83 / 229

3

「もっと。これ以上のことをしたい、って言ったら。ダメかな?」 「んぅ……。一体どうしたのさ、隼人さん」  疲れてるはずなのに。  明日のために、早寝しないといけないのに。  解っていながら、求めてくる。  そんな隼人に、比呂は疑問を抱いていた。  真面目に、心配していた。  だが彼は、おどけたような言動をするばかりだ。 「今夜は、比呂くんに思いきり、溺れたい気分なんだ」  そんなことを言って、ざぶりとバズタブに頭まで潜ってしまった。 「は、隼人さん!? ホントに、溺れちゃう!」  慌てた比呂は悲鳴をあげたが、すぐに甘く、それでいて鋭い刺激を受け取った。  隼人は、彼の乳首を唇でとらえたのだ。 「んぁあ! ちょ、ダメ。や、ぁあ。っふ、うぅあん!」  唇できつく挟み、何度も食む。  舌を伸ばし、大きく舐める。  そして強く吸われ、比呂は首を反らして悶えた。 「あ、あぁ、あ! ヤだ、来る。また、また、キちゃうぅ!」  湯の中に、ふわりと比呂の精が広がった。  それと同時に、隼人は笑いながら頭を上げた。

ともだちにシェアしよう!