21 / 92
第一章 第15話 *ハロウィンナイト**-2
***これから先、性的な表現を含みます。苦手な方は注意してください。
*R18要素あり。背後にご注意ください。
エドガーがためらいがちにアキトに口づけをする。
最初は軽くバードタッチで、アキトが息苦しく、軽く口を開けたのを合図に舌を絡めてきた。
「甘い……」
「あぁ。甘いな」
「甘く感じるのは互いが魔力の相性がいい証拠です」
クロードが静かに言う。彼は大きなベットの端にいる。下半身がわずかに震えている。未だに痙攣してるのであろう。普段なら治癒魔法がかけれただろうに。今僕は自分で自分の力の制御ができない。
クロードごめん。こんな自分が情けない。もっと強くなりたい。
エドガーが顔をあげてクロードを見た。
「エドガーはアキトの事だけを考えてください。私の麻痺が消えるまでまだ時間がかかりそうです。頼みます」
「わかった。クロード。俺はこのチャンスを逃すわけにはいかないんだと悟ったよ」
「ええ。貴方はそういう人だ」
何? 何を二人で話してるんだ? 苦しくて体が熱くてどうにかして欲しい。
「アキト。俺が好きか?」
「……エドガ……苦しい……」
「そうか。悪い。そうだな……ごめんよ。楽にしてやるからな」
目じりに一つキスをされ、ゆっくりと上着を脱がされていく。身体中の熱が高まっていくのがわかる。服が肌にあたる衣擦れにも身体が反応して声があがる。
「あんっ……っ」
そのたびにエドガーの息をのむ音が聞こえる。興奮してくれているのだろう。
耳たぶを甘噛みされ、舌がうなじを這う。そのままわき腹におり、へその周りをぐるりと舐めまわされた。
「ひやぁっ……っ!」
もう何をされても声が出てしまう。
今の現時点でエドガーが好きかと聞かれると返事に戸惑う。でもどうしても惹かれる。それは魔力のせいなのだろうか? 魔力の相性がいいからだけなのだろうか? 違う気がする。そう、もっと別のところで惹かれているんだ。
エドガーがふいに僕の足を持ち上げ、折りたたむ様に腹に近づけた。この格好だと後蕾が彼に丸見えになってしまう。羞恥心で身体をねじる。
「暴れないで。傷けたくないんだ。たっぷりとぬらさないと」
そういって自分の舌を後蕾にさしこんできた。
「やっ……そんなとこ……舐めないで……あぁあっ」
すでに興奮して勃ちあがってる僕の雄を握り込み摺り上げていく。ただでさえ熱を持った身体はあっけなく高みに登って行った。
「あぁぁっ! はぁ‥…はっ」
「アキト、まだだ。まだこれからだ」
エドガーが余裕なさそうに言うと自分の雄をあて少しずつ侵入してくる。
「ぁっ……っ……くぅ」
圧迫感に襲われながら動きに合わせて息を吐く。
「あぁ。アキトの中が……こんなに熱いなんて……あぁ」
エドガーの上ずった声が聞こえる。
「ごめん。このあと、俺とまらないかも……お前良すぎるっ」
ズズッという音と共に抽挿がはじまり段々はげしくなっていった。
「あっ! ああああっ……」
快感と同時に身体中の熱が一か所に集まっていく。大きな渦が体内をめぐってるみたいだ。
僕はただ喘ぐしかなくなっていた。エドガーもひたすらに腰を振り続けていた。
「あ……もぉっ……も……エド……」
「あぁ。俺ももぅ。アキト。アキト……」
二人同時に弾けるとともに体内に、魔力がが吸収されていくのがわかった。
エドガーが放った精を媒体として魔力がどんどん吸収されてくる。気持ちがいい。気分が高まる。あぁもっと。もっとだ! 僕は力が欲しいっ! 足りないっ。
「あぁ……もっと……もっと欲しいっ」
「なんだ?……魔力? 俺にも流れてくる」
ハッとした。こんな自分をエドガーはどう思っただろうか? 大事な友達だったのに。僕は友達にひどいことをさせているんじゃないだろうか。
「うぅ。ごめ……エドガー……」
「なんで泣く?泣くな。お前は悪くない」
「だってこんな僕……はしたない」
「そんなことない。俺はお前が抱けて幸せなんだ。何度でも言うよ。お前が好きだ。こんな風に悩んで泣くお前も妖艶で淫らなお前も。全部全部まとめて好きなんだ。だからもっと抱いてもいいか?」
「……エドガー。ありがとう」
「今すぐでなくてもいいよ。だから少しづつ俺の事も好きになって」
エドガーの優しい言葉に涙があふれる。僕を甘やかしすぎないで。
「あんっ……」
エドガーがまた抽挿を再開した。
「アキト。キスしたい……」
「んんっ……んっ……ふっ」
舌先を甘噛みされ強く吸われた。また快感がゾクゾクと上がってくる。背筋から腰にかけてゾクゾクする。僕が知ってるキスとはまた違う。そう僕が知ってるキスは……。
ともだちにシェアしよう!

