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第二章 7話*魔力の循環**-2

 寝室のベットに三人でなだれ込むとアキトは二人に体中を撫でまわされる。 「はっ。ぁあっ」思わず甘い吐息を漏らした。触られた場所が敏感に感じてしまう。  三人とももちろん裸だ。今からする行為に服を着る必要がないからだ。  エドガーが後ろから抱えるようにアキトをベットの上に座らせた。  その手は首元から胸へとアキトの柔らかな肌をすべるように降りてきて乳首をつまみ上げると軽く捩じってきた。 「あっ。いたっ。ぅん。はぁ……」  軽い痛みと同時に快感が湧き上がってくる。  正面でほほ笑みながらクロードが口づけをしてきた。戸惑うことなくアキトは口を開きその熱い舌を受け入れる。巧みにクロードの舌技は歯列をなぞり、歯茎を舐め上げ口内を蹂躙する。あまりの心地よさに身体の力が抜け、エドガーに背中を預けると後ろからうなじを甘噛みされた。 「うぁんっ」  ぴくっと身体が反応するとクロードは唇を外し、愛しそうに見つめてきた。 「アキト。愛してます」  その間にもクロードの手は太腿の内側を撫で、すでに勃ちあがりかけているアキトの雄を握り愛撫を始めた。優しく上下に擦られ完全に硬くそそり上がるとクロードがアキトの股間に顔をうずめた。 「ぁあっつ!クロっ!!……んぁ。……いい」 「俺も負けちゃいられねえな」  その様子をみて、エドガーがアキトの後蕾に香油を塗り込んできた。ゆっくりと長い指を差し込み、ほぐし始める。剣だこのある節くれだった指が徐々に本数を増やしながらアキトの後蕾の中を暴れまわる。 「あ。。エド。。はぁあ」  アキトは押し寄せてくる快感に中腰になると、すかさず、エドガーの膝が太腿の間に割って入ってきた。双丘に硬いものがあたる。すでにエドガーの雄も勃起している。 「ぁんっ!……はぁ。クロ!ぁっ!だめっそこっ!ぁんっ」  クロードの舌が執拗にアキトの雄に絡みつき吸い上げる。双袋をやわやわと揉みあげられると、急速に射精感が高まってくる。  背後に居るエドガーもその様子がわかるのかアキトのイイ場所にポイントを定めて指で擦り上げてきた。  同時にクロが鈴口に舌先を差し込む。一つの流れのような2人の連係プレーに堕とされた。 「ぁああっ!イッ……!イクっ!ぁあ」  あっけなくクロードの口内へ射精してしまうとゴクリと音をたててそれを飲み込む。 「……はぁ。甘い。極上のフルーツのようです」  ぺろりと舌なめずりするとちゅっちゅと愛しそうにアキトの雄にキスをふらす。  クロードの金色の目に光が灯った。魔力がその身に戻ってきたようだった。  やはり、出発前の寿命合わせの契約はクロードの魔力をかなり使ったのだろう。  その後の馬車の中でも禁欲状態で、やっとアキトから魔力補充が出来たのだ。  アキトの精には魔力が宿っている。交わったものにだけ循環し互いの魔力を高めあうことが出来る。それも相性の良いものだけだ。 「アキト。まだ身体が熱いですね……熱をとってあげないと。エド!」 「わかってるって!アキトそろそろいいか?」 「うん。ちよーだい」 エドガーがアキトの後蕾に熱く猛るものをあてがい、徐々に腰をすすめる。 「っ!ぁあっ!」  挿入時の圧迫感だけはどうしても慣れない。だけど、その後の快感を期待せずにはいられない。 「アキト。こちらも可愛がってあげましようね」 クロードがアキトの乳首に舌を這わせた。 「あっ!クロ……っ!」   膝立ちのまま後ろからエドガーに挿入され前からはクロードに翻弄される。たまらず目の前のクロードの首にしがみつく。自然と尻を突き出すような格好になり、エドガーがその腰を掴み、ゆっくりと抽挿を始めた。 「んぁっ!……っ。エド……ぁんっ……んっ」  クロードがアキトの髪に指を絡め優しく撫でる。自然現象で目じりから溢れた涙をクロードの舌が舐めとる。 「アキト……エドに突かれて気持ちいいんですね?もっと乱れて。もっと感じて。」  クロードが耳元で囁いた。僕はクロードの声に弱い。思わず自分の中のエドガーをぎゅっと締め付けてしまったようでエドガーの腰遣いが早くなった。 「ぁんっ!……ぁんっ……っ!はぁん……んんんっ!」 「アキト!いいぜ。ぁあ最高だ」 「んぁあっ……エドっ。ぁあ」  パンッパンッと肉塊を打ち付けてる音が響く。  その隙をついてクロードに口づけされ角度を変えて何度も舌を吸われ甘噛みをされる。 「ぅ……アキト……くぅっ!」  エドガーが背後からアキトの中へ熱い飛沫を注ぎ込んだ。 「ぅああっ。熱が……僕の中に入ってくる……」  身体の中で渦を巻いていた魔力がエドガーの精を媒体としてアキトの中に吸収されていく。それは同時にエドガーの中にも循環し互いの魔力が高まっていく。  はぁはぁと乱れた息を整えようとするアキトをそのまま見つめクロードが甘い声で囁いた。 「もう我慢できない。挿れたい。わたしもアキトの中で暴れたい」  こんな風にクロードに言われてしまったらもうアキトは嫌とは言えない。  それに身体の奥からまだ足りないと疼いて仕方がないのだ。 「うん。クロ来て。欲しいっ!」  背後のエドガーが片眉をあげて、己の分身をアキトの後蕾から抜いた。  それを合図にクロードがアキトを押し倒し膝裏を抱えて足を自分の肩にのせる。  必然にアキトの後蕾がクロードの前にさらされる。 「ヒクヒクしてます。誘っているようで……はぁ」  限界まで張り詰めたクロードの雄が先端からよだれを垂らしていた。 「あぁ。アキト。わたしを全部受け止めてっ」  ズン!とまだ柔らかい後蕾に一気に挿入すると堪らないとばかりに腰を使いだした。 「ぁああああっ!クロ!ぁんっあぁあ」 「ぁあ。アキト、貴方の中はこんなにも淫らでわたしに絡みついてきます」 「ふぁんっ……言わないでっ」  ずちゅっ。ずちゅっと濡れた音とアキトの喘ぎ声が混じる。 「わたしをもっと感じてっ!もっとです。もっと乱れてっ」  クロードが荒々しく腰を抽挿すると負けじとエドガーも手を出してきた。 「アキト。こっちもだ。ほら、これはどうだ?」  ぽってりと赤く色づいてきた乳首を指ではじかれ、つぶされ、クリクリと弄られる。 「ぁんっ!だめえっ!そんなにしたらっ……イッちゃう!ぁああっ!!」  アキトは白濁した液を飛ばし、クロードの雄を締め付けた。 「くっ!……アキトッ!!」  クロードもアキトの最奥に熱い飛沫を飛ばした。同時にクロードの中にも魔力が循環される。 「ぁあ……もっと。もっと抱いて……。力が入ってくる」 「ぁあ、お前が望むなら何度でも」 「もちろんですよ。何度でも愛してあげます」  その後はクロードとエドガーに交互に愛され続け3人で眠りについたのは明け方だった。   

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