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第14話 君の顔が見たい

「ん、ん、クチュ、チュッ、ん、ちゅっ」 胸を撫で、背中を撫でてお尻を揉んでくる。 彼の息づかいが上がってくる。 僕の唇を軽く噛んで、首筋から胸に口づけを落としてくる。 「あ、はあ、はあ、」 ああ、気持ちいい、気持ちいいよ。 水城が僕のペニス周りを丹念になめると、ペニスを口にくわえてしごいてきた。 「うっ!うっ!あっ!あっあっ!!出る!出ちゃう!」 出る寸前で口を離し、内股に唇をうつす。 べろりとなめられ、出そうになるとペニスを握られた。 「あっ!んっ!意地悪」 「フフッ、可愛いね、麻都は」 「もう!」 「指、入れてもいい?」 「うん、ローション使って、少しは先に入れてるけど」 「もちろん」 実は、風呂入る前にローション塗ったんだけど、やっぱりまだ心配。 片足曲げて横になり、上の足を上げてギュッと抱いた。 ヌルヌルの彼の指が、久しぶりにアナルに触れるとビクッとする。 「痛いならやめるから」 「大丈夫、と思うから。ちょっと怖いだけ」 「ん、ごめんね」 「いいよ、僕だって最高潮までイッて、ぶっ飛んだから。 あんな体験あの別荘ならではだと思うし」 「そうそう、そうなんだよね。あそこ行くとタガが外れるって、にいもねえも言ってた。 開放感ハンパないし。 ねえがさ、これと同じローションを部屋に置いてたのにって言ってたけど、パッと見てわからないよね」 「あーわからなかったね。そっか、準備してくれてたんだ。ふうん」 やっぱり女の人は気が回るよなあ。 ヌルヌル周りを塗り込んで、ヌルンと指が入ってくる。 「あっ、んっ」 クチュクチュ、音を立ててゆっくりとほぐして行く。 仰向けになって両足の膝裏抱っこしていると、水城が自分の肩に僕の足を掛けた。 ラクになって、スッとお尻から力を抜く。 すかさず彼が指を増やした。 ああ、もっと、もっと奥。こすって、ねえ。 眉根を寄せて、たまらない顔してると、水城が心配そうに声をかける。 「今日は指だけにしとこうか」 「ウフフ、優しいね、水城。大好きだよ。愛してる」 「いま言うのか、くくっ!サービスして、いいとこ、こすっちゃおうかなあ」 グッと入れて、その場所をゴシゴシこする。 僕はたまらなくなって両手の拳で顔を隠し、アッと身をよじった。 「あっあっあっ!ひっ!いいいい、いい、あっあっ!そこ!そこっ!あっ!!」 こすりながら、覆い被さり、片手を引いて低い声で耳元にささやく。 「顔を隠したら駄目だよ、イクとこ見せてくれなきゃ」 「だって、んむぅ」 クチュクチュ言うのは上か下かわからない。 舌を激しく絡めながら、僕の前立腺を攻めてくる。 「んふうっ!ふうっ!ふうっ!んっ、くちゅ、ちゅっ」 やがてスッと指が抜けると、もう一本増やしてきた。 穴をゆっくりほぐして、広げていく。 「はーはーはー、あっ!うっ!」 僕は快感に酔いしれながら、力を抜くことに集中する。 「入れてみる?」 「ん、入れて、ゆっくり」 「ん、わかった。今日はとても上手だ、アナルが柔らかい」 「恥ずかし」 「恥ずかしくないよ、ほめてる」 頬にチュッとキスをする。 水城が身を起こして僕の腰を抱えて膝に載せる。 息を付いて、腰を上げるとアナルにピタリとローションたっぷり付けたペニスの先を付けた。 2人でなんだか深呼吸してばかりでおかしくなる。 でも笑っちゃ駄目、今は慎重に。 グッと彼が腰を進めると、思いがけず、ラクにヌルンと先が入った。 「あれ?やっぱりローションは滑りがいいね」 「んっ、あっ!そ、そうだね。ひぅっ、あっあっあっあっあっあっ凄い、あっ! うっ、あっ!あっあっあーー」 ヌルヌルそれはラクに挿入出来て、そして直腸にヌルヌル入ってくる。 スムーズすぎて、余計彼のペニスの形がリアルに感じて、僕の足はビクビクして目一杯広がったはずのアナルがヒクヒクうずく。 そしてやがて苦痛無く、全部入った。 え?最初のあの痛みはなんだったんだろ。 水城が横からボトル取って見せる。 数日前にお義姉さんに言われて買ってきた普通のラブローション。 水城は初体験散々だったと漏らして、メチャクチャ怒られたらしい。 普通ならとっくに逃げてるって。 まあそうだよね。 「あー、やっぱり最初からこれ使えば良かった。 僕も勉強不足だ。3年間、自分が気持ちよくなることばかり考えて、君をラクに、気持ちよくする事って考えてなかった。 パートナー失格だった、ごめんね」 「まだ、これからだもん。今まで何も知らなかったし」 「うん、知ると抱きたくなるから見ないようにしてた。 あの本、捨てたから」 「そうなの?あはは!」 「あれは愛し合う体位じゃないよね」 「ほんと、マジ死ぬかと思った」 クククッと、2人で笑い合う。 水城が僕の足を肩から降ろして大きく広げ、膝裏に腕を通す。 そして覆い被さり軽くキスをした。 「これからよろしく」 「う……ん、僕、も、よろしく」 「ふふっ、これから何あるかしらないけど、ずっと一緒だ。 いかなる時も愛し、助け合う事を誓います」 「ち、かいます、あっ、あっ」 水城がゆっくり動き出した。 ヌルンと抜けて、またヌルンと入ってくる。 なんか凄いスムーズで、感触が優しく快感に満ちてくる。 「ああっ、はっ!ああっ、んっ!はあっ、はあっんあっ!はっ!」 顔を隠そうとして、両手をつかまれベッドに押さえつけられた。 「隠しちゃ駄目って」 「ああ、やだ恥ずかしいよぉっ!」 はあ、はあ、息遣いも激しく、上気した顔で懸命に顔をそらす。 いや、いや、見ないで、恥ずかしい。 「凄い、凄く色っぽいよ。麻都がそんな顔するなんて、新鮮だ」 「いや、いやだよ。見ないで」 「なんか興奮してきた」 クチュッ!クチュッ!クチュッ! 水城が次第に抽挿のスピードを上げてくる。 「ああっ!ああっ!水……ああっ!へん、へんだよ、ああっ! なんか、ハアッ!ハアッ!あっあっ!」 「はあ、はあ、はあ、はあ、いいよ、麻都、素敵だ」 腰を抱え直し、両手を繋いで水城がたまらず打ち付け始めた。 パンパンパンパンッ! 「ハッ!ハアッ!ハアッ!あっあっあっあっあーーー!!」 凄い気持ちいいとこに当たって、身体がどんどん熱く上り詰めていく。 いやな摩擦の抵抗が無いので、なめらかで感触がリアルだ。 刺激と快感だけがきわだつ。 顔を隠したいのに、手が自由にならない。 僕のも、こすりたい、でも、手が自由にならない! 自由にならない拘束が、余計僕の気持ちを高ぶらせる。 ああ!もう、そんな、ああっ!ああっ!! お尻が、背中が、電気が走る! 僕は両手を引っ張られたまま、ギュウッと背を反らした。 足がガクガク震え、激しいオーガズムがやってくる。 顎を上げて上体をねじり、身体が小刻みに震えた。 「ひ、いいいいぃぃぃああああああ!!!!」 ギュウッとアナルが締まり、彼のペニスを締めつける。 「うむーっ、むっ、むっ、くうっ」 僕の中に彼の精液が流れ込み、僕は絶頂を迎えてお尻の快感だけで射精していた。

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