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第一話
…はっはっ恥ずかしーっっ。
喫茶店の中。そこでそう思った美青年、小池功太はワンピース姿で男感のある美貌の持ち主。
罰ゲームの一環で女装し喫茶店でお茶を飲む…と言う恥ずかしい行動を取る事強いられている功太は向かいの席に座っている美青年、瀬崎龍の幼なじみで独身貴族。
ニヤニヤしながら功太を見ている龍はSっ毛のある男で「もっもういいだろ?」と言う功太に刹那、なにが?と言う言葉を返し功太の怒りを買った。
「なにがって…罰ゲームだよっっ」声を荒げた功太に龍はその顔を綻ばせた後、その口を開いた。
「うん」
その時、やっと恥辱から解放されると思った功太はその顔を綻ばせた。
刹那、功太にスマホを向けた龍が片手でスマホをタップした。
パシャリと言う機械音が功太の鼓膜を揺らし龍はその顔を綻ばせた。
「可愛い」
「テメェ何撮ってんだよっっ」
功太は龍のスマホに手を伸ばした。が、その手は虚空をきった。
「よこせっっテメェふざけんなっさっさと、そのっスマホを…」功太はぴょんぴょん飛び跳ねながら龍のスマホを奪おうとした。が、それは叶わなかった。
「他のお客様のご迷惑になりますので…」
悪いのは龍なのに…。
功太はそう思いながら伝票に手を伸ばした。
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