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第26話 どこでシテたの?

チュッチュッ、クチュッチュッ、 「ん……ぅ……は、ぁ」 本に囲まれた父親の書室だったこの部屋は、顔を上げると抱き合っている事に何故か背徳感が生まれる。 LEDの明るさを落とした薄闇の中、暗く浮き上がる本たちに囲まれ、2人はようやくからみ合ってベッドに入った。 「ね、電気全部消しちゃ駄目?」 「駄目、薄暗くでも点けとかないと、冷司の様子がわかんないもん。 我慢しちゃう悪い子だから」 光輝が冷司のパジャマのボタンを外し、合わせを開いて胸を撫でる。 「ああ……」 「ほら、君が戦って勝った、これは証」 そう言って、光輝が傷跡をなぞってキスをする。 「そんな……こと……」 袖を抜いてパジャマを脱がせると、ポンと横に放った。 胸を舐めて舌で乳首を転がし、もう一方を指で揉む。 「あっ!あっ!やだっ!」 冷司が敏感になって首を振る。 「はあ、はあ、はあ、はあ、」 「ほら、もう息が上がってる。深呼吸」 冷司が深呼吸して、目を閉じる。 「最後まで出来るように頑張るから」 「頑張るものじゃないでしょ、これって」 光輝がクスクス笑って、自分も裸になると、彼のズボンと下着を脱がせた。 「できるとこまででいいじゃない」 「うん、今日は光輝に任せる」 「オッケー、オッケー、任せなさい」 冷司の右足を取り、持ち上げてつっと内股を撫でる。 「やだ、くすぐったいよ」 「くすぐったいと、気持ちいいは仲良し」 太腿の内側を舌でなぞった。 冷司がパッと口を手で覆う。 「いい足、頑張ってる足〜、ああ、肌がスベスベで気持ちいいなー」 折り曲げてグイと横に広げ、今度は左足を指でなぞって、大腿の皮膚の薄いところを舌でなぞる。 体を足の間に入れると、下腹部を撫で、へそをペロリとなめて、鼠径部の足の付け根から腰のくびれを舌で伝いしゃぶった。 「……ぃ、やっ、やっ……はあはあ、」 小さく声を押し殺して首を振る。 すうっと薄いお腹を撫で、両の乳首をつまんでコリコリいじる。 「あっ!あっ!!乳首ばっかやだ!変態!」 「んー、いい声ですねー。あー撫でてるだけで気持ちいいや」 手を離し、身体に覆い被さるとキスをする。 舌を絡め、蹂躙するように口内をなめ回す。 後ろに回した手で、尻を揉んだ。 「んぐぅっ!」 チュッ、グチュグチュグチュ、ジュウッジュッ、チュッ 唾液を吸い取るように舌を吸い上げ、激しく絡ませる。 「うぐぅ、あっ、はあ、はあ、はあ、」 口を犯し、舌で首をなぞりながら右手を下ろして行く。 そして、冷司のペニスを揉んだ。 「あっ!あっ!あっ!あひっ!!はあ、はあ、ひっ!!」 冷司が突っ張る足で、間にいる光輝を挟む。 恥ずかしそうに、股を閉じようと抗う様が可愛い。 光輝が冷司のペニスをいじりながら顔を上げる。 しっかり目を閉じ、快感に耐えている頬にキスをした。 「可愛いな、ほんとかわいいよお前」 恥ずかしさに顔を上げた瞬間、光輝が膝で右足を押し広げてアナルに手をやる。 「  あっ!!  」 思わず大きく声が出て、指を噛む。 ツウッとふちを撫で、光輝が胸にキスをして、腹に、下腹部にキスを落として行く。 「あっあっあっ!」 そして睾丸を舐めると、ペニスを口に含んだ。 ペニスの先端を丹念に舌で舐め、口で絞るように上下する。 「あーっ!!あっあっ!ひいっ!!はあはあはあはあ、ああーーーっ!!」 嬌声を上げながら膝を立てて光輝の頭を挟み込み、光輝の髪を撫でる。 冷司の背中が反り上がり、内股がビリビリ痙攣する。 びゅうっと射精したとたん、ガクリと身体が落ちた。 「はあっ!はあっ!はあっ!はあっ!はあっ!はあっ!」 激しく息を付き、心臓を押さえる。 ドクドク拍動が激しく鳴り、冷司は大きく口を開けて必死で息をした。 「あー、いきなり責めすぎたか」 「ハアッハアッハアッハアッハアッ、ちょ……まっ……ハアッハアッ」 冷司が胸を押さえて横を向き、光輝に背を向ける。 それを優しく包み込むように後ろから抱きしめ、じっと治まるのを待つ。 止まったらどうしようとさえ思う、苦しいその不安に駆られるそのひとときも、背の暖かさを感じると不安感が消えて行く。 このまま死んでもいいとさえ思うほど、冷司は幸せで涙がこぼれた。 「やめよっか?」 「はあ、はあ、はあ、大丈夫、もう少し、このまま」 後ろからじっと抱きしめられて、目を閉じる。 だんだん だんだん治まってくる。 「はあ、はあ、……幸せ、って、こう言う時……、感じるんだね」 「ん」 じっと抱かれて、目を閉じる。 ただそれだけなのに、満ち足りてる。 やがて落ち着くと、息を付いた。 「ねえ、後ろ、トライしてみようよ」 「んーでもなあ、1,2度射精しただけでバクバクじゃねえ?」 「でも、治まるの、だいぶ早くなったし」 「だいぶ?って事は、1人でやってた?」 カアッと冷司の顔が、暗くてもわかるくらい真っ赤になった。 「キヒヒヒヒ、やってたんだー」 「いっ、意地悪だね!光輝は!そう言うとこ大嫌い!」 「で、どこで?」 「えっ?」 「ど、こ、で、シテ、たの?」  光輝が後ろから耳元でささやくように聞いた。 「なっ……んでそんな事……やだよ、恥ずかしい」 「どこ?ここで?何想像してしてた?俺がフェラした事?」 はあ、はあ、冷司の息がまた上がってくる。 身もだえして、指を噛んだ。 「やだ、そんなこと。聞いちゃやだ」 ゆるゆると、光輝が冷司の身体をまさぐる。 片手で乳首を転がしながら、もう一方で下腹部を撫でると、冷司が無意識に腰を引いて身体がくの字に曲がる。 自然とお尻に光輝の股間が当たる。 「んっ、んっ、あっ」 「ほら、ここを俺が口でこすったこと?舌で舐めたこと? こんな所を、口でクチュクチュした事?」 「や、いやだよ。いやらしいこと言わないで」 必死で首を振る。 光輝の手がペニスと睾丸を揉みしだき、そしてペニスの先をグリグリといじる。 いじられるとすぐに硬くなる恥ずかしさに、冷司が身をよじった。

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