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9.※
呆れているような物言いではあったが、その表情は笑っていた。
しかし、愛賀にとっては酷く嫌なことであることには変わらない。
「ほぅら、しっかり咥えろよっ」
「ん"ッ! んぐっ!」
これ以上呑み込めないというのに、それでも喉奥より先に押し進めようとしてくる。
そこまで挿入 ってしまったら、窒息してしまう。
「はっはぁ⋯⋯っ、喉奥気持ちよすぎるんだろ⋯⋯っ、たまんねぇ⋯⋯っ」
「ん"ぅ! ん"ん"ッ! ん"ぅ!」
「ケツ穴の締めつけもやべぇな。突っ込まれて、善く思ってんか?」
「ふっ、ん"っ! うっ、んっ!」
「は⋯⋯っ、んっ、射精 そ⋯⋯っ!」
「⋯⋯ん⋯っ、んん"⋯⋯ッ!!」
ぶるり、と咥えさせられたものが震わせた、その時。
先から溢れんばかりの白液が喉奥に直接注ぎ込まれた。
気持ち悪いものが胃に溜まっていく感覚がした時、再び胃がひっくり返るほどの吐き気がしてきた。
が、戒められた手で払い除けることも、突っ込まれているものを押しのけることもできるはずもなく、興奮で昂っている男にせめて目で訴えていたが、気に留めることもなかった。
ビクっと口の中のモノが脈打ち、男がため息のような呻き声を漏らした。
一拍の後、乱暴に引き抜かれた。
ようやっとの口の解放に、激しく咳き込み、胃に流し込まれたものを吐き出そうとしていた。
「おいおい、そんなに咳き込んでいたらせっかくのものが出てきちまうだろうよ」
「⋯⋯んッ」
喉にまで出かかっていた時、男の手によって口が塞がれてしまった。
その手を退かそうと頭を振ったものの、その手が退くことはなく、封じられてしまった。
「⋯⋯ったく、大人しくしろよっ!」
「⋯⋯っ」
身体が浮いたのも一瞬で、下から急な衝撃が走った。
それが口を塞いでいた男のモノが萎みに挿入 れられたのだと気づいたのは、突き上げるように腰を振った時だった。
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