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二生目の正直 7
ちゃんと彼の顔が見えるようになったので、観察してしまうとその瞳はどこかとろっとなっている。
「ぁ…あの……、イオン…さん…」
片足を広げさせて、角度が変わったことにより先程よりも指が動かしやすい気がして
他とは感触の違うその場所を少し強めの力で押してみると、彼は息を飲んでいる。
「…も…もぅ…だいじょぶ……で、…」
眉根を寄せながら、唇に手の甲を押し付けるようにして呟いている。
そう言われても、その場所はまだ狭いような気がするしなんならさっきよりキツくなっている気がしないでもない。
確かに自分の身体はもう意味がわからない事になっているのだが、絶対に怪我とかさせたくないし、とイオンは思ってしまうのだ。
「ごめんねレンシアさん…もうちょっと我慢して…」
「…っ…、ぅう…、で…も…ぉ」
レンシアは身を捩っている。
彼の方が負担が大きいと思うとなんだか申し訳ない気持ちになってしまいつつも、その艶かしい姿には釘付けになってしまうもので。
「可愛いすぎる……」
「っ…、…っ…うぅ…ん」
上擦った声を溢しながら、レンシアの足がそわそわと動いて腰に巻き付いてくる。
身体がずっと熱を持っていて汗が滲み出てきて、熱中症にでもなりそうだった。
あんまり煽らないで欲しいと思いながらも、イオンは彼の中から指を抜いて制服を脱ぎ捨てる。
「…い、おんさん…」
潤んだ瞳に見つめられると、いよいよこの時が来たかとまた泣きそうになってしまう。
別にさっさと捨て去る方が偉いとか羨ましいとかそういう事ではなくて、
ただ、好きな人に好きと言って貰えてこんな風に受け入れて貰いたかっただけなのだ。
ちょっと良いなと思えた人には気持ちが通じ合うどころか、無理だと気持ち悪いと陰で言われていたりしていたから。
いつしか自分のそういう気持ちは抱いてはいけないものなのかもしれないと思うようになって、誰かを好きになる事に恐れを抱いていた。
イオンはレンシアの頬を撫でた。
「好きだよ…レンシアさん……」
レンシアは泣きそうになっているイオンを、少し心配そうに見つめてくれる。
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