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一緒を、選んでいこう。

「もー。じゃあ約束しましょ。小指出して」 「約束…?」 レンシアは怪訝な顔をしながらもおずおずと小指を出したので、イオンはそこに自分の小指を絡めた。 「ゆびきりげんまん浮気したらはりせんぼんのーます!」 「針…?千本……??」 「ふふ。俺が前世でいた国の“契約”ね」 イオンは繋いだ小指を振り回して、そっと離した。 「これからまた何かあっても… 一緒にいられる道を、選んでいこう」 ちょっとだけ腰を折って彼に顔を近付けると、レンシアは泣き出しそうな顔で頷いて胸に飛び込んできた。 「…っ、うん…!」 だって、そう簡単な事では手放せないと思ってしまう。 一度死んでやっと出会えた、大好きな人だから。 今世ではさすがにやり直したいなんて思わないようにしたいから、 運命だのを言い訳に諦めないようにしたいと思った。 その為に、後悔のない選択をしようと。 イオンはレンシアを抱き締めながら、彼の頭に口付けた。 「大好きだよ」 毎日毎日正直に、大事な時間を積み重ねよう。 そんな風に、想わせてくれる人に出会えたから。 Fin

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