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テラス
ここはマジェスティック邸の最上階にあるテラスだ。
ドーム状のここは、天井が全てガラス張りになっていてとても暖かい。
「マ、マティアスさん……こ、この植物何なんですか!?」
「私もまだ研究中で____」
「そんな訳わかんない物放置しないでくださいよぉ!」
「っ、すまん」
テラスの光を浴びて栄養を得ているのか、植物が急激に大きくなり始める。
「クソッ、こうなったら魔法で……!」
「うわぁっ!?」
「どうしたカイラ!」
マティアスはカイラに目をやる。
「な、な、なんかなんか、ツルが……っ!」
植物から細いツルが伸びて、カイラの服の中へ伸び始めた。
「……やっ♡」
カイラの顔がとろけたのを見て、マティアスは表情を強張らせる。
「……おい? カイラ? 何されてるんだ!?」
鉄製の貞操帯が音を立てて落ちた。
「はっ! 待っ ……あぁぁぁぁ♡♡」
カイラはだらしなく口を開け悦び始める。
「カイラ! 聞け!」
「やだ♡ やめ、やめ、てぇぇ♡♡」
裾まわりから無数のツルが侵入き蠢いているのが見える。
信じられない事だが……恐らくカイラは植物に性的な意味で襲われている。
「……チッ!」
(もうまともに制御できる状態じゃないか! ……これも夢魔の呪いか!? まさか……植物にもかかるのか!?)
この状態でツルを攻撃すれば、カイラを巻き込んでしまう。
次第にマティアスを捕らえていたツルも衣服の中へ入り込む。
「この、このっ!」
マティアスは懸命にツルを引き剥がそうとするが、魔導士如きの力ではびくともしない。
「……うっ!?」
胸を、脇を、耳を、首筋を、肉茎を。
様々な太さのツルに刺激される。
驚いたものの、この程度で善がるほどマティアスの精神力は弱くない。
「何とかして脱出を……ん? なんだこれは」
マティアスは違和感を覚えツルに目をやる。
ツル全体が汁液 を分泌し始めているのだ。
(これは____)
研究者としての好奇心に負けたマティアスが観察の為に油断した時、太めのツルを口の中へ捩じ込まれた。
「んんっ!?」
既に四肢をがんじがらめにされていたマティアスは抵抗できず、汁液を口に含んでしまった。
その途端に。
「……あ、れ……?」
体が火照り、頭がぼんやりし始める。
肉茎をツルで擦られたマティアスは頬を赤らめ声を上げた。
(まずい、媚薬のような、こうか、が……)
「ん……♡」
マティアスもついに甘ったるい吐息を吐いた。
一方カイラはマティアス以上に淫れていた。
耳かきでもするかのように、耳の中を細いツルで掻き回される。
口の中に陰茎と同じくらいの太さのツルを挿入され、無理やり口淫をさせられている気分になる。
首筋に滑らかなツルを這わせられる。
両脇を撫でるようにくすぐられる。
双丘の頂点を、細いツルの先端でほじられるように刺激される。
内腿をなぞられて。
屹立に細いツルがいくつも絡み、扱かれる。
(やだっ♡ やだっ♡ さっき……イった、ばかりなの、にぃぃ♡)
「んっ♡ んんぅ♡ んぅ~~ッ!」
止めてと願っても高められ続けた結果、カイラは本日2度目の絶頂に至る。
白濁を浴びた植物は更に成長し始めた。
(っ、カイラ!? 何かした、の、か……♡)
次第にマティアスも高められてゆく。
カイラの呪いに耐えていたはずのマティアスでさえ、この植物には敵わない。
(……くっ、こ、んな……草ごときにぃ♡)
見た目に違わぬ可愛らしい屹立を的確に扱かれて。
「うっ……ぐぅぅ……っ♡♡」
マティアスも悔しそうな表情を浮かべながら白濁を吐き出した。
(く……貴様、あと、で……燃やして、やるからな……ぁ♡)
(やだ♡ いやだぁぁ♡♡)
一方、先ほど白濁を吐き出したカイラも擦られ続けて悶えていた。
射精直後の敏感な屹立を責め立てられたカイラは髪を振り乱し、ツルのせいで閉じられない口から涎をダラダラと流しながら悶絶している。
「お……んん、ぉ……♡」
(とめてとめてとめてとめてぇぇっ♡♡)
どれほど強く願っても、ツルは止める事なくカイラの膨らんだ亀頭を刺激し続ける。
その結果。
(……っ!? な、なんか、なんか来る、こ、怖い助けて……!!)
「~~~~ッッ♡♡」
カイラは大量の透明な液体を吐き出したのだ。
射精と、限界までトイレを我慢した後のトイレのような感覚に同時に襲われる。
(やだ、僕、漏らしちゃ……!!)
カイラは尿を漏らしたと勘違いしているようだがこれは違う。
カイラ、人生初潮吹きをまさかの植物で体験。
(た、すけ……たすけ、てぇぇ♡♡)
ドン! と扉が勢い良く開かれた。
「お~お~あ~た~り~」
間抜けな声でポーズを取るアマネの背後から。
「カイラ君!!」
双剣を抜いたヴェルトが血相を変えてテラスの中へ突撃した。
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