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8.※イラマ

ズンッと深く打ち付けた。 男の太いものが脈打つのを感じた時、熱いものが迸った。 小さく呻く男と嗚咽のような声を漏らす愛賀の声が混じり合う。 また、ナカに吐き出されてしまった。 吐き出した男はずるりと引き抜いた際、身体が大きく痙攣したが、愛賀は半ば放心していた。 「はぁ? お前、ナカ出ししたのかよ」 「あまりにも気持ちよかったからな」 「俺もナカに突っ込みたかったのにさ、もう使えねぇじゃん」 「は? 人の精液を汚いもの扱いしやがって、神経質過ぎるだろ。そもそもこの緩み具合、俺がハジメテじゃなさそうだけど」 「は、ビッチじゃん」 「それな」 自然と頬に落ちる涙を零し、虚ろな目で項垂れている愛賀の傍ら、二人は他愛のない話をして笑い合っていた。 「てかさ、そんなに使いたかったら掻き出せばいいんだろ」 「じゃあ、その間俺はこの口にでも突っ込んでおくわ」 「はぁ?」 この口って、半ば遅れて理解しようとした最中、「面倒だからココ、縛っておくか」と言い、握っていたそこの根元をあろうことか結束バンドで戒められた。 思ってもみなかった持続する鋭い痛みに唸り声を上げていた口が解放された。 のも一瞬で、血管が浮き出るほどに脈動する男のモノを突っ込まれた。 「はっがぁ⋯⋯っ!」 喉奥まで挿入(はい)りこんできたそれのむせかえるような臭いが鼻を通り抜けたのも相まって、吐き気が催したが、それすらも無理やり押し込めるように腰を振った。 「は⋯⋯ぁ⋯⋯こっちもいいな」 「がっ、ん⋯っ! は⋯っ、あっ⋯!」 「おいおい、そっち突っ込むなら俺が掻き出している意味なくね?」 「あるある⋯⋯っ、⋯⋯俺のために掻き出してくれたんだからさっ、ありがたく使わせてもらうわ⋯⋯っ」 「ふ⋯っ! ふぅ⋯⋯っ!」 「調子のいい奴だな」

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