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第59話 新しい町
6ー9 認めたくない!※
「そう、か」
リュートは、体をずらすと俺の足の間へと顔を埋めた。
れろっと舌に敏感な部分を舐められて俺は、びくんっと体を跳ねさせる。
「あぁっ!そ、そんなっ!やめて、くださ、いっ!」
「気持ちいいだろう?アンリ」
リュートは、口に俺を含んだまま応えた。湿った暖かな口中でリュートの舌に舐められ、吸い上げられて俺は、堪らず悶絶していた。
「あ、あっ!ダメっ!出ちゃうっ!」
でも、俺は、達することはできなかった。
リュートにはめられたリングのせいで俺は、痛いぐらいに昂っていても達することができない。
ちゅぽん、とリュートが俺のものを口から離す。
ぺろっと舌先で唇を舐めるリュートの仕草に俺は、ごくりと息を飲んでいた。
「イきたいか?」
リュートは、俺の目をじっと見つめて悪戯っぽく口許を歪める。
俺は。
全身が熱く火照るのを感じていた。
はやく、リュートのものが欲しい。
じんじんと疼いている俺の体を静めて欲しかった。
でも。
それを認めることは、俺にとっては、自分が淫乱な魔物であることを認めることだった。
俺は、ふるふると頭を振った。
リュートは、そんな俺を見てふっと口許を緩ませる。
「そうか。なら、これならどうだ?」
リュートが俺の下腹部にあるアンギローズの紋様に手を置いた。
「そ、それはっ!」
俺は、リュートが俺の中へと魔力を流し込んでくるのを感じて悲鳴を上げた。
「あひっ!それ、らめぇっ!」
びくびくと体をわななかせる俺を見下ろしてリュートは、かまわず魔力を流し続ける。
「あぁっ!はぁっ、んぁっ!らめぇっ!おかしくなっちゃうっっ!」
体の中で魔力の奔流が暴れ狂って!
中から火で炙られているような熱さに俺は、身を捩って哭いていた。
リュートは、そんな俺の醜態を顔色も変えずにただ無表情に見つめていたが、やがて、弾かれるように俺の片足を肩にかけて俺の奥へと熱くて固い質量を押しあてる。
「せっかく優しくしてやろうと思ったのに。お前が悪いんだぞ、アンリ」
はいっ?
昨夜もたっぷりと弄られて拡げられていたそこは、ぐぷっと音をたててリュートの凶悪なものを飲み込んだ。
「ああっ、あっ、らめっ!そんな、奥、壊れちゃうっ!」
「安心しろ。責任は、とってやる」
ぎちぎちっとリュートに奥まで埋められて俺は、圧迫感と快感にもう、意識を飛ばしていた。
「あぅうっ!イぐぅっ!イッちゃぅうっ!」
俺は、前でなく後ろだけで何度もイかされていた。
リュートは、息を乱して俺の胎内を責め立て突き当てて。
そして。
「イくぞ!アンリ。一緒にイけっ!」
体の最奥に熱い迸りを感じながら俺は、白濁を散らしてイッた。
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