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第10話 最終回 ~キスの香り~

息も絶え絶えな魔王に囁くリアム 「私は、君から離れないし、離れてほしいって言われても、離してなんか上げないーーーだから安心してゆってごらん。君の名前を……」 イったばかりで、頭がぼやけているであろう魔王の頭に囁き惑わす勇者は、知らずに見たらエルフのほうがよっぽっど魔王みたいに見えるだろうと自分でも思いながら、でも、どうしても魔王の心を手に入れたい だって、魔王は私の光なのですから 「やっだっていったのに……」とべそをかく顔さえも愛おしい 「ねぇ、私に教えて?」と甘くささやく 「真翔……まな……と 本当に俺を置いてかない、俺を無視しなで……さげすまない?」と必死に私の服をつかむ 堕ちた、、、やっと手に入った。やっぱり、真翔だったんだ。ぼくの愛した人は、私の愛する人は同じ人だったんだ 「っうん……真翔ありがとう、、、私を信じてくれて……絶対無視したりなんかしないよ……」と柔らかく抱きしめ安心させるかのようにポンポンとする 「いいこと教えてあげる、僕も転生者なんだよ真翔。高校の時すぐに死んじゃったけどね……」 「黒宮くろみや……」と魔王である真翔が言った がばっと顔を見ると、「どうして覚えてるんだ、ほとんど話したことなかったじゃないか……嬉しい嬉しいやっぱり、結ばれる運命だったんだよ……」 まさか、僕の事を覚えてくれたなんて、そんな嬉しいことをなんてない                        *                        *                                                   * 「黒宮(くろみや)……」と、つぶやいた俺に感動しているエルフの姿の元クラスメイトの面影を見て、 晴れてきた頭で思う あんなねっとりとした目で見てくるのは、黒宮くらいだった 俺と違って金持ちで、何不自由のない生活をしてて、友人もいっぱいたが病気がちで入院をしたり、 学校に来たりしていたが、いつからか俺の事を何とも言えない生ぬるい目で見つめてくるのを覚えていた 不気味な目だが、見られること自体には不快感がなかった。だって俺を見る目が他と違ったし、目さえ合わせてもらえないことが普通だったからだ 合点がいった そうしてこの喜びよう、やっぱり黒宮だ 黒宮の重たい愛を知って、俺はもう逃げるのに疲れた…… あきられたときは、潔く死ねばいいと思ったのだ だって飽きられないうちは、俺を一番に考えてくれるんだろう もういいかもしれない……俺だって一人はもう嫌だ。 「飽きたら、すぐに言ってくれよな……俺すぐいなくなるからさ」と言ったら冷たくスンっとした顔で見る 「飽きるわけないでしょ、前世も今世もあなたが初恋で最後の恋なのですから……  真翔を不安にならなくなるくらい愛してあげます」と口にキスをしてこようとしてる黒宮に 先を、こされないようにキスをする 嬉しそうに俺たちは何度もキスをして、前と打って変わって優しい行為に溺れる 「真翔、入れてもいい?」という黒川に静かに、こくんと頷く 「優しくしますから、身を任せて真翔ーーー愛してます」 「そんなのとっくのとうに知っている」 そう、魔王になった俺と勇者は今日も、甘い愛さられてる一日を送っている

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