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二生目の正直 8
本当はその綺麗な瞳に映っているだけで、充分すぎるくらいだったのに。
イオンの手に触れて、頬に押し付けるようにしながらレンシアは微笑んでくれた。
「俺は…恥知らずかもしれません…。
でも…ずっとこの手に…触られたくて、こうやって触れたくて…
あなたにそんな風に言ってもらえるなんて…夢、みたいで…」
「…俺も同じ事考えてました……本当に現実なのかなって…
レンシアさんに、好きって言ってもらえて…触れる、なんて…」
「……ふふ。でも、夢じゃないみたいですね…イオンさん」
レンシアはイオンの掌に口付けてくれた。
「好き……」
好きな人に、好きと言って貰えるってこんなに幸せだったんだ。
一度死なないと辿り着けなかったのかと思うけど、だけど今、その事を彼に教えて貰えたのなら良かったのかもしれないとイオンには思えていた。
彼の額に口付けて、その蕾に滾った欲望を押し当てた。
「っ…ん…、ぁ…」
彼の両足を抱え上げるようにして、ゆっくりゆっくりと侵入していく。
少々キツくて、若干抵抗を感じながら肉を割るように進んでいくしかなくて、まだ早かっただろうかと不安になるけど
レンシアはぎゅっと首にしがみついてくる。
「…痛い?レンシアさん…」
尋ねると、レンシアは首を横に振っている。
辛いのなら、と思うのにずっと放置されていた欲望が彼の体内の感触を味わい始めると自分の意思と反して腰が動いていってしまう。
キツくて狭いはずなのに、柔らかくて熱くて。
自分で触るのとは桁違いな快感に、やばい、と頭の片隅で呟いてしまう。
「…っ…ぁ…、…ッ…はぁ…」
震える彼の身体を抱き締めながら、唇を噛みしめて激しく動かしたくなるのを我慢させて
少しずつ進んでいって、言い逃れできないくらいには入ったと言える頃には汗が凄いことになっていた。
こんなにくっついていて気持ち悪くないだろうかと思うけど、彼はしがみ付いたまま離れようとしない。
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