｢えと、あのー、名前は……｣ ｢ん？あぁ、まだ言ってなかったっけ。俺は織本 瑠華(ｴﾘﾓﾄ ﾙｶ)。23歳。近くの会社で働いてるよ。｣ キレーな名前…… 見た目はちょっとチャラいけど。 あ、今はリビングで駄弁ってるよっ。 ｢ｲﾁﾊﾗくん、だっけ。｣ ｢はい！｣ ｢じゃあ、イチだな。｣ ｢えっ？｣ ｢あだ名。ｲﾁﾊﾗのイチ。｣ ｢あぁ！｣ ｢俺のことはルカって呼んで。｣ ｢はい！｣ 良かったー。 なんか受け入れてもらえて。 玄関でこの人出てきた時はぶっちゃけ不安だったけど、 ルカさん、いい人っぽいし。 ｢俺の他にもあと3人住んでて、1人は俺とタメ。残りの2人は大学2年生と3年生だったかな。｣ ｢へぇー｣ ｢俺とタメの奴は、俺とおんなじ会社で働いてるよ。シュウって言うんだけどさ。……イチは大学生？｣ ｢はい！大学１年です！｣ ｢じゃあ、最年少だ。｣ ｢はい！｣ ｢あ、ちょっと待ってて。シュウ、呼んで来るから。｣ ｢あ、はい！｣ シュウさん、か。 どんな人だろ？