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7.※性行為
しかし、絶頂したいというのに男の手によって達したくても達せなかった。
イキたいイキたい。
この手を払い除けてしまいたい。
快感に身体が震える。
「まずは俺からな!」
指を引き抜いた男は待ってましたと言わんばかりに嬉々としてズボンを下ろす。
露わになるのは、興奮で嫌にそそり立つ男のそれだった。
また知らない相手のものを許してしまう。
「お前握っておけよ」と後ろにいる男に愛賀のを握らせ、その代わりに前の男が愛賀の足を抱え、乱雑に解された後孔の出入口付近を先で撫でるようにすりすりさせた後、貫いた。
息が詰まった、のも束の間激しく突き出す。
奥に種付けしようとしているかのように腰を激しく打ち付け、身体が快楽を求めているように涙を零し、くぐもった喘ぎ声を漏らす。
嫌なのに、気持ちいいだなんて思ってしまっている。
自分の身体じゃない。
頂に達することを制限されて悦ぶなんて。
悲鳴を上げるぐらい痛くて、真っ赤に腫れているそれを強く握り潰されているのに嬉しいわけがない。
「ココを握られて、イキたいのにイケなくて辛いのか⋯⋯っ? それとも、痛いことをされて嬉しくて泣いているのか⋯⋯っ?」
「ふっ、ふっんッ! んっ!」
「痛いことをされて嬉しくて泣いているに決まってる。だって、こんな格好でうろついていたんだぜ。こういう無理やりされるのがご所望だったろう」
「うっふんッ! ふふっん!」
違う! 違う! と激しく首を横に振った。
しかし、腰を振る男は口角を上げた。
「嫌も嫌も好きのうちって、か⋯⋯っ、いいぜ、そんなに酷いことをされたいンだったら、してるやろうじゃねえかっ!」
「ふっんんーッ!」
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