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濡れ場がかきたいだけのやつ 龍也×聖人 | 春日 梨夜 かすがりやの小説 - BL小説・漫画投稿サイトfujossy[フジョッシー]
目次
濡れ場がかきたいだけのやつ
龍也×聖人
作者:
春日 梨夜 かすがりや
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10 / 10
龍也×聖人
聖人
(
まさと
)
は書いて字の如く聖人君子のような奴だと思ってた。 同じ大学で同じサークルに入っている、まぁそこそこ仲のいい相手。 親友とかそこまで仲良くはないにしても二人で飯も行ったことはあるし、普通に話すし。 そんな聖人は困っている人がいれば手を差し伸べて、人からなにか頼まれたら断らない。 いつでもにこにこ笑って穏やかな微笑みを絶やさない。 聖人君子っていうか、いい奴っていうか、なんか都合よく使われてるだけな気もしてたけど。 そんな聖人の笑顔が崩れた瞬間をはじめて見たのはつい一ヵ月前のこと。 *** 夜遊びから帰る途中、言い争う声が聞こえて面白そうだと思って近づいたのがきっかけ。 腕を掴まれた聖人と、それを掴むスーツ姿のおっさんが狭い路地で「離して」と「いやだ」のやりとりをしているのを見て、しばらく経って危なさそうだったら助けてやろうと面白半分で覗いた。 「あぁもう、しつっこいな!大したテクもないおっさんじゃ俺がイケないの! わかる?気持ちよくないんだってば!今日だっておっさんはイッたじゃん!今日で関係終わり!ばいばい!」 いつもの穏やかな口調とは違う荒っぽい言い方と話の内容がいつも見ていた聖人と合致しなくて頭にクエスチョンマークが浮かぶ。 テクがどうとかイケないとか気持ちよくないとか、どうにもセックスの話にしか聞こえない。 「ま、聖人くんはそんな、俺とか言わない…っ!猫被ってたなんて、嘘つき!裏切者!」 そう言ってこっちに駆けてきたおっさんを避けて聖人を見ると「っるっせぇばーか!」と中指を立てた聖人と目が合った。 とっさに振りむいて知らぬ存ぜぬ体で歩きはじめると肩にするりと伸びてくる聖人の腕。 「たーつやくん。さっきの見たでしょ。どっから聞いてた?」 「あー…いや、テクがどうだとかイケないだとか…」 「あっは、しっかり聞いてんじゃん。ねぇ龍也くんさぁ男イケたりしないの? 俺さっきのおっさんと途中までヤッてたんだけどイケなくて不完全燃焼なんだよね。 ちゃぁんとイカせてあげるから俺のこともイカしてくんない?童貞じゃないっしょ?」 肩を組んでくる聖人が別人のように見えて、それでも声と笑顔は聖人のままで頭が混乱しそうになる。 おっさんが言ってたように聖人は普段の一人称は“僕”だし、こんな聖人とははじめましてだ。 そんなことよりも確かに童貞ではないけど、そもそも俺は男がイケるのかどうかが分からない。 ここで引き受けたとして勃たなかったら俺とんでもない恥さらしじゃないか? 「や、勃たなかったらやだし。やめ…、」 やめとく、と言いかけた口を塞がれて聖人の舌が口に入ってくる。 おいおいおいおい、まだOKとかしてねぇって。てかこいつキスうっま…。 「ちゃんと勃ったじゃん。ね、すぐそこにホテルあるから行こ。 ホテル代なら払ってあげるしさ。ナンパされたとでも思って着いてきてよ。」 着いてきてよ、なんて言いながら引っ張って連れていかれてるんですけど。 結局ホテルに入って俺をベッドへ転ばすとカチャカチャと俺のズボンのベルトを外す。 ていうか待てよ、俺は
さ
れ
る
側なのか? それは無理じゃないか?さすがに突っ込まれるのはごめんだ。 「聖人ちょい待ち、俺突っ込まれるのやなんだけど。」 身体を起こして聖人を見るとギシ、とベッドが軋む。 ちょうど股の間に座り込んだ聖人が身を屈めてこっちを向く。 なんか妙に色っぽい顔で笑いかけてきて下半身が痛い。 「あはは、大丈夫だよ。俺ん中挿れていいよ? でもその前に…ね、フェラしてあげる。俺上手いってよく言われんの。」 「いいって、洗ってねぇし。あ、ちょ…聞けって…!」 あ、だめだこいつ。まじで上手い。 同じ男だからなのか気持ちいいとこを分かってて舐めてくる。 吸うような動きも舐めとるような動きも全部自分のツボにはまって声が出そう。 「龍也くんいいね、おっきい。挿れたらきっときもちぃんだろうな。 何回できるかな、たくさんイかせてね?」 聖人が着ている半そでの胸ポケットからゴムを取り出して慣れた手つきでつけると、そのまま跨って腰をおとしていく。 「あっ、きっつ…、あは、ほんとにおっきい… さっきえっちしてなかったら入んなかったかも…」 肩に手をまわしてゆっくり上下に動く聖人が喘ぐのを見て急にムラっとする。 別に男の見たってなんも思ったことないし、そもそも勃ったとこなんて基本見たことねぇのになんか無性にえろいもんに見えてきてそこに手を伸ばした。 「やっ、だ、…あっ、一緒にしな、いで…っ」 「一緒にしないでって、動いてんの聖人じゃん。俺動いてないよ?」 俺はただ手を伸ばして聖人のをシコってるだけ。動いてるのは聖人の意思。 俺は手をとめる気ないし、とめたいなら聖人が動くのをやめればいい。 まぁ本当にそれで動きをとめたとしても俺が動くけど。 「あっあっ、だめ、イくイく…、あっ、は…」 勢いよくでた精液が互いの腹にとんで服が少し濡れる。 別に帰るだけだし汚れるくらいいいけど。 息を荒くしてもたれかかってくる聖人を押し倒して対面座位から正常位に体位をかえて上の服を脱ぐ。 自分の着ていた服を適当に放り投げて、聖人のシャツのボタンを外して脱がしてそれも同じように放る。 首筋に歯を立てて少し噛むと中がぎゅっと締まって聖人が少し大きく喘いだ。 男のくせに色っぽい声で喘ぐんだな、とぼんやりと思いながら勝手に腰が動く。 「痛い方が感じんの?」 聖人の綺麗なピンク色の乳首を指ではじくと口元に手をやって眉を下げた。 それが痛いからなのか気持ちいいからなのかは知らないけど、嫌がらないってことはまぁいいってことにしとこうかな。 「まだ回数できるし、とりあえず俺もイッていい?」 動きを早めて聖人の顔の近くに腕をおろすと聖人の腕が首にまわる。 あぁもう、こいつとのキスほんとクセになりそう。 ゴムをゴミ箱に投げ入れて、もう一回キスをする。 ただのキスですぐ勃つとかまじ童貞じゃん。イッてから何秒よ。 まぁいっか。気持ちいいもんは気持ちいいし。聖人だって勃ってるし。 向き合ったままの聖人を後ろに向かせて後ろから挿れるとくぐもった声が漏れる。 今までとは違う、高い声じゃなくて苦しそうな、でも気持ちよさそうな声。 「なぁこれ好きなの?それとも苦しい?どっち?」 「…っ、す、き…、後ろからされるの、好きだからもっと…っ」 好き、ねぇ。身体を重ねるようにゆっくりと動くと聖人の手がシーツを強く掴む。 「――…っ、ぁ…っ、ま、って、待って今、待って…っ」 「なに、イッたの?待たんけど。何回もイキたいんだろ? まだ時間あんだからもっと楽しめよ。」 シーツを掴んだままの聖人の手を上から握りしめて動き続けていると、聖人が涙を浮かべて振り向く。 「も、むり…っ、中、でイッたから、休憩、させて…っ」 聖人の中から抜いてまた正常位に戻すと聖人が息を吐いて荒くなった呼吸を整えるために息を吸う。 「休憩おわり、まだできんだろ。ほら。」 「あっ、龍也く…、んぅ…っ」 キスをして中へ挿れると聖人から精液がどろっと押し出されるみたいにこぼれてシーツへ伝う。 「あんな余裕そうだったのに余裕なくなっちゃった?あんなおっさん相手にしてっからだよ。 もっと若い俺とヤレばいいじゃん。なぁ?」 正常位で動きながら何回もキスしてたらなんか男とか女とかどうでもよくなってきた。 余裕ぶって見せてたくせにこんな簡単に俺にイかされちゃって、目にハートなんか浮かんじゃってなんか可愛いんじゃない? *** とまぁはじまりはそんなんで。 別に付き合ったりとかそんなんはないけどお互い特定の相手もいないし、とりあえずまぁセフレみたいな。
聖人
(
せいじん
)
みたいな
聖人
(
まさと
)
の裏の顔を知ってるのは自分だけっていう変な優越感。 それを噛みしめながら今日も聖人と身体を重ねた。
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春日 梨夜 かすがりや
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