。
ケツを掴まれて、結合部を見られるポーズのまま引いては入れてを繰り返されながら掻き混ぜられる音が響く。いやらしいハメ音は耳を塞ぎたくなるほどなのに、ますます俺を興奮させていく。大きなちんぽの先が俺の直腸壁を奥まで開いたかと思ったら、引きずるように抜かれて行く。
その度に、
「あ"あ"ぁぁ~~っ♡ あ"あ"ぁぁ~~っ♡」
って善がり声が漏れて、俺は狂いながらも本能に逃げを打つのに、逃がしてもらえないまま完全にハメられてる。
「狂うの好きだろ? 普段はエリート社員だもんなぁ? 酒飲んだってなかなか狂えないよなぁ?」
普段はネクタイを締めて、スーツで会社勤めしている俺。それなりの大学を出て、それなりの企業に入社し、責任ある企画を任され数名だが部下も居る俺を、彼は揶揄するようそう呼んだ。
当たり前だろう? 会社じゃこんな……雄の匂いに興奮してちんぽを欲しがる俺は、誰も知らない。入社当時から、どちらか言えば真面目なタイプで通ってきた。融通が利かないタイプではないつもりだけれど、自分からちんぽに身体を開くようなタイプにも見られているはずがない。
それが今は、直腸の襞という襞を逆向きに擦り上げられ、奥の行き止まりでしかない筈の場所までちんぽの先を受け入れてる。
「お"ぐぅ!! おぐぅ♡♡♡」
ダラダラと涎を垂らしアヘりながらエビ反りに強張り、後ろから抱えられるまま彼に凭れ掛かりながら、がくがく♡ がくがく♡ 痙攣と共にアクメへ堕ちる。
「キまってんなぁ~、ブチ抜かれてそんなにイイかよ?」
呑気に言う彼のちんぽは俺の結腸の奥へ潜り込み、先っぽでトントンと腹の奥まで届いてる。
「い、イイ~~♡ イ" イ"~~♡」
イキ続けている俺の痙攣がやまないから、彼は動きを止めて後ろから乳首を虐めるよういじり続けていたが、動かれずとも呼吸の動きや鼓動でさえも充分に俺を痺れさせる。全身が性感帯のよう敏感になった身体は、震えるのをやめない。
そしてその体位で彼と繋がったまま、俺の勃起したちんこの先から、プシッ♡ プシッ♡ とあふれ出した透明の汁がシーツの上に零れていった。
「あーあ、嫁さんと寝るベッドに潮吹いて、怒られっぞ?」
ハメ潮吹いてしまったのは初めてのことじゃなかったけど、夫婦のベッドでそれをしてしまうのは勿論はじめてのこと。
「ごめんなざい~~気持ぢイイよぉ~~♡ 生ちんぽ、奥が気持ちイイ~~♡」
完全に弛緩しきった声と身体でごめんなさいするけれど、まだ潮とまんない。ぐちゃぐちゃになっちゃう。
「すっげ、吸い付いて離さねーよ、奥のまんこ」
身体はガクガク♡ で力が入らないのに、俺の腹の中はちんぽを離さない。
「あ"あ"~~♡ あ"あ"~~♡」
膝立ちで後ろから抱えられたまま、
じゅぽっ♡ じゅぽっ♡ じゅぽっ♡ じゅぽっ♡ じゅぽっ♡ じゅぽっ♡ じゅぽっ♡ じゅぽっ♡
ピストンを引かれ仰け反る度に、腰をブチ当てるような勢いで戻される。
「めちゃくちゃ下品な音させてちんぽの先吸い付いてんの聞こえるか?」
吸い付く水音を聞いているのが自分だけではないと、耳元で指摘され、
「やっ、聞かないでぇ……えっちな音、いや……」
ぐぽっ♡ ぐぽっ♡ ぐぽっ♡ ぐぽっ♡ ぐぽっ♡ ぐぽっ♡ ぐぽっ♡ ぐぽっ♡ ぐぽっ♡ ぐぽっ♡
ますます響くその音に身体が興奮と快感に震え上がる。
「やじゃねーだろ!!」
恫喝するが如く響いた声に、
「ッう、ぐっ……きいて、ください、おれの、下品にちんぽの先欲しがってる音……」
とうとう俺は折れながらその欲望を認めた。
「欲しいの?」
すると今度はなだめすかすよう尋ねられ、
「ほ、しい♡♡♡ 欲しい、欲しいよ♡ 奥までちんぽ欲しいよ♡」
欲しくてたまらない本能を、涎と共に舌先からこぼす。
「ほら、嫁さんに謝れ、謝れ~」
もっとちんぽハメてやるから、罪深い自分を懺悔しろと迫るその声に、
「ご、ごめんなさい!! お嫁ちゃんごめんなさい!! 俺、ちんぽでイカされてる!! イク、イク♡ イク、イク~~♡」
ごめんなさいを言ったら、おちんぽが動いて呆気なくイカされた。腹が外から見ていても分かるくらいヒクヒク♡ と震えてて、メスにされること喜んでる♡♡♡
「嫁さんとのちんぽセックスと、俺とのケツまんこセックスとどっちが気持ちイイんだよ?」
そしてまだイッてるのに止まってくれないちんぽに尋問されるまま、
「あっ! ああああああ~~ッ!! んおっ♡ んおっ♡ ケツがイイです!! ケツのが気持ちイイです!! ケツまんこの方が気持ちイイです!!」
俺は肉欲も堕在も認めて、だから、ください♡ もっとください♡ ってちんぽに縋った。
だからちんぽは俺が求めるだけ、
ずちゅっ♡ ずちゅっ♡ ずちゅっ♡ ずちゅっ♡ ずちゅっ♡ ずちゅっ♡ ずちゅっ♡ ずちゅっ♡
思うままイキ狂うほどの快楽を与えてくれる。
「嫁さんのまんこと、俺のちんぽどっちが好きなんだよ?」
でもそれ……は、聞いちゃだめだろ? それは、俺が愛よりも性欲を……だって、そんな、それじゃ……俺は、俺は――ただの獣にまで堕ち……、
ぐぐぽおっ♡♡♡ ぐぐぽおっ♡♡♡ ぐぐぽおっ♡♡♡ ぐぐぽおっ♡♡♡
♥♥♥そんな♥♥♥♥♥♥奥の♥♥♥おまんこまで♥♥♥♥♥♥太ちんぽの先で♥♥♥♥♥♥虐めて♥♥♥もらえたら♥♥♥♥♥
「おおおおおッ♡♡♡ んおッ♡ あ"~~ッ♡♡♡ ちんぽがイイ♡ ごめんね、お嫁ちゃん!! お嫁ちゃんのおまんこよりお隣の旦那さんのちんぽが好き♡♡♡ だってお隣の旦那さんのデカちんぽ気持ちイイよぉ~~♡ デカちんぽ好きだよぉ♡♡♡」
気づくと俺は♡ 後ろから腹の奥まで突き上げてくるちんぽに狂いながら絶叫していた♡♡♡
「あーあ、言っちゃった。嫁さんのまんこよりちんぽが好きだって言っちゃった」
他人事のように軽い口調で煽る旦那さんは、しかし腰振りを緩めない♡♡♡ 俺はメスイキしながら蹲るような四つん這いになり、
「ごめんなさい!! お嫁ちゃんごめんなさい!! 愛してるのはお嫁ちゃんだけ!! だけどちんぽが、ちんぽが好きなの♡♡♡ 気持ちイイ!! ちんぽ気持ちイイ!! ちんぽ好き!! ちんぽ好き!! ちんぽ♡♡♡ ちんぽ♡♡♡ イク!! またイグ!! 俺、お嫁ちゃんとおんなじイキ方しちゃう!! メスイキごめんなさい!! お嫁ちゃんとのベッドでちんぽハメられてメスイキごめんなさい~~♡♡♡」
更にちんぽに狂いながら♡ ちんぽのことしか考えられないバカになった頭を真っ白にメスイキさせながら絶叫する♡♡♡ いくら防音が利いていたって♡ ご近所のひとに聞かれてしまうんじゃないかって声で♡ こんな声俺に出たのか? ってほど♡ ひんひんとイキ声混じりの情けない声で♡♡♡ 無様なほど本能にちんぽを欲しがるメスを上書きされて♡♡♡
「オラ出すぞ、中に出すぞ」
パンッ! パンッ! パンッ! パンッ! パンッ! パンッ! パンッ! パンッ! パンッ! パンッ!
腰を打ち付けるラストスパートの高速ピストンに、仰け反り逆肘を取られるよう拘束されながら、
「やっ!! 中はだめ!! 外に……中はいや!!」
消し飛ぶ寸前の、最後の理性で叫んだ訴えは、
「てめーは俺のメスだろーが!! 種出されんの喜べやコラ!! オナホが指図してんじゃねーよ!!」
耳元を打つよう恫喝される声に、身体中が震え、種を与えられるメスの歓喜に震え、
「――~~ッッ!! ッあ♡ ごめ……なさ、中に……ください、出して……ください!!」
再びハメ潮を零しながら、彼の腕を掴んで目を閉じせがんでいた。
「そーだよ、テメーなんか種壺にしてやるよ」
荒い息の下で静かに聞こえた声の後、俺のおまんこと彼のおちんぽが繋がったとこがビクビクッッ♡ って震えたかと思ったら、
ドクッ♥ ドクッ♥ ゴプッ♥ ゴプッ♥
って腹ン中のちんぽが暴れるよう震えながら大量の射精をしているのが分かった。
何射されたのか分かんないくらい深いところでビュー♥ ビュー♥ されて、
「――ッう……種……スゴ、あっ、出され……てる♡ スゴ……ビュービューって……してる♡ 俺のおまんこの奥♡ ……熱い♡ まだ出てる♡ ……すご♡ お隣の旦那さんの精子♡ ……出てる……出てる♡♡♡ すご……出されてる♡ メスにされてる♡♡♡」
陶然とした心地で覚束ない言葉を零しながら♡ 俺はまたメスイキしていた♡♡♡
「オラ、孕め!! いっちばん奥で出してやったからな? 嫁さんより先に俺の子孕めよ?」
攻撃的な言葉が俺を責めて、
「赤ちゃん……だめ♡」
ダメと言いながらもうっとりとした自分の声を聞く。
「オナホが孕むわけねーだろ、変態」
しかし吐き捨て突き放すよう言ったあと、低く笑う男の声に――俺はまたゾクゾク♡ と肌を粟立てた。
◇
「おっ、すっげ!」
イキすぎて呆然と崩れ落ちていた俺のアナルから、最奥に出された種がやっと零れ落ちて来た頃、お隣の旦那さんの声が聞こえた。
俺たち夫婦のベッドに、まるで当たり前のよう全裸で転がる彼が、俺にスマートフォンの液晶をかざす。
「さっきの画像投稿したやつ『リツイしてくれたら動画アップする』って言ったら、もう700リツイ行ってっぞ、お前がメスにされるの700人以上に見られてる」
見覚えのあるSNSのUIに、俺の動画が本当に投稿されているのが見えた。
『ノンケセフレのメス堕ち宣言、今撮り。リツイしてくれたら中出しアップする』 とツイートされている。
上手く見えない角度で撮られていたが、声は俺のものだ。
僅か数秒の、「ちんぽ好き♡♡♡」というメス発言ではあったが、広げた足の間で俺の勃起したちんこも、垂れたキンタマも、濡れたアナルも無修正なまま全部丸見え。
特徴的なものでは無いから誰にも分からないだろうが、足を広げる俺の手に見える結婚指輪のせいで、『既婚ノンケだ』と興奮したリプライが幾つかつけられているのも見てしまった。
確かにリツイートは700……いや、もう800を超えそうな勢いだが、その画面に見える再生回数は何千という数字が刻まれている。
「そ、そんな……」
呆然と口から零れた俺の声に、
「嬉しそうな顔してんじゃねーよ」
笑う声が届く。
「だ、だって……」
「変態なとこ見て欲しいもんなぁ?」
肯定しか許されない問いを投げられ、
「は、ハイ♡」
もう逆らうことをやめた俺は、否定しきれない昂揚感のなか答えた。
あんなに沢山のひとに、俺の恥ずかしいところを見られてしまうの、実は初めてじゃない。初めてお隣の旦那さんに抱かれた時もハメ撮りされて、顔だけモザイクかけられたそれを、知らないうちにゲイ向けのSNSへアップロードされていた。
その時もものすごく沢山の人に見られて、ものすごく沢山のいやらしいコメントを投げかけられていた。中には外国の言葉もあったし、俺の犯される姿をそうとは知らぬまま恋人同士のセックス動画だと思いながら、『エロくて抜きました』という宣言も沢山あった。
あのとき俺は、画面の向こうの知らない誰かに見られる快感も覚えてしまったのだ。
「素直になっちゃってまぁ、オフパコしてもらうか?」
何気ない口調で尋ねた彼に、
「お、オフパコ?」
俺は戸惑いを返す。
「ネットで募集したヤツとセックスすんの」
しかし何でもないことのように言われ、
「えっ、俺が?」
世の中にはそんな人もいることは知っていたつもりだったけれど、それが自分の身に起こるなんてこと想像もしたことの無かった俺は驚いた。
「オナホなんだろ? 使い回しゃいーじゃん」
彼はセックスの道具として扱う前提の言葉を、やはり何でもないことのように俺に使う。
「はい、オナホでした」
しかし既に俺はもう、そうして扱われることに興奮する心と身体にされてしまっているんだ。
「そーいや俺のツレが、既婚マワしたいって言ってたから今度貸し出すな」
「エッ!?」
既婚? マワしたい? って、輪姦ということだろうか? 不特定多数どころか、多人数で俺を――。
「4Pくらいだから大丈夫だろ、代わる代わる犯されんのされてみたいだろ?」
俺の欲望など識っているかのように言う彼にとって、この異常な欲求などありふれたもののよう簡単に口にできる類のもので。しかも、まるで俺の所有権が彼にあるのだと言うように、当たり前に俺を『貸し出す』と言った。そして、その決定権も自分にあるかのよう振る舞うんだ。
「ハア……ッ♡」
それでも俺は、想像しかけただけで胸が苦しくなるような興奮に、吐息を零す。
「3人に種壺にされたらオナホだって孕むかもなぁ♡」
意地の悪い笑いを滲ませ言った彼のザーメンが、今また俺の腹から降りてくる。
このあと約束通り、俺に中出しする動画を撮るため、またこの種は押し戻されるのだろうか? 彼の太くて大きなおちんぽに。
「ま、ともかく嫁さん帰ってくる3日後まで子作り励むとするか」
しかし彼はあっさりとスマホを手放して、ごろりと寝返りを打ち俺を見た。
「――えっ?」
「なんだよ、もう終わりかと思った?」
そうではないけれど、きっとまだ終わらないのだろうなという思いも期待もあったけれど。
「俺ん家でもヤる? うちのはお前とパコるの知ってっから気にすんな」
更に彼はとんでもないことを言った気がする。
「なっ!? 何言って……」
思わず飛び起き口にした俺の隣に座った彼は、
「言ってなかったっけ? うちそういうのはお互いに放任だから、最初にお前とヤッた時もうちのに飲まされたの覚えてねーの? もしかして薬盛られたのも覚えない?」
億劫そうに後ろ頭を掻きながら、そんなことを言った。
確かに最初に彼と関係を持ったのは、うちの嫁さんが実家に戻っていた日にお隣から夕飯に呼ばれ、お隣の旦那さんとその奥さんとで宅飲みした日。
俺は飲み過ぎたみたいで隣家で眠り込んでしまって……。目覚めたら裸でケツの穴に生ちんぽハメられてて、意識のない裡からヨがっていた。訳が分からないまま、それでも俺はガン勃ちしてて。
身体に力が入らないままケツ気持ち良くて、混乱しつつも最初から、「あん♡ あん♡ あん♡ あん♡」メス声で喘いでた。
彼の奥さんはいつの間にか出掛けていて。あの夜から俺は――メスにされる快感を知ってしまった。彼に逆らえなくなっていた。
そのとき聞かされたのは、俺の飲んだ酒にセックスドラッグが仕込まれていたこと。彼は俺のこと可愛いくチョロそうだと思って、ずっと狙ってたってこと。もちろん恋愛感情なんて甘ったるいものからではなく、ただの性欲の赴くまま扱える手近で便利なオナホとして。こんなのお隣の旦那さんにとっては、ただのスナック感覚だった。
そしてそのまま関係を重ね、俺は今では彼のちんぽ無しの性生活なんて考えられなくなっている。他の人に『貸し出されて』複数のちんぽを代わる代わるハメられるのだって、待ち遠しくて仕方ない。
嫁さんには絶対に言えない俺の秘密。知られたら死んじゃうってくらい嫁のこと好きなのに、彼とちんぽするのやめられなくなってる。
「う、嘘ですよね?」
なのにその秘密を、彼と俺以外の人が知っているとか。
放任主義か何だか知らないけれど、自分の夫が隣家の既婚男性と、しかも自分の友人の夫とセックスをしているのを容認しているとか。それどころか、セックスドラッグを使ってレイプする手助けをしたとか。嘘じゃなきゃ、倫理観が崩壊しているどころの話じゃない。
こんな人たちに関わっていたら、うちはおかしくなる!
「なんで嘘なんだよ? 今回の嫁さんたちの旅行だって、うちのが言い出してお前の嫁さんも誘って行ったんだよ、俺がお前とヤリまくりたいって言ったから」
この男に、呆然とか自失とかそんなレベルじゃないくらい混乱させられるのは何度目だろう?
「な……なんで」
そしてそんなことしか聞けない俺に、
「このベッドで寝取ってヤリたかったからだろ?」
男はチェシャ猫みたいにニマニマ笑って言うけれど、
「どうしてそんな……」
質問を重ねた俺に、
「アー、めんどくせぇな、興奮したんだからいいだろもう」
本当に面倒くさそうに唸ると、下らない質問はやめろとばかりに突っぱねる。
「でも、だからってそんなにまでして」
だからって黙ってなどいられない俺が再度口を開くのに、
「リビングでもダイニングでもキッチンでも風呂場でも玄関でもヤッてやるよ、この家に居るだけでお前がちんぽ思い出して欲しがるように。俺、来週からテレワークメインの作業に入るから、うち来ればいつでもハメてやるよ? 俺も肉オナホありがてぇし。うちの嫁は土曜出勤だし、休みの日にこの部屋に嫁さん置いて俺ん家でハメるのもいいよな。音漏れないみたいだからテメーの大袈裟なメス声もバレねーだろ。日曜以外の嫁のシフト休みは、キッチンのカレンダーに赤で書いてあるから自分でチェックしろ」
それを言った彼の目は、もう逃げられないから諦めろと言っていた。
「信じられない……」
涙目で震える俺に、
「ハァ? さっきまでちんぽちんぽ大騒ぎしてた奴が何言ってんだよ? 嫁さんのまんこより俺のちんぽが好きって言ったのテメーだろーが」
「それは……だって……」
「それがお前の本性なんだよ、もっとちんぽ欲しがれよ、メスになれ、堕ちろ」
俺に何も言わせないまま、彼はメスになれ堕ちろと、もっとちんぽを欲しがれと命令した。最初っから、彼がこの家に入って来た時から、俺に決定権などないのだと分からせるように。
「メスに……堕ち……、っん♡」
俺の声に甘い喘ぎが混じったのは、無意識のうちに勃っていたちんこの先を、彼の指先が撫でたから。
「またペニクリ腫らして能書き垂れてんじゃねーぞ?」
ラフな物言いは俺をドキドキさせて、次の言いつけを期待させる。
「ペニクリ?」
しかし、聞きなれないその言葉に首を傾げた俺に、
「テメーみたいな淫乱なメスの用済みちんこはクリトリスで充分なんだよ、ガチガチに勃起するエッロいクリトリスだけどなぁ? ケツ掘られながらせいぜいペニクリ本気汁無駄打ちしとけ」
「そ、そんな……」
身も蓋もないザコちんぽ扱いされて、
「嬉しそうな顔しやがって、バーカ」
逆らえないこの部屋の俺に、発言権も決定権も無いのだ。
「とりあえず次はベランダでヤるか」
楽しい提案のよう言う彼に、
「ベ、ベランダはご近所の方に……」
俺は躊躇する言葉を返すけど、
「お前が声我慢してれば良いだろ?」
俺は彼には逆らえないから。
「でもまだ昼ですよ!? しかも午前中!!」
まともらしいことを言うけれど、休日の真昼間にベランダでちんぽハメされたらどれだけ興奮するだろう? メスイキさせられたらどんなに嬉しいだろう? と考えている。
「だから?」
彼の問いはもっともなのだ。だって俺は、それに興奮している。
「だから……その……」
俺はもう言葉を失くして。彼に逆らうような言葉を全部放り出して。
「だから余計に興奮するんだろ? ベランダのすぐ下は公園だしな」
公園で遊ぶ子どもたちやその親を見下ろすところを想像して、「ヒッ!」と息を飲んだ。
「お願い……せめて夜にしてください」
だからわずか取り戻した理性で訴えかける言葉は、
「ヤだ、ほら上だけシャツ着ろよ」
たちまちのうちに却下される。
「あのっ……――――ハイ」
それをどこか嬉しがる俺が、居る。
「俺のオナホは聞き分けよくなったな、でもベランダでちんぽちんぽ叫ぶなよ、旦那さん」
オナホと言われ悦ぶ俺が、居る。
「ちんぽ……ハメたら、我慢できなくなります」
早くハメて欲しいって思いながら、また腹のなか甘くイッちゃう俺が、居る。
「お前って本当に……どうしようもない変態のメスだな」
そんな風に呆れられ、
「……ごめんなさい」
ゾクゾク♡ が止まらなくなる俺が、居る。
「しょーがねーな、んじゃベランダは夜まで我慢してるよ」
しかし俺のなけなしの葛藤を、彼は最初から用意していたのではないか? というような軽い口調で取り除いた。
ベランダではしないの? あ、夜なら……夜になったらベランダでおちんぽ出来るの? 夜なら……夜なら全裸でも……あ、でも、部屋の電気点けっぱなしにされたら、どこかからハメられてる俺を見られちゃう?
「その代わり、今から窓開け放してヤるからな、それで許してやる」
戸惑いながら薄暗いベランダに想いを馳せていた俺は、
「えっ!? 窓……」
全裸のままベッドから降り、カーテンも窓も開け放した彼が戻ってくるまで呆然と見ていた。
晴れた休日の淡い日差しが、寝室の中まで入り込んで来る。
眩し気に目を細めた彼の、男らしく引き締まった腹の窪みに鈍色に光る金属が挿し込まれているのが見える。シャフトと呼ばれるタイプのボディピアスだと教えてくれたのは、物珍しく目が離せなかった俺をあの時も笑いながらだった。左外耳上の軟骨部分にも3つのピアス、右にもひとつだけある。
元来、彼みたいな不良じみたタイプの男は、俺の周りはいない筈だった。一見すると穏やかな隣人のふりをして、しかしよくよく目を凝らせば、いつだって雄としての主張を漂わせている。
その目つきに、その仕草に、その匂いに、そしてその言葉に。
彼の左薬指の結婚指輪ですら、俺の華奢なプラチナと比べると骨太なゴツさえ感じるデザインだが、滑らかな曲線と肌馴染みの良いピンクゴールドのそれは、意外にも優しい色を帯びている。それがまた――俺を責めながら、同時に開かれていく欲望を許容する彼の性質が思い起こされるようで、酷くタチが悪いのだ。
厄介なのに捕まった――そう諦められれば簡単だが、およそ捕まえたつもりもないのだろう。元々俺の感情になど無頓着な彼の態度に、俺はやっぱりただの手慰みの道具になる。オナニーホールに。
「テメーの情けねぇメス声がご近所さんまで聞こえないように、せいぜい嫁さんの枕でも噛んで殺しとけよ、コラ」
そうして俺の胸に押し付けられたのは、今でもまだ嫁さんのシャンプーの香りが残る彼女の枕。
ゾクゾク♡ ゾクゾク♡ ゾクゾクゾクっっ♡♡♡
「ン“ン"ン"お"っっ♡♡♡」
腹の奥まで走った快感に、俺は今はまだ不在の彼の余韻を感じながらメスイキした。
びくっ♡ びくっ♡ びくっ♡ びくっ♡ びくっ♡
「あッ♡ あぁ"ッ♡ あぁ"ッ♡ あぁ"ッ♡ あぁ"ッ♡」
震えが止まらなかったのは、気づかれない筈もない。違うから、これは、さっきのセックスでイキっぱなしだった名残りが、ちんぽ入ってないのにまだお腹の中にあるみたいなの、切ないの止まんな……あ――またイク♡ イク♡ イッちゃいそうぉ~~ッッ♡♡♡
「っはw まだイッてんの? オナホのくせに勝手にイクなよなぁ」
「――~~ッ!! ……ハイ♡」
おかしくてたまらないと言うように、笑いながら押し倒してくるお隣の旦那さん。
今度は前からハメられたいって、ベロチューの合間に彼にねだりながら――俺は嫁さんの枕を抱きしめた。
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