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第15話 ロマンチックには遠いけど、まあいいや

フッと意識が遠のき、ガクリと力が抜ける。 凄い、気持ちよくてビックリする。 一体あの別荘の一夜はなんだったんだろう。 ふと、彼に揺り動かされふうっと意識が戻った。 「麻都、麻都、」 止まっていた息を吐き出すように、細く、長く、息を吐き出す。 「……水城……ビックリした……」 「ほんとだ、ビックリした」 「一緒にイッちゃったね」 「イッちゃったなあ、いや、マジ一緒にって凄くない?」 「うん、ほんと」 まだ、水城は入れたままだ。 あったかくて、なんだか気持ちがいい。 ジンジンする。 「抱いて」 「いいよ」 水城が覆い被さり、僕を抱いて横になる。 ズルリとペニスが少し抜けて、アッと思うけど、僕は抱きしめられたい。 「座った方がいいかな?」 「うん、そうだね」 水城が僕を抱いたまま座ると、ヌルッとまたペニスが奥深くまで入ってくる。 座ってお腹の中で動く腸がぐちゃっとかき回されたような違和感が、奇妙な快感になってビクビクッとなった。 「ひ……ぃぃ……」 僕の身体が震えて、彼の手の中で身じろぎする。 まだ快感の波が引き切っていないようで、少しの刺激で僕のペニスはすでにピンと立っていた。 「大丈夫?」 「うん、ふう、ふう、だって、水城の大っきいんだもん」 「はっはっは!」 ギュウッと抱き合って、キス。 身体中を、彼に満たされて僕は満足です。 「ねえねえ、あとでまた座ったまま上からドンドンして」 「ドンドン?あれ気持ちいいの?」 「なんか妙に覚えてる。トドメの一撃だったからかな?」 「前立腺責めは?」 「んー、あれやってると普通のセックスで物足りなくなりそうで怖い」 「確かに」 フフフッと笑って、またキスをする。 舌を絡め、唇を吸って耳たぶをしゃぶる。 「あ、はぁ……気持ちいい……」 「あー、なんかまた気分が上がってきた」 「もう、水城はロマンチストになってよね」 「無理だなー、俺の性欲が火を噴くぜー」 「噴かなくていいです」 「まあまあ」 僕を倒して、身を起こし、繋がってる部分にローション足した。 「うっひゃあ、冷たーい」 「あーなんか指も一緒にはいりそう。2本責めだっけ?ねえ」 「入れたらチンチン折る」 「ごめんなさい、しません」 ヌチュッとペニスが半分抜けて、ローション塗ってまた入れる。 水城が僕の片足を肩に掛け、横から突いてきた。 「うーふう、ハアッ!アッ!んんっ!」 「どう?横から突くの」 「ち、違うとこ…あっ!あっ!あっ、たって、ああっ!イッ!イッ!」 「いいの?どう?」 「いち、いち、あっあっ、聞くなーあっあっ、うっ、うっ」 「押しちゃおうかな?お腹」 「ハアッ!ハアッ!あっあっ!」 押すなって言いたいけど、言葉にならない。 水城がスウッとお腹を撫でる。 そして僕のペニスをグチャグチャ揉んできた。 「あっあっあーーー!!あーーーっ!!イイッ!イイッ!あああーーー!!」 ビュウビュウ出て、ペニス揉む手からグチャグチャ聞こえる。 「ううっ!!イイ、イイ、イイイイイ!!!」 やっともらった自分のペニスへの刺激に、僕はギュッと目を閉じてイイしか言えなくなってしまった。 気持ちよくて、上半身が突っ張るように起きて、よだれが口からこぼれる。 両足をギュッと曲げて、左右に広げて押さえつけると打ち付けてきた。 パンパンパンパンパンパンパンッパンッ! 「ひい、ひい、ひい、はあ、はあ、はあ、ハッ!ハッ!ハッ!ああーーーーっ!! イッイッイッイッイイッ!イイッ!あっあっあっ!!ううっ!!」 「ンッ!ンッ!ンッ!はあ、はあ、はあ、いいよ、麻都。じゃあご希望の……」 「はい?ひーふ、ひー、え?やだ、待って、まだおさまってな……」 ヒイヒイ言ってると、水城が僕の身体を起こして膝に載せ、持ち上げるとドンッと股間に落とした。 脳天までガーーーンと電撃が走った。 身体が硬直してガクンと後ろにのけぞり、身体がビクビク跳ねる。 「ひ!ひ!ひ!」 衝撃と新しい刺激の激烈な快感に、息が出来ずに声も出ない。 これ、思い出した。 直腸の奥まで突き抜けるんだ。 痛いほど身体が反って、足が痙攣する。 身体中がガクガクして口が閉じられない。 また持ち上げられ、落とされる。 「ひっ、ひっ、もう、もうやめ……」 また持ち上げられ、落とされる。 連続した快感がオーバーヒートして、ガクンと身体が跳ねて、身体中が痙攣起こした。 「ひ……ひ……んうぅぅぐぅぅぅーーー……」 「うわ、凄い締まる。痛いって、麻都、え?うわー、マジ白目剥いてる。 えーーー!!マジ泡吹いてる!! ちょ、ご希望じゃなかったんですか?!」 ペチペチ頬を叩かれ、それでも僕は意識が戻らずぐにゃぐにゃになって、ふわっとベッドに倒れ込んだ。 「ヤバっ!マジ?ちょ、麻都!!」 水城は慌てて揺さぶって、近くの水でタオルを濡らし麻都の顔を拭く。 息をしてないような気がして、ふうっと息を吹き込んだ。 コホコホッと咳が出て、ほおおっと息を吐いてホッとした。 「まだ若いって言ってもですね麻都くん、君は身体が華奢だし、まだ大人になりきってないんだから、刺激はほどほどにしないと」 まあ、それ教えたの、俺なんだよなあ。先生失格だろ。 水城先生はガックリうなだれ、ため息を付いた。 僕が気がついた時は、もうそこはベッドじゃ無くて、お風呂で身体を洗ってもらっていた。 「……あ……あー、なんだろ?ぶっ飛んだ」 「気がついた?ちょっと麻都くん、あれもう二度としませんからね?」 「あーー?……んーーーー」 「わかってる?僕は救急車呼ぼうかと思ったんだから!」 「んーーーそりゃ……マズ」 「ほら横向いて、お尻から出さないと」 「あー、力が~れない~」 僕は呆けたままで、お腹を押され、お尻から中の精液かき出して貰う。 散々怒られて、わかってるの?と聞かれても、全然頭が働かない。 股間拭かれて、その刺激にうひいって声を上げ、思わずちょろっと射精してしまった。 「壊れてんなー、水掛けるよ?」 「うん、うん、うー」 バチャバチャ水で冷やされながら、冷たさに震え上がって拭いてもらう。 その内、寝てしまった。 「あー、寝ちゃったよ。お子様ですか~。 やっぱり遠いけどジム続けないと、君をお姫様抱っこ出来なくなりそう。 よい、しょっと!」 と、言うわけで、セックス2度目は無事終わった。 終わったけど、ヤバかった。 マジ、救急車はヤバいだろ、アナルからダラダラ精液出して、救急車で病院って、僕はもう公開処刑じゃないですか。 まあ、翌日は普通に生活出来たし、お尻も痛くなかった。 僕らのセックスライフはこれで安心だ。うん、毎日でもオッケー。 ただ、夏休み行く予定だったハワイが出勤日程の都合で行けなくなり、クマ別荘に行くことになったので僕はちょっと戦慄している。 ねえ、普通にホテルに行きたいんだけど。 人の目が無いと、水城のタガがまた外れるのが怖い。 誰か僕に防御法を! 猛獣水城をおとなしくする方法は何だ?!ムチか?!SMだろ?それ! 僕は今、夫操縦法の本を探している。 お、わ、り

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