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その日の夜
その日の夜の、カイラとヴェルトの愛の巣にて。
「~~~~ッッ♡」
カイラは声にならぬ声を上げた。
「全部挿入ったよ」
恍惚の表情を浮かべるカイラに対し、ヴェルトは複雑そうに眉根に皺を寄せている。
今日作ってもらったヴェルトの張形を試しているのだった。
柔らかいゴムで作ったからか、カイラはすんなり屹立を飲み込む事に成功したのだ。
「動かすよ」
とだけ宣言し、ヴェルトは張形を掴む手を動かす。
「あっ♡ あっ♡ んぅう~~ッッ♡♡」
振り乱す茶髪。
涙で揺れるエメラルドの瞳。
完熟したリンゴの頬。
花びらのような唇から発せられる甘い吐息。
キュッとシーツを握る手。
貞操帯から解放されピンと健気に勃つティニー。
「……気持ち良いのかい?」
「はいっ♡ あ゛っ♡ きもちいところっ♡ ぜんぶっ♡ ぐりぐりされてぇ……ッ♡♡」
カイラは普段以上に大きく喘ぎ始める。
「ふーん?」
カイラを悦ばせるだけの機械と化したような気分になり、寝巻き姿のヴェルトは冷めた目で裸の恋人を見下ろす。
「偽物ちんちん気持ち良いのかい?」
「はいっ♡ にせものちんちんっ♡ イイ……ですぅっ♡♡」
本物より偽物が良いと言われ、ヴェルトは更に唇を尖らせ、やや乱暴に恋人の中を掻き回す。
その度に手を叩くような、いやらしい音が寝室に響く。
「あ゛ぁ~~~~ッ♡♡ ヴェルトさぁ~~んっ♡ イッ……くぅぅッ♡♡」
気持ち良すぎるからなのか、カイラは涙をボロボロと溢し口の端から涎を垂らしながら気を逸する。
「もっとっ♡ もっと突いて……ッ♡♡」
「カイラ君……これで練習して、早く本物飲み込めるようになるまで頑張りなよ?」
「はいっ♡ がんばり、ま……んぅ~~~~ッッ♡♡」
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