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第1話 薔薇の門が開く(2)

"服を脱げ" 突然の命令に、三人は固まってしまった。 その時、背後で、衣類が擦れ床に落ちる音がした。 三人が振り向くと、黒木が服を脱ぎ、下着姿でこちらを見ていた。 スポーツ選手顔負けの見事な肉体の中心には、下着の上からでも分かる、極太で凶悪なモノがはちきれんばかりに膨らんでいた。 「さあ、始めようか...」黒木は舌なめずりをした。 晃志郎は、ガタガタと身体を震わせ始めた。その震える身体を、黒木は強引に自分の方に抱き寄せ、近くのソファーに押し倒す。そして、晃志郎の顔の前で、黒木は下着を下げた。 ブルンッッ!!! それはあまりにも暴力的なペニスだった。色は黒ずみ、カリが太く、茎も負けじとパンパンに膨張している。それは、葵たちの持っているものと同じだとは到底思えない、まるで独立した生き物のような陰茎だった。黒木はその先端を、惜しげもなく晃志郎の顔に擦り付け、ほくそ笑む。 「"新人狩り"が一番楽しいんだよな〜♪」 晃志郎の顔に、黒木の我慢汁が惜しげもなく塗り込まれていく。 「あ.......あ........」 晃志郎は、これから自分の身に起こる出来事を察したのだろう。身体の力がフッと抜け、そのまま気を失ってしまった。 「ああ゛ん?おい!起きろ!」黒木は不満そうに、晃志郎の身体を雑に揺さぶる。 正尚も葵も、その光景をただ突っ立って見てるしか無かった。 「手順を守れ、副執事長」 吉峰が低く艶やかな声で、黒木に忠告した。 (えっ、この人が、副執事長・・・?)葵は絶望の眼差しで、凶悪な肉体を見た。次に狙われるのは、ぼく...? 「はいはい、分かりましたよ」黒木は一度、下着を履き、雑にシャツの前ボタンを開けたまま着用した。 吉峰は、葵と正尚を見た。 「では改めて、始めましょうか」 ーーー それからの時間は地獄だった。 まず、全身の毛を剃られた。脇も、脛も、それから陰部も。葵は吉峰に、陰部周辺にシェービングクリームを塗られ、カミソリで丁寧にジョリジョリと陰毛を剃られていった。 「あん...」 剃られている最中、吉峰のゴツゴツした手が葵の睾丸に密着した時間があった。不思議と欲情してしまった葵のオチンチンは、ピンと直立してしまった。吉峰は、それを気にも止めず作業を続けていて、それで尚更恥ずかしくなった。 次に、浣腸を教えられた。お尻に液が入る感触、吉峰と黒木の前で、桶に排泄させられる羞恥。葵は、あまりの恥ずかしさに、涙が止まらなかった。 「ぐすっ、ひぐっ......」 葵は、桶に足を広げて跨ったまま、泣きじゃくっている。もう、帰りたい....。ふと、慣れ親しんだ施設の光景がフラッシュバックし、葵は余計に涙が溢れた。 顔をあげると、吉峰の美しく整った顔がこちらを見ていた。この時、吉峰は葵の痴態に、わずかに興奮しているようだった。股間を見ると、スラックスに大きな存在感があった。 「次は口淫のやり方だ。本来はディルドで行う予定だったが、受講生が二人になったからな。本物を使おう」 そういいながら、吉峰はズボンのファスナーを下ろした。モソモソと中を探り、自らのモノを、葵の前に差し出した。 「咥えろ」 「お、いいのかな♪昌臣(まさおみ)様の許可無しで♪」 黒木はそう言いつつも、ノリノリで下着を下げる。膨らんだままのブツが、正尚の目前に来た。正尚の小さな顔が隠れてしまいそうなほどのデカマラだ。 意外なことに、正尚は果敢にそのマラを自らの口で慰め始めた。 「うおっ!?」 黒木が、突然の正尚の攻めに驚きの声を上げる。 正尚は、ひょっとこ口になりながら、必死に黒木のモノを咥え、頭を前後に動かす。 グポッ♡グポッ♡グポッ♡グポッ♡ 会議室に、淫らな音が鳴り響く。 「おおぅ〜♡うめぇじゃんお前♡♡」 黒木は正尚のフェラを褒めながら、より一層の愛撫を求めるかのように頭を撫でる。呼吸を荒げながら、やべえイキそう!と叫ぶと、一度正尚の口から男根を引き抜いた。満足げに、黒木が正尚に語りかける。 「お前さては、結構なスキモノだな〜〜???」 正尚は、恍惚の笑みを浮かべる。 「はい・・・実は、ずっと男の人にこうされたかったんです・・・。副執事長の立派なおちんちんを見て、我慢ができなくなりました・・・どうか、お許しください♡♡」 正尚の蕩ける声に、黒木はご満悦のようだ。可愛いなお前、と頭を撫でている。 (違う・・・あれは本心じゃない・・・) 葵は隣で、正尚の"演技"を見破っていた。 葵は昔から、学校や孤児院で孤立しないよう、常に【相手が何を考えているか】を第一に考え、それに沿った行動を選択するようにして生きてきた。その処世術が、いつしか葵に、人の本心を読み取る技術を授けた。 いま、正尚は、悦んで黒木の男根を気持ちよくさせているように見えるが、実はそうではない。心の奥底では絶望、嫌悪し、ここから一刻も早く逃げ出したい、と願っている・・・。 葵は、自分も正尚を見習おうと思った。今は状況を潔く受け入れ、ここから逃れられる時機を待とう。 「もうお隣の見学は済んだのか?」 吉峰の低い声に、葵はハッとする。目の前の吉峰のそれは、少し萎え始めていた。慌てて手で、それを大切に撫であげる。そしてチロチロと舌先で先を舐めると、段々と大きくなり始めた吉峰の陰茎。 吉峰のソレは、本人に似て、とても美しかった。黒木と比べると大きさ太さともに劣るが、それでも葵に比べると陰茎のサイズは遥かにデカい。かつ、彫刻のような、見るものをうっとりさせるような、不思議な魅力があるペニスだった。 葵は初めての口淫を、正尚の真似をしながら丁寧に丁寧に行う。んふぅ...と、吉峰が吐息を漏らす。とても艶やかな彼の息づかいに、葵は自らの股間が熱くなるのを感じた。吉峰は、さらにテクニックを伸ばすよう、葵へ口淫のアドバイスをする。 葵は、必死に吉峰のものを咥えながら、上目遣いで吉峰を見た。冷たい目のおくに、揺れる炎のような熱い何か。ミステリアスとはまた違う、不思議な感覚。 (この人、何を考えているかが、全然読み取れない......) 葵にとって、対象の感情が読み取れない事は初めてだった。吉峰執事長。この人は一体ーーー? その時、葵たちの隣で、叫び声がした。 「ギィヤアアアアアアアアアアア!!!!!」 見ると、正尚に、黒木の黒光りしたマッチョボディーが、残酷に覆い被さっていた。 正尚のアナルが、何とか必死に黒木の極太ペニスを咥え込んでいる。 「あっ、あっ、痛い...痛いよぉ......でも、でも気持ちいい...!!!♡」 痛みが引いてきたのか、正尚はまた、「演技」を始めた。 黒木はそれに興奮して、腰を振る速度を早める。極太パニスが、正尚の若い身体を無惨にも貫いていく。 パンパンパンパンパンパン!!!!!! 肉と肉がぶつかり合う激しい音が、会議室にこだまする。 「あんッ!やあっ!しゅごい、しゅごいよおおお♡♡」 正尚の嬌声に、黒木がますます煽られていく。 (僕も頑張らなきゃ...) 葵は、咥え込んでいた吉峰のソレに、さらに唾液を絡ませて、ぬちょぬちょと音を立てながら口でしごく。経験はないが、こうすれば執事長はもっと気持ちよくなってくれるのではないかと、咄嗟に考えついたことだった。 「!!!あー、おー......♡」 吉峰が、少し冷静さを失い始めたようだった。葵はその、吉峰が今まで仮面の下に隠していたかのような雄っぽい表情に、たまらなくキュンキュンした。この人、かっこいい...♡葵は、少しずつ吉峰から醸し出される色気のオーラに夢中になっていった。 「あんっ♡あああんっ♡」 「あーやばい、おー、あーイキそうマジで」 パンパンパンパンパンパン!!!! 隣では、黒木が正尚の腰を乱暴に掴み、さらに思いっきり腰を振り始めた。 そして、慌てて男根を引っこ抜く。 「あーイクイクイクイクイク!!!!!!」 黒木のペニスから、大量の濃い精液が噴射され、正尚の肉体に振りかけられた。瞬間、会議室に栗の花の匂いが充満した。雄くさい、着床させれば妊娠確実の、プリプリのエリート精子たちだ。 黒木と正尚は、行為を終え、呼吸を整えようとしていた。 「合格だ」 黒木はそう正尚に告げると、近くの椅子にかけてあったタオルで自分の身体を拭きながら、会議室の壁に取り付けられていた電話の受話器をあげ、電話の相手に語りかけた。 「...駆(かける)か? 1人引き取り頼む」 淡々と要件をのべ、すぐ電話を切った黒木は、フーと息を吐き、葵にペニスを咥えさせていた吉峰に向かって話した。 「こいつ(正尚)やべーわ。天性のビッチだ。俺の攻めを喜んでやがる。昌臣様もきっと気に入られるぞ」 葵は、ゼエゼエと床に寝転がり肩で息をしている正尚を横目で見る。違う、この人、全く喜んでなんかいない。 そう思っていると、吉峰は黒木に聞こえないよう小声で呟いた。 「フッ、そいつはどうかな...」 葵には聞こえた吉峰のぼやき。吉峰も、正尚の本心を見透かしているように思えた。 しばらくすると、会議室がノックされ、若い執事が一人入ってきた。 お人形さんのようなクリクリの目は、瞳の色がわずかに茶色がかっている。長いまつ毛、白い素肌。少し背が低い。どこか葵に似たビジュアルの執事だった。 「失礼します」 駆(かける)はそう言いながらも、僕と吉峰さんの方を見ると、えっ!と、信じられないという風な驚き方をした。しかし、すぐに表情を正し、黒木の横で頭を下げる。 「おせえぞ!!!」 黒木が駆に怒鳴ると、駆はすみません!ともう一度頭を下げる。 「ぐゴっ!?!?」 葵は、嗚咽を漏らした。 予告なく、吉峰が葵の喉奥に自身を突き立てたのだ。 あまりに突然のことに、葵は吉峰のペニスに歯を立てそうになるのを、何とか堪えた。吉峰は、淡々と葵の喉奥へのピストンを続けながら、駆に淡々と指示を出す。 「そいつの名は不破正尚だ。明日から現場に就く。まずそいつの居室を案内してやってくれ。そのあと館内を案内しつつ、1日の流れ等を説明しておけ」 「承知しました」 駆はお辞儀をしたあと、ふと喉奥に一生懸命吉峰のペニスを咥えている葵を見て、顔を赤らめた。葵は急に恥ずかしくなって、駆から視線を逸らし、必死に喉に来る攻めに耐えた。 服を来た正尚が、駆と共に部屋を出ていった。 ボエエエエ、オエッ、オエエエエエッ!!! 葵は吉峰からの容赦ないイラマチオに、嗚咽が止まらない。涙や鼻水や体液が、彼の綺麗な顔をヌルヌルに汚していった。 ふと、葵は背後に黒木の存在を感じた。 後ろから、葵の顔の横に凶悪な黒木の肉棒が振り下ろされる。それは先ほど射精したばかりとは思えないほど、ビンビンにそりかえっていた。 「3Pしよーぜ...」 黒木が葵の髪をワシャワシャと撫でながら、そう言う。葵は身の危険を感じた。 「...お前はそっちだ」 吉峰が顎で壁の方を指すと、そこには目が覚めて、怯えた様子の晃志郎がいた。黒木は嬉しそうに返事をした。 「おっ、了解♪」 ご自慢の超特大ペニスを擦りながらそちらの方へ歩いていく。 晃志郎は、声にならない悲鳴をあげた。 吉峰の容赦ないイラマチオが終わると、彼は新しいタオルで、葵の顔を拭き始めた。 そして、小声で葵の耳元で囁いた。 「今後、こういう事は往々にしてある。あとで自室のディルドで、今みたいに練習しておけ。ご主人様のモノに歯が当たれば、お前の身の安全は保証されないものと思え」 それまでの吉峰とは違う、低く優しい声だった。そこには、心からの哀れみと警鐘が感じられた。 (今後・・・ご主人様・・・・・・) 葵は、この先自分がこの屋敷でどうなってしまうのか、気がおかしくなりそうになっていた。 タオルをその辺に投げ捨てた吉峰は、自らスラックスとアンダーウェアを床に下ろした。 そして、葵をソファーに寝かせ、股を開かせる。正常位の姿勢になった二人。吉峰は、自らの陰茎を、手で擦りあげる。葵の体液でテラテラと輝くそれは、あまりにも下品で、そしてあまりにも上品だった。葵は、先ほどから自分の身体の内側がどんどん昂っていくのを感じていた。自分の中に、こんな肉欲があるなんて知らなかった。吉峰のペニスを眼前に、よだれが垂れている。 吉峰はあっつ...といいながら、ネクタイを外し、シャツの前ボタンを外した。開かれたシャツから、鍛えられた浅黒い肌の、端正で男らしい胸筋と腹筋が見えた。 「綺麗・・・」 葵は思わず呟いた。すると、吉峰はフッ、と笑った。 (嬉しい・・・?) 吉峰が、葵に見せた初めての感情だった。 後ろで晃志郎の叫び声がする中、吉峰は指で葵のアナルをほぐしていく。葵は初めての感触に、変な感じがした。それでも、吉峰の彫刻のような美しい顔を見ながらアナルを解されていくうちに、段々と腰をくねくねと自分で動かすようになってしまった。 (欲しい・・・さっき咥えた、執事長のオチンチン・・・中に入れたら、どうなっちゃうんだろう・・・♡) 吉峰を求めてしまう自分に驚く葵。 吉峰は、葵の気持ちを汲み取ったかのように、アナルから指を引き抜いた。 そして、自らのペニスの先を、葵の秘孔の入り口に当てた。 吉峰は、低く艶のある声で囁いた。 「挿れるぞ.,....」 ー続くー

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