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第4話 与えるべきか
「俺がやられたらやり返す主義なのは、知っているだろ。」
雄也を押し倒し、俺はこいつの喉にかぶりつく。
かぷっ。
ちゅーーーっっ!
「!!!カ、カハッ!くるし、、、い、息、、、」
「ははっ、ざまーみろ、喉みてみろよー、女とヤッたように見えるだろ、感謝しろよー。」
何か言いかけた男の口を俺の口で塞ぎ、ついでに鼻も摘んでやる。
息が出来なくなった雄也は口をあけ、空気を取り込もうと必死だ。
「ははっ、雄也かわいいなー。」
唇は合わせたまま、仕返しとばかりにかわいい、と言ってやる。
せっかく口が開いたんだからと舌をねじこみ、口内を堪能する。
熱いな、、、こいつの口の中、どうなってんだ、、、
んっっっ、、、
鼻を押さえるのはやめて、離れないように頭を抱えこみながら、何度もキスを繰り返す。
そろそろ、かなー
「じゃあ、雄也、そろそろ本番イこうか。」
あれ?俺はなんでこんなこと言ってんだ?
不思議に思う俺の前で、ほくそ笑む雄也の視線が熱い。
「ああ、本番おっけー!次は俺が動く番だから、挿れてあげるね♩」
幸せそうにローションを取り出す雄也の行動に、俺は誘導されていたことを悟る。
「いやっ、待て!待て!待て!俺が悪かった。本当にごめん。謝るから、これは許して!」
「男に二言は?」
「ない!・・・あ、、、いや、今のは反射的にw」
「反射的にーーー何?」
「あー、いやー、あの。いや、でもーあー。」
「なんだよ、さっさと言え!」
キレ出した雄也の顔が怖い。
「いや,だって雄也、、、そっちじゃないだろ?なんでこんな話に、、、」
「はぁぁ?今更グタグタ言うわけ?お前が先に言ったんだろうが!それとも何か?俺が聞いたのは幻聴だとでも言うわけ?人をその気にさせといて?」
「その気にさせたのは雄也じゃ・・・ヒッ、い、いや、すみません、なんでもないです・・・」
「だよな♡じゃあ、ヤろうか。」
俺は、俺はーーー
もう火傷はやだーーー!
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