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第十七章 愛してるとか!
バスルームで。
バスタブの中で、隼人と比呂は口づけ合っていた。
初めての時より、熱く、激しく、大胆な隼人のキスだ。
夢中で応えながらも、比呂は頭の片隅に、忘れてはいないことがあった。
(隼人さん、明日は3時起きだから……!)
だから、ここまで。
ようやく比呂から唇を離した隼人に、彼は早口で訴えた。
「すごく、素敵なキスだったよ。だけど今夜は、これでおしまい! ね!」
もう、寝なきゃ。
明日の仕事に、差しさわりがあると、いけないし。
そんな言葉に、うんうんとうなずく隼人だ。
いい子な彼に安心した比呂だったが、離れた唇はそのまま小さい顎に触れてきた。
「ちょ、隼人さん!?」
顎を舐め、首筋に舌を這わせ、鎖骨を甘く食む隼人。
比呂の体は疼いて仕方なかったが、それでも必死で抵抗した。
「は、はぁ、隼人さ、ぁんッ。明日、お仕事が、あ、あぁん!」
それでも、いけない隼人の指先が、湯の中の胸にまで伸びてきた。
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