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二生目の正直 10

頭が真っ白になっていて、一瞬何が起こったか分からなかったが 肩で呼吸をしながらも、すぐ近くにあったレンシアの唇に口付けた。 「レンシアさん……」 莫大な疲労感があるのに、全身が多幸感に包まれていて イオンは結局泣きながらも彼の唇に触れるだけのキスを繰り返してしまう。 すると彼も両手で頭を撫でるようにしてくれて、唇をくっつけてくれる。 今死んでも全然いいくらいの満たされた心地だった。 しかしだんだん頭が冷静になってくると、とんでもなくエロい事が起こった気がしてならなくて。 ちょっと身体を動かすと、未だに彼と繋がっているし、と思うとなんだか顔が熱くなってきてしまう。 「あ…あの…、す、すみません、おお…俺…AVの見過ぎで…?」 絶対今すべきではない告白をしてしまうと、レンシアはイオンの腰に片足を絡めたまま更に、ぐ、と力を込めてくる。 「え?あ、レンシアさん??お腹痛くなっちゃうと思うし??」 「……別に…なってもいいです…… イオンさんの……欲しかったから……」 「ほ、ほほほええ…??」 レンシアは何故か口を尖らせながらぼそぼそと呟いている。 童貞には受け止めきれない過剰なエロに、イオンはテンパってしまいながらも何故かまた身体が熱くなっていってしまう。 「…はぁ……俺……卑しいですよね… 幻滅してしまいましたよね……」 「い…いや…全然、ありがたいんですけど……? ありがたすぎて?困っ……」 本当に困った状態になってきたのだが、レンシアは目を細めながらイオンの頬に手を伸ばしてくる。 そしてくすぐられるようにされると、さっき達したばかりなのにまた欲望が膨らんできてしまって18歳のサル過ぎる身体を殴り付けたくなる。 「うわわわ、まじでごめんなさいごめんなさい!!」 「…いいですよ…全然……」 「ええ…?え?エ???」 「もう一回……して……欲しいのです… だめ…ですか……?」 レンシアは恥ずかしそうに目を逸らしていて、イオンは再び頭が爆発してしまうのだった。 「だめじゃないです!!!」

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